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2022.03.11
クリニックだより 風の電話
春になり、新学期に備えて採血や給食指示の書類を希望される患者さんで
クリニックは大忙し。
そして、ウクライナでの戦争
大震災の記憶は、薄れていきます。
それでも、「風の電話」は、つながることはない大切な人との会話を
待ち続けています。
流されてしまった家の電話番号を回す時、
大切な人の声が、聞こえるでしょうか
11年が過ぎ、心の奥底に閉じ込めたはずの悲しみを
伝えられるでしょうか。
東の空に向きながら、しばらく首を垂れることにしました。
2022年3月11日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2022.03.10
かんがるうっ子 どこから食べようか
かんがるうっ子とお買い物したケーキ
わたしが選んだのは、もちろんうさちゃんケーキです。
いただく段になって、どこから食べようかと迷います。
耳から食べてもいいけれど、ナナちゃんに似ているし、
「わたしなら、眼から がぶっといくよ」と、
かんがるうっ子の助言
「それはないでしょ」と、後頭部から食べることにします。
小児科医と、助産師と、医学生と
3人集まれば、おそろしい会話が続きます。
2022年3月10日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2022.03.09
散歩のたのしみ 満開の梅
吹く風冷たくは、心を和ませる暖かさには遠い日が続きます。
陽射しが春めいてきた中、
見上げると、梅の木が満開の花をつけています。
もうすぐ はるですね
誰を誘ってみようかな。
2022年3月9日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2022.03.08
カンガルーの本棚 名前のつながり
小野寺史宜さんの「ひと」(祥伝社文庫)を、読みました。
両親を亡くし、東京の大学を中退した聖輔は、孤立し
その日の暮らしにも困ります。
総菜屋さんで働きはじめた聖輔は、
店主や仕事仲間、そしてバンドの仲間とのつながりの中、
亡くなった父の夢を追いかけ始めます。
大切なのは、形があるものではなく、人と人とのつながり
当たり前だけれども、忘れがちな大切なことを、
物語は教えてくれます。
2022年3月8日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2022.03.07
かんがるうっ子 大小プリン
かんがるうっ子が 学校帰りにプリンを買ってきます。
おかあさんへの プレゼントです。
おかあさんには、少し大きめの
自分とわたしには、小さめの
味が濃くて おいしくて
かんがるうっ子に、親孝行ポイント10倍加算です。
2022年3月7日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2022.03.06
聴診器のむこうに ピカチュウいっぱい
6才の男の子のトレーナーには ピカチュウがいっぱい
笑ってるピカチュウ
怒ってるピカチュウ
眠ってるピカチュウ
いろんなピカチュウ
先生も、通勤の時に着てみたいなあ
2022年3月6日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2022.03.05
聴診器のむこうに バイト魂
18才の女の子は、高校を卒業し、
進学までの間は、バイト三昧。
バイト先は、通勤時に使う駅前に
新規オープンしたのと同じ薬局チェーン店
「少しのぞいてみたけど、あまり魅力的じゃなかったかな」というと、
「安売り情報も来るし、ポイントもたまり、お得ですよ」と
お店の宣伝も欠かしません。
バイト魂100点満点の女の子です。
2022年3月5日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2022.03.04
カンガルーの本棚 長い旅路の果てに
乾ルカさんの「花が咲くとき」(祥伝社文庫)を、読みました。
小学6年生の大介は、成果主義の両親の中で希望を持てないで暮らしています。
隣家の老人が運転する車に忍び込み、家出を試みます。
東京から舞鶴、山口、そして長崎へと
2人の旅は進みます。
そこで出会うおとなたちに、仕事の意味、お金を稼ぐ大変さ、
恥ずかしさとはなどを学び取り、
少しずつおとなの世界に足を踏み入れていきます。
旅の終着駅、長崎で2人を待っていたものは・・
少年の目を通して、人の良心と戦争の愚かさを伝える作品です。
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2022.03.03
聴診器のむこうに なにやら文字が
11才の男の子の左手には、
なにやら象形文字が
ニャンコと、かおと、キャンディーに見えるのですが。
何を伝える言葉なのか、解読できません。
もしかして、宇宙人と交信する暗号かも
つないでいた手を、怖くなって離しました。
2022年3月3日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2022.03.02
カンガルーの本棚 小さな大発見
清邦彦先生の「女子中学生の小さな大発見」(新潮文庫)を読みました。
清先生は、中学の理科の先生です。
「日常に、ふと感じた小さな疑問」を大切にと、
生徒から集めた研究テーマを整理した本です。
テーマや結果へのコメントは一切ありません。
答えを教えないこと
その勇気に込められたメッセージに共感です。
2022年3月2日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2022.03.01
聴診器のむこうに いたずらずきの
6才の男の子が読んでもらってるのは、「いたずら おおかみくん」
おおかみくんが、動物たちにいたずらをしては
反対に感謝される絵本です。
あまりのおもしろさに、「わたしも、いたずらしてみようかな」と言うと、
「いつも してるでしょ」と、看護師さん
次の言葉が見つかりません。
2022年3月1日
いたやどクリニック 木村彰宏