-
2023.06.30
カンガルーの本棚 明るくて悲しくて
荻原浩さんの「家族写真」(講談社文庫)を読みました。
家族にまつわる、7つの短い物語
軽やかなタッチの文章で、家族の数だけ家族を描きます。
7つの中で好きな短編は、「しりとりの、り」
家族でドライブに出かけた時に、
会話のなさをどうにかしようと始めたしりとり
短い単語から、やがてこころの奥の言葉が紡ぎだされていきます。
こころが疲れた時にお勧めの1冊です。
2023年6月30日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
-
2023.06.29
カンガルーの輪舞曲 今夜も遅くまで
6月28日 アレルギーの研修会に出かけました。
18時15分に始め、終わったのが20時30分
アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、アレルギー性鼻炎、アナフィラキシー
気管支喘息と話をつなぎ、それぞれの関連性についてお話をします。
後日、お礼に頂いた冊子には、参加者の感想文が載せられていました。
遅い時間までお付き合いいただきまして、ありがとうございます。
いただいた感想文は、大切にさせていただきます。
2023年6月29日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
-
2023.06.28
散歩のたのしみ 何度聞いても
建て替えが終わった集合住宅のまわりに、
花壇が作られました。
通勤の行き返りに、楽しみをプレゼントしてくれます。
お世話されている方に「きれいですね」と声をかけると、
いろいろなお花の名前を、教えてくださいます。
わたしの記憶メモリーは、パンク状態に
わたしは、どのお花の名前も「きれいなおはな」 という名前で統一することにします。
2023年6月28日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
-
2023.06.27
カンガルーの本棚 見ることができたなら
寺地はるなさんの「水を縫う」(集英社文庫)を読みました。
高校生の主人公の楽しみは、刺繍をすること。
母には、彼の趣味がうれしくありません。
結婚を控えた姉のドレスを、彼が作るというのですが。
男のらしさ、女の子らしさという周囲の目の中で生きてきた
主人公や姉、母、そして祖母の屈折した心のうち。
流れる水のように前を向いて生きていく
作者の応援歌が聞こえてきます。
2023年6月27日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
-
2023.06.26
聴診器のむこうに キウイだいすき
16才の女の子は、国際派
オーストラリアを皮切りに、ニュージーランド、アメリカへと留学します。
カバンについてるのは、キウイのマスコット人形
「本物のキウイも、見たことあるの」と尋ねると
「夜行性だから、夜こわいから、みたことないです」との答えが返ります。
いろんな国の、いろんな生き物に出会って、
すてきな男性も、見つけてきてくださいね。
2023年6月26日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
-
2023.06.25
クリニックだより みんなで体操
6月25日、神戸医療生活協同組合の定期総代会が開かれました。
4年ぶりに開かれる現地集会には、250名の総代さんと職員が参加されます。
決算、予算報告の後、各生協支部の報告が続きます。
いちばん楽しかったのが、ジャズダンスを披露してくれた支部。
高齢者も負けてられないですよね。
最後は、4月に入職されたばかりの新人さんのごあいさつ
参加者全員が広がって、ラジオ体操をします。
緊張の雰囲気が一気に和やかになり、
新人さん、ありがとうございます。
これからも、ご一緒に、
愛される神戸医療生活協同組合を作っていきましょうね。
2023年6月25日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
-
2023.06.24
カンガルーの本棚 あらためてスマホ
榊浩平先生の「スマホはどこまで脳を壊すのか」(朝日新聞新書)を読みました。
人々の暮らしを便利にし、生活を一変させたスマホ
便利さの影に、深刻な問題が現れてきています。
スマホの利用時間と成績との関係では、
勉強時間を増やし、しっかりと眠っても
スマホの利用時間が3時間を超えると、勉強の成果は全く現れない
それどころか、認知機能に関係する大脳の前頭前野の発育が止まってしまう
榊先生は、自らの研究に基づいて
子どもの脳への深刻な影響を強調されます。
オンライン授業やオンライン会議の限界にも言及され、
現代人必読の1冊といえます。
2023年6月24日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
-
2023.06.23
聴診器のむこうに トトロとトロロ
7才の女の子は、「やまいも」のアレルギー
採血項目を選ぶときに、
「だったら、となりのトロロは、食べられないんだね」と確認すると
「トトロでしょ」と、つっこまれます。
変なギャグにも、速攻で反応してくれてありがとう。
立派な関西人に育ってうれしいですよ。
2023年6月23日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
-
2023.06.22
あたまのよくなるカンガルー 咳のいろいろ
6月22日の仕事終わりに、咳の講演会に出かけました。
講師の先生は、名古屋の新実彰男先生です。
喘息と近くて少し違う咳喘息
GERDの存在、咳受容体の過敏性など
臨床をしていて感じていた疑問点をお教えいただけます。
これだから、講演会の参加はやめられません。
次はどんな新しいことを、お聞きできるかな
2023年6月22日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
-
2023.06.21
カンガルーの本棚 悩みのむこうに
伊与原新さんの「八月の銀の雪」(新潮文庫)を読みました。
悩みながら生きる5人の男女が出会う、人生の先輩たちとの物語
就活がうまくいかず、自分を受け入れることができない大学生
子育てにつかれ、自分を見失いつつあるシングルマザー
