カンガルーの小部屋

  • 2019.01.13

    カンガルーの本棚 家族すれちがい

    91fFmj9a7TL[1]

    是枝裕和さんの「歩いても歩いても」(幻冬舎文庫)を、読みました。

    職を失った主人公は、兄の命日に里帰りします。

    おぼれかけた子どもを助けようとして、命を失った兄。

    兄を失ったことを、20年たっても受け入れることができない両親

    兄の化身のような蝶が、家の中に舞い込みます

    「人生はいつも、ちょっとだけ間に合わない」

    その言葉をかみしめながら、主人公は家族と歩き続けます。

           2019年1月13日

           いたやどクリニック 木村彰宏