カンガルーの小部屋

2022年 8月

  • 2022.08.11

    聴診器のむこうに 惑星の数は

    7才の男の子の胸には、太陽系の惑星が回っています。

    「おかあさん、惑星の数は、いくつだったっけ」と尋ねると

    おかあさんと一緒に「水・金・地・火・木・土・天・海」と

    指を折りながら数えます。

    おにいちゃんにシャツを引っ張ってもらい

    惑星の数を数えると、ぴったり8つ

    子どもの服だからこそ、科学的な正確さが求められるんですね。

    2022年8月11日

    いたやどクリニック 木村彰宏

    夏2022.07.08  (17) 夏2022.07.08  (15)

  • 2022.08.10

    聴診器のむこうに 助けなくっちゃ

    4才の男の子が、サメとクジラとシャチに囲まれています。

    「助けなくっちゃ」とあわてるのですが、

    男の子は、ポーズを決めて悠然としています。

    そう、ここは海の中じゃなくて診察室です。

    落ち着いて行動しましょうね。

    2022年8月10日

    いたやどクリニック 木村彰宏

    夏2022.06.17  (41)

  • 2022.08.09

    カンガルーの本棚 親ガチャの時代に

    志水宏吉先生の「ペアレントクラシー」(朝日新書)を読みました。

    ペアレントクラシーとは、親の影響力が極めて強い社会

    家庭の富と、親の願望とが子どもの将来や人生に

    大きな影響を及ぼす社会のことです。

    この社会を、子ども、親、教師、教育行政の視点から分析されています。

    「幸せとは、好きなことを好きな人と一緒にできること」

    「好きなこと」を見出すためには、幅広い確かな学力を

    多くの「好きな人」を見つけるためには、豊かな人間性や社会性が必要である

    それらを育む経験や機会を提供するのが、公教育の務めであると

    筆者は、この信念をもとに、ペアレントクラシーの克服策を

    教え子と共に考えられていきます。

    今の子どもの世界、特に教育の世界を知るうえで、一読をお勧めします。

    2022年8月9日

    いたやどクリニック 木村彰宏

    81bxlWe4xQL

  • 2022.08.08

    カンガルーの本棚 陽が降り注ぐ岬の家で

    伊吹有喜さんの「風待ちのひと」(ポプラ文庫)を読みました。

    主人公哲司は40歳を前に、心を病みます

    亡き母の遺品整理にと帰った岬の家で、

    ペコちゃんと出合い、命を助けられます。

    遺品整理を手伝ってもらい、

    食事をして、眠り、ゆったりとした生活をする中で、

    哲司に生きていくうえで、大切なものがよみがえります。

    ひとりの男性と、ひとりの女性をめぐる

    1本の映画のような素敵な小説です。

    2022年8月8日

    いたやどクリニック 木村彰宏

    B07B2RWFGL.01._SCLZZZZZZZ_SX500_

  • 2022.08.07

    カンガルーの本棚 2枚目のすごろく

    西條奈加さんの「隠居すごろく」(角川文庫)を読みました。

    仕事一筋に生き、隠居生活を夢見ていた「徳兵衛」は、

    孫の千代太が訪ねてきてから、歯車が狂いだします。

    まずは白イヌ、そして、汚い身なりの兄妹

    次々に千代太が連れてくるお客に翻弄されながら、

    人生の意味について、悟ります。

    450ページを超える大作ですが、お勧めの1冊です。

    2022年8月7日

    いたやどクリニック 木村彰宏

    71N5tWMienL

  • 2022.08.06

    カンガルーの本棚 ドイツ人の生き方

    キューリング恵美子さんの「ドイツ人はなぜ自己肯定感が高いのか」

    (小学館新書)を読みました。

    国際比較では、日本人の自己肯定感の低さが注目されています、

    一方「自分自身にまんぞくしてる」ドイツ人は81%

    この差はどこから来るのか

    自分のために生きる

    そのままの自分を受け入れて、自分を大切にする

