カンガルーの小部屋

  • 2019.06.11

    カンガルーの本棚 生命を奏でる

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    福岡伸一先生の「動的平衡2」(小学館新書)を、読みました。

    遺伝子による生命活動を予測する、

    あるいは仕分けをする研究が進んでいます。

    福岡先生は、ゲノムは楽譜に過ぎないといわれます。

    どの楽器でその音楽を奏で、

    どのタイミングで、どの強さでその音符を表現するのか

    それに 他の楽器とのハーモニー

    こうして楽譜から、ことなる音楽が誕生します。

    生命活動もこれに似て、ゲノムに規定されながらも

    その表現は、ふたごでも同じではない。

    人生は、環境とその人の生き方により、いかようにも変化する

    福岡先生は人生の深い意味を伝えられます。

    どのページからも 知的好奇心が刺激される わくわくの1冊です。

        2019年6月11日

        いたやどクリニック 木村彰宏