立ち退かせ屋に務め、出会った老女とハト
恋に破れ、明るくふるまうことで自分を支える女性
仕事場でのミスかくしに耐え切れず、退職した中年男性
それぞれが出会う先輩たちとの会話の中で、
自分が帰る場所、自分が進む場所を見つけていきます。
きびしい現実の中にも、小さな明かりが灯るあたたかな小説です。
2023年6月21日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
-
2023.06.20
クリニックだより みんなのねがい
クリニックの玄関を入ったところに、七夕の笹かざり
みんなのねがいが、かかれています。
「おとうとと、なかよくなれますように」
「コーヒーやさんに、なれますように」
最高なのが「いたやどクリニックのいんちょうに、なれますように」
願いが叶い、後継ぎさんになっていただけますように
2023年6月20日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
-
2023.06.19
聴診器のむこうに クリニックのうた
4才の男の子は、阪急電車のシャツを着て、手には阪急電車の腕時計
だけど会話は「海岸線で来た」と、ちがう流れに。
「その服、誰に買ってもらったのかな」と、話題をもとに戻そうとすると、
「いたやどクリニック いたやどクリニック」と、節をつけて歌いだします。
「これ、いたやどクリニックのうた」と、教えてくれて、また歌いだします。
阪急電車から、地下鉄海岸線、そしていたやどクリニックの歌へと
これは、TVのコマーシャルを見たような気がします。
いたやどクリニックが全国進出するときには、
是非、広報担当者になってくださいね。
2023年6月19日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
-
2023.06.18
カンガルーの本棚 傷つく脳
川島隆太先生の「スマホ依存が脳を傷つける」(宝島社新書)を読みました。
便利さと引き換えに失ったもの
脳の認知機能を奪い、脳の発育・発達すら損なっていく。
スマホ依存は、ごく普通に起こり始め、子どもの未来を奪っていきます。
脳活ソフトで有名な川島先生が、科学調査をもとに出された警告の書です。
2023年6月18日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
-
2023.06.17
散歩のたのしみ ネコいっぱい
福岡に行ったとき、新幹線までの時間を、駅ビルで過ごします。
本屋さんに立ち寄って、新刊書に目を通し、
見つけたのが ネコのむれ
着ぐるみを着て、ポーズをとって ご挨拶。
わたしも、ご一緒させてもらおうかな
2023年6月17日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
-
2023.06.16
クリニックだより 食べたいけれど
6月15日 おかあさんの勉強会を開きました。
今日参加していただいたのは、2名のおかあさん。
高校の部活動の夏季合宿の食事のこと
学食のメニューが、たまご、牛乳など必要以上にアレルギー表示されていること
何かしようと思うと、食物アレルギーの壁が大きく立ちふさがります。
やりたいことを安全にできるようなシステムを作るために、
まだまだ乗り越えなければならない課題がありますね。
2023年6月16日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
-
2023.06.15
カンガルーの本棚 みんなの笑顔が
山口慎太郎先生の「子育て支援の経済学」(日本評論社)を読みました。
少子化対策として、子育て支援の方策と政策化が話題になっています。
山口先生は、子育て支援を、給付金などの現金給付と、
保育所の充実などの現物給付をわけ、
数理学的な予測をもとに、
出生率や、母親の就業率にあたえる効果を検証されます。
経済学の専門用語には、なじめないのですが、
各章のおわりに、分かりやすいまとめが書かれています。
読み終えるのに、1週間かかりましたが、
子育て支援を考える時に、貴重な知識をいただくことができました。
感謝の一冊です。
2023年6月15日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
-
2023.06.14
聴診器のむこうに さかなの名前は
6才の男の子は、診察室のおもちゃ箱から、お人形を取り出します。
「このおさかな、なんていう名前か知ってる?」と尋ねると、
「ちくわ」
どう、つっこもうかと考えているうちに、
診察時間が過ぎていきます。
このギャグ、どこかで使おうっと。もらい!
2023年6月14日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
-
2023.06.13
カンガルーの本棚 会話の楽しさ
小野寺史宜さんの「タクジョ!」(実業之日本社文庫)を読みました。
夏子が大学を出て働き始めたのは、タクシー会社
タクジョの誕生です。
お客さんとの出会いと会話、
乗り逃げや、強盗もどきとも出会い、怖い思いをしながらも、
タクジョという仕事をやめられません。
別れた父を乗せて交わす会話
まるでタクシーに乗っているかのように
テンポの良い話の運びに、乗せられてしまいます。
若者の前を向いて生きる姿に、フレーフレーと声を出して応援したくなる小説です。
2023年6月13日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
-
2023.06.12
聴診器のむこうに 大好きスパイダーマン
8才の男の子は、スパイダーマンのお人形を抱えて登場します。
運動会の代休で、ご家族でUSJにお出かけの時のおみやげです。
あんまり大事にしてるので
「ねえ、ランドセルにこっそり入れて、学校にもっていったら」と助言すると、
首を横に振ります。
「先生が黒板の方を向いてるときに、ランドセルに手を入れて、触ってあそんでみて」
と誘ってみると、首を激しく横に振ります。
さすがは、3年生
教室でのマナーは、心得ているんですね。
先生なら、一晩中どうしようかと考えて、ねむれないけどな~
2023年6月12日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
-
2023.06.11
散歩のたのしみ