カンガルーの小部屋

  • 2021.01.11

    クリニックだより 新しい世の中を

    成人を迎えられたみなさま。

    おめでとうございます。

    今年は、成人式の取りやめが相次ぎました。

    晴れ着を着て、級友に会うことを楽しみにしていたのにと、

    残念なお気持ちで過されているかたも大勢おられると思います。

    成人式だけでなく、仕事に就けない、思い通りに学べないなど、

    先の見通しが持てない毎日ですね。

    内閣府の調査では、日本の若者の社会への満足度は40%をきり

    半面「わたしの参加により、社会を少し変えられるかも知れない」と

    答える若者は32.5%と、他国と比べて最低の数字とのこと

    今のおとなたちの考えや動きを見ていると、

    あきらめの気持ちを持たれることは、分かるような気もします。

    でも、気づいてください。

    若者が声をあげないことは、今のおとなには好都合だとういことを

    変わりはしないと考えていても、いづれは今の若者が社会のかじ取り役になる

    託すべき考えがなければ、

    若者自身が弱者の思いを託される存在に育ってほしいと思います。

    分かりやすい主張に耳を傾けるだけでなく、

    その反対の立場の主張に触れる機会を大切にされ、

    いまのおとなを乗り越えていってほしいと思います。

    未来は確実に、若者の手にあるのですから。

    2021年1月11日

    いたやどクリニック 木村彰宏

    OIP (2)