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2022.08.11
聴診器のむこうに 惑星の数は
7才の男の子の胸には、太陽系の惑星が回っています。
「おかあさん、惑星の数は、いくつだったっけ」と尋ねると
おかあさんと一緒に「水・金・地・火・木・土・天・海」と
指を折りながら数えます。
おにいちゃんにシャツを引っ張ってもらい
惑星の数を数えると、ぴったり8つ
子どもの服だからこそ、科学的な正確さが求められるんですね。
2022年8月11日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2022.08.10
聴診器のむこうに 助けなくっちゃ
4才の男の子が、サメとクジラとシャチに囲まれています。
「助けなくっちゃ」とあわてるのですが、
男の子は、ポーズを決めて悠然としています。
そう、ここは海の中じゃなくて診察室です。
落ち着いて行動しましょうね。
2022年8月10日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2022.08.09
カンガルーの本棚 親ガチャの時代に
志水宏吉先生の「ペアレントクラシー」(朝日新書)を読みました。
ペアレントクラシーとは、親の影響力が極めて強い社会
家庭の富と、親の願望とが子どもの将来や人生に
大きな影響を及ぼす社会のことです。
この社会を、子ども、親、教師、教育行政の視点から分析されています。
「幸せとは、好きなことを好きな人と一緒にできること」
「好きなこと」を見出すためには、幅広い確かな学力を
多くの「好きな人」を見つけるためには、豊かな人間性や社会性が必要である
それらを育む経験や機会を提供するのが、公教育の務めであると
筆者は、この信念をもとに、ペアレントクラシーの克服策を
教え子と共に考えられていきます。
今の子どもの世界、特に教育の世界を知るうえで、一読をお勧めします。
2022年8月9日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2022.08.08
カンガルーの本棚 陽が降り注ぐ岬の家で
伊吹有喜さんの「風待ちのひと」(ポプラ文庫)を読みました。
主人公哲司は40歳を前に、心を病みます
亡き母の遺品整理にと帰った岬の家で、
ペコちゃんと出合い、命を助けられます。
遺品整理を手伝ってもらい、
食事をして、眠り、ゆったりとした生活をする中で、
哲司に生きていくうえで、大切なものがよみがえります。
ひとりの男性と、ひとりの女性をめぐる
1本の映画のような素敵な小説です。
2022年8月8日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2022.08.07
カンガルーの本棚 2枚目のすごろく
西條奈加さんの「隠居すごろく」(角川文庫)を読みました。
仕事一筋に生き、隠居生活を夢見ていた「徳兵衛」は、
孫の千代太が訪ねてきてから、歯車が狂いだします。
まずは白イヌ、そして、汚い身なりの兄妹
次々に千代太が連れてくるお客に翻弄されながら、
人生の意味について、悟ります。
450ページを超える大作ですが、お勧めの1冊です。
2022年8月7日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2022.08.06
カンガルーの本棚 ドイツ人の生き方
キューリング恵美子さんの「ドイツ人はなぜ自己肯定感が高いのか」
(小学館新書)を読みました。
国際比較では、日本人の自己肯定感の低さが注目されています、
一方「自分自身にまんぞくしてる」ドイツ人は81%
この差はどこから来るのか
自分のために生きる
そのままの自分を受け入れて、自分を大切にする
自分に自信をもつ、自分の意見をしっかりと持つ
自分自身が居心地よく、楽しく過ごせるように心がける
仕事、お金よりも自分や家族の時間を優先する
他人と自分を比べない
この観点から、キューリングさんはドイツ人の生き方を伝えられます。
この生き方が平均的なドイツ人だとすれば、
わたし達は何をしているのでしょうね
島国に住むわたし達に投じられた、生き方を問う1冊です。
2022年8月6日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2022.08.05
カンガルーの本棚 おとなにも難しい
浜矩子先生の「子どもと考える経済のはなし」(クレヨンハウス)を読みました。
お金ってなに
経済ってなに
大人にもむずかしい、問いかけです。
ひととひととが信頼関係をもって作るもの
ひとをしあわせにするもの
浜先生は、お金や経済への問いかけに、明確に答えられます。
子ども向けにかかれた絵本ですが、
短い文章の中に、お金の本質が詰まった1冊です。
2022年8月5日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2022.08.04
カンガルーの本棚 痛快ではあるけれど
池井戸潤さんの「オレたち花のバブル組」(文春文庫)を読みました。
堺雅人さん主演の、ご存知「半沢直樹」シリーズの、原作本です。
貸付先とのやりとり、金融庁との駆け引き
そして銀行社内での裏取引
TVシーンを思い出し、痛快ですが
やはり、カンガルーにはそれ以上ではありません。
暑い夏に、熱い小説は、お似合いではなかったようです。
2022年8月4日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2022.08.03
カンガルーの本棚 こどもは天使
河合隼雄先生の「こころと人生」(創元こころ文庫)を読みました。
人生を大きく4つの時期に区切り、
その時期のこころの転機を、やさしい言葉で解説されます。
子どもの眼でものを見る大切さ
青春期の、心に住む多様な羊たち
中年期の、創造の病
そして、老いに備え、自分の死を受け入れる老齢期
四天王寺夏季大学の講演をまとめられた1冊です。
2022年8月3日
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2022.08.02
カンガルーの本棚 ともかくもっと運動を
アンデシュ・ハンセンさんの「最強脳」(新潮新書)を読みました。
この本の要点は、最後に書かれた3つ
①脳の成長は止まることがない
脳はいつでも変えられるし、成長させられます
②脳を助ける一番良い方法は運動です
③脳はどんな運動をしているかは気にしません。
ともかく運動さえすればよいのです。
ハンセンさん著「一流の脳」のジュニア版として、この本が出版されました。
わたしは、スクワットしながら、この本を読みましたよ。
2022年8月2日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2022.08.01
カンガルーの本棚 わたしの取説
平松類先生の「老人の取扱説明書」(SB新書)を読みました。
ご高齢の方とご一緒する時に、「あれっ」と思わされることがあります。
都合の悪いことは聞こえないふりをする
突然「うるさい」と怒鳴り出す。
同じ話を何度もする
信号が赤になっても、ゆっくり渡っている。 などなど
それには、老化に伴う身体の変化が隠されていたのです。
平松先生は、本人だけでなく、ご家族や老いを感じ始めた方への
ガイドブックとして、この本を書かれています。
情報満載の、実用書です。
2022年8月1日
いたやどクリニック 木村彰宏