カンガルーの小部屋

  • 2020.08.01

    カンガルーの本棚 欠けては満ちて

    81Dc7Nd8jaL[1]

    森絵都さんの「みかづき」(集英社文庫)を、読みました。

    物語は、昭和36年に始まります。

    小学校の用務員として勤め始めた吾郎は、

    寝泊まりする部屋に子ども達を集めて、勉強を教え始めます。

    千明との出会い、そして塾の経営

    戦後教育の変革に翻弄されながら、吾郎の子とど、そして孫へと

    教育の心は、受け継がれていきます。

    満ちては欠けて、また満ちていく月のように

    物語もまた、昭和から平成へと流れていきます。

    600ページを超える大作ですが、一気に読み進むおもしろさでした。

      2020年8月1日

      いたやどクリニック 木村彰宏