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2022.02.28
カンガルーの本棚 出合いそして
椰月美智子さんの「消えてなくなっても」(角川文庫)を読みました。
タウン誌の取材に、「あおの」は山奥の治療院を訪れます。
そこで出会った節子先生と暮らすうちに、
ストレス障害で苦しんでいた心が癒されるのを感じます。
年の近い「つきの」との出会い
そして、二人の名前に隠された秘密とは
運命を受け入れることの悲しさと温かさと
不思議な物語の中に、生きる力を感じます。
2022年2月28日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2022.02.27
かんがるう目線 青と黄色の旗のもとに
ロシアによるウクライナ侵略戦争に対し、世界中から非難の声が上がっています。
自国の将来は、その国の住民が決めるという大原則を
武力をもってねじ伏せようとする、大国の暴挙に怒りを禁じえません。
「青い空と黄色い麦畑」を表す旗のもとに暮らすウクライナの人々に
平和な日々の営みがもどりますように。
2022年2月27日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2022.02.26
カンガルーの本棚 夢を信じて
重松清さんの「いとしのヒナゴン」(文春文庫)を、読みました。
故郷に帰ったノブは、山中で目撃されたという「ヒナゴン」を見つける
担当課で働き始めます。
過疎の村の将来を決める町村合併の嵐の中で、
夢を信じて、夢を追いかけるノブに、
様々な出来事が襲いかかります。
そんなとき、伝説の「ヒナゴン」は
2017年に出版された同名小説の改訂版ですが
はじめて読んだかのようにおもしろく
1日で一気読みしました。
2022年2月26日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2022.02.25
聴診器のむこうに 頭が3つ
ポケモン大好きな6才の男の子は、
ポケモンカードを見せてくれます。
「ジヘッド」のカードです。
「これ、強いの」って、聞かれるので、
「最終進化形のサザンドラの方が、もっと強いよ」と、教えます。
頭がひとつの、モノズ
ふたつの、ジヘッド
3つの、サザンドラ
「頭が3つになったら、ひとりは外で遊びたいって言うし、
ひとりは、ゲームがいいって言うし、
もうひとりは、おなかがすいたって言うし、
君も、頭が3つになってしまったらどうする」と、忠告します。
たのしい学習の時間が過ぎていきます。
2022年2月25日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2022.02.24
カンガルーの本棚 磨かれた包丁
森沢明夫さんの「エミリの小さな包丁」(角川文庫)を、読みました。
都会での裏切りと中傷の嵐の中で、傷つき明日が見えなくなったエミリは
母のふるさとの漁村で暮らし始めます。
透き通る空、波のざわめき、凛と響く風鈴の音
そして、なにより祖父の手作りの料理に、心が立ち上がりの始めます。
出会いと別れ
旅立つ時に祖父から手渡された小さな包丁に込められた願いとは
家族の再生を願う、あたたかい小説です。
2022年2月24日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2022.02.23
聴診器のむこうに ディズニー一色
5才の女の子は、ディズニー一色
ドレスは、アナと雪の女王
くつしたは、バンビとうさぎ
くつは、なんだろう
東京のディズニーランドには行けないけれど
「DVDで楽しんでます」とのこと。
大きくなったら、どんなプリンセスになるのか、楽しみですね。
2022年2月23日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2022.02.22
聴診器のむこうに 炭水化物ネコちゃん
今日は2が6つつく、にゃんこの日
12才の女の子のカルテを開くと、
白米、小麦の書き込みが
食物アレルギーは、なかったはずなのにと確認すると
かいネコちゃんの名前とか
白米ちゃんには、頭に少し茶色の毛付き
白米の胚芽部分にあたるのかな
カルテ記載は、もう少し丁寧にすることを学びました。
2022年2月22日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2022.02.21
散歩のたのしみ 梅の花も
駐車場のそばの梅のつぼみが膨らみ、かわいい花が咲き始めました。
寒波が押し寄せて、吹く風に切られるような寒さが続きますが、
はるは、もうそこまで来ています。
2022年2月21日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2022.02.20
聴診器のむこうに カムカムシャボン玉
5才の男の子は、透明な刀を持って登場します。
朝ドラの主人公「大月ひなた」の、男の子バージョンです。
「この刀は、振ると光るのですか」と、尋ねると
「これって、シャボン玉なんです」と、おかあさん
それを聞いて、安心とがっかり感が交錯する
不思議な気持ちになりました。
2022年2月20日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2022.02.19
かんがるうっ子 雨水
今日は「二十四節供」の2番目の「雨水」
「降る雪が雨に変わり、雪解けが始まる時期」
この日におひなさまを飾りはじめると
良縁に恵まれるという言い伝えがあります。
COOPさんで買った「ひなあられ」を、
この日に飾ります。
かんがるうっ子は、定期テストの勉強で、
一日部屋にこもりきりです。
外は、一日雨が降り続いています。
2022年2月19日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2022.02.18
散歩のたのしみ 庭のすいせん
ナナもハッちゃんもいなくなり、
朝夕のお散歩も、しなくなりました。
ふと 通りに面した庭を見ると、
スイセンが、白い顔をのぞかせています。
寒さの中にも、春の足音が
もう少し 外に出るのを楽しみましょう
2022年2月18日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2022.02.17
かんがるうっ子 くまちゃんバレンタイン
クリニックのスタッフから、チョコやおかきをいただき
意気揚々と帰宅したカンガルー
待っていたのは、くまちゃんケーキ
リモート授業の中、ケーキ屋さんまで、買いにいってくれたようです。
かんがるうっ子が選んだのは、子どもむけのくまちゃんケーキ
少し複雑な気持ちになりながらも
おいしくいただきました。
ありがとう
2022年2月17日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2022.02.16
聴診器のむこうに 今度は金ぴか
6才の男の子は、金色にかがやく、大恐竜
この子もやっぱり、「Roooar」と吠えています。
こんな大恐竜のあとしまつなら、
みんなが奪い合って、心配ないでしょうけどね。
2022年2月16日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2022.02.15
カンガルーの本棚 心は磨かれる
森沢明夫さんの「ぷくぷく」(小学館文庫)を、読みました。
主人公は、まあるい金魚鉢の中で暮らす琉金の「ゆき」
ご主人の「イズミ」との二人暮らしの物語
「違いと、嫌いとは別物」
「こころは傷つかない、ただ、磨かれるだけ」
物語のなかから、珠玉の言葉が語りかけます。
こころが前むきになれる1冊です。
2022年2月15日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2022.02.14
聴診器のむこうに 昭和帽
1年生の男の子は、むかしの小学生がかぶっていた帽子で登場します。
「通ってる小学校の制服なの?」と尋ねると、
「この形の帽子が好きなんで、ネットで買いました」とおかあさん。
レトロな感じがする帽子をかぶって、登校しているそうです。
きりりとして、かっこよく
そういえば私も、中学生の時は丸刈り頭に、制帽子
昭和の時代を、なつかしく思い出しました。
2022年2月14日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2022.02.13
聴診器のむこうに ピアノはじめたよ
6才の男の子は、手にしたスケッチブックを開けたり閉めたり
ちらりと見ると、五線譜が
タイトルは、「いつも何度でも」
ピアノを習い始めて、はまったそうです。
ピアノを基礎にして、大きくなったらロックシンガーをめざそうね
2022年2月13日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2022.02.12
クリニックだより N95マスクと
2月11日 休日急病診療所に出かけました。
コロナの抗原検査がはじまり
防護服も更に厳重に整えます。
下着一枚に着替えて、保護帽、フェイスマスク
二重手袋に、マスクはN95、サージカルの2枚重ね
予約制の診察枠は、すぐに発熱の子どもで埋まります。
流行は確実に学校で拡がっているようです。
2022年2月12日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2022.02.11
カンガルギー情報 かゆみを止める
2月10日 兵庫小児アレルギー研究会を開きました。
298回目は、アトピー性皮膚炎の診断と治療
講師は、神戸大学皮膚科の福永淳先生です。
アトピー性皮膚炎は、長くお付き合いする病気から
治すことができる病気へと、大きく治療が変わっていくようです。
分かりやすい表現と、準備された中身
講師の先生の力を感じます。
園地参加、そしてWEB参加の先生から、
沢山の質問を受けながら、好評理に例会を終えることができました。
オミクロン株の大流行下で、病院勤務の先生も
クリニックの先生も疲れ切られている毎日ですが
ご参加いただいた先生方、ご準備いただきましたスタッフのみなさま
ほんとうにありがとうございました。
2022年2月11日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2022.02.10
聴診器のむこうに 英語でガオー
3才の男の子のシャツに住んでる恐竜さん
大きく口を開けて、「Roooar」と吠えています。
どういう言葉なのかなと、スマホで検索すると
「Roar」は、「咆哮ほうこう、うなる」の意味
やっぱり、「ガオー」のほうが、しっくりきますけどね
2022年2月10日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2022.02.09
カンガルーの本棚 読書の力
榎本博明先生の「本を読む子は○○がすごい」(日経プレミアムシリーズ)を読みました。
本を読む人と読まない人の二極化が進んでいます。
不読率(本を1冊も読まない人の割合)は、
最近の調査では大学生の48%にのぼるといいます。
言葉は、コムにケーションの道具としての生活言語と、
思考の道具としての学習言語に分けることができます。
日常会話は楽しめても、深く考えることができない大学生が
この先の日本の進路のかじ取りを、どうしていくのか
先生は、その処方箋についても言及されます。
読書が持つ力を考えるうえでの、示唆に富む1冊です。
2022年2月9日
いたやどクリニック 木村彰宏