    自分に自信をもつ、自分の意見をしっかりと持つ

    自分自身が居心地よく、楽しく過ごせるように心がける

    仕事、お金よりも自分や家族の時間を優先する

    他人と自分を比べない

    この観点から、キューリングさんはドイツ人の生き方を伝えられます。

    この生き方が平均的なドイツ人だとすれば、

    わたし達は何をしているのでしょうね

    島国に住むわたし達に投じられた、生き方を問う1冊です。

    2022年8月6日

    いたやどクリニック 木村彰宏

    617dcxqytOL

  • 2022.08.05

    カンガルーの本棚 おとなにも難しい

    浜矩子先生の「子どもと考える経済のはなし」(クレヨンハウス)を読みました。

    お金ってなに

    経済ってなに

    大人にもむずかしい、問いかけです。

    ひととひととが信頼関係をもって作るもの

    ひとをしあわせにするもの

    浜先生は、お金や経済への問いかけに、明確に答えられます。

    子ども向けにかかれた絵本ですが、

    短い文章の中に、お金の本質が詰まった1冊です。

    2022年8月5日

    いたやどクリニック 木村彰宏

    71LMJWP-ECL

  • 2022.08.04

    カンガルーの本棚 痛快ではあるけれど

    池井戸潤さんの「オレたち花のバブル組」(文春文庫)を読みました。

    堺雅人さん主演の、ご存知「半沢直樹」シリーズの、原作本です。

    貸付先とのやりとり、金融庁との駆け引き

    そして銀行社内での裏取引

    TVシーンを思い出し、痛快ですが

    やはり、カンガルーにはそれ以上ではありません。

    暑い夏に、熱い小説は、お似合いではなかったようです。

    2022年8月4日

    いたやどクリニック 木村彰宏

    51oSGUZh6TL

  • 2022.08.03

    カンガルーの本棚 こどもは天使

    河合隼雄先生の「こころと人生」(創元こころ文庫)を読みました。

    人生を大きく4つの時期に区切り、

    その時期のこころの転機を、やさしい言葉で解説されます。

    子どもの眼でものを見る大切さ

    青春期の、心に住む多様な羊たち

    中年期の、創造の病

    そして、老いに備え、自分の死を受け入れる老齢期

    四天王寺夏季大学の講演をまとめられた1冊です。

    2022年8月3日

    いたやどクリニック 木村彰宏61GzUxyCwGL

  • 2022.08.02

    カンガルーの本棚 ともかくもっと運動を

    アンデシュ・ハンセンさんの「最強脳」(新潮新書)を読みました。

    この本の要点は、最後に書かれた3つ

    ①脳の成長は止まることがない

    脳はいつでも変えられるし、成長させられます

    ②脳を助ける一番良い方法は運動です

    ③脳はどんな運動をしているかは気にしません。

    ともかく運動さえすればよいのです。

    ハンセンさん著「一流の脳」のジュニア版として、この本が出版されました。

    わたしは、スクワットしながら、この本を読みましたよ。

    2022年8月2日

    いたやどクリニック 木村彰宏

    81ifdJnMMjL

  • 2022.08.01

    カンガルーの本棚 わたしの取説

    平松類先生の「老人の取扱説明書」(SB新書)を読みました。

    ご高齢の方とご一緒する時に、「あれっ」と思わされることがあります。

    都合の悪いことは聞こえないふりをする

    突然「うるさい」と怒鳴り出す。

    同じ話を何度もする

    信号が赤になっても、ゆっくり渡っている。 などなど

    それには、老化に伴う身体の変化が隠されていたのです。

    平松先生は、本人だけでなく、ご家族や老いを感じ始めた方への

    ガイドブックとして、この本を書かれています。

    情報満載の、実用書です。

    2022年8月1日

    いたやどクリニック 木村彰宏

    51U9zbSDeFL

2/2