カンガルーの小部屋

  • 2018.04.09

    カンガルーの本棚 さるとヒトと

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    更科功先生の「絶滅の人類史」(NHK出版新書)を、読みました。

    副題の なぜ「私たち」が生き延びたのか にあるように

    この本のテーマは、ホモ・サピエンスの発達の歴史です

    重たい頭は、有利なのか

    全体重の2%ほどの重量しかない頭は、25%のエネルギーを消費する低燃費

    頭の重量比較では、ネアンデルタール人の方が重かったといいます。

    直立歩行は、有利なのか 

    走る速さでは4本足走行にはかないません。

    でも、重たい頭をのせて、長い距離を移動するには有利です。

    短い毛は、有利なのか 

    汗をかいて熱中症小を防ぎ、寒い時期には服の重ね着をしてたかも

    生物として 大きくも強くもないヒトが繁殖したのは

    集団を組んで狩りをしたり、身を守ったりする社会性

    ほかの種に比べて 多産であったこと

    お休みの日の4時に早起きして、一気読みのおもしろさ

    これまで習ってきた常識がひっくり返りました

    8日夜に放送された NHKスペシャル番組「人類誕生」とともに、

    こころは 人類黎明期に ひとっつ跳びします。

          2018年4月9日

          いたやどクリニック 木村彰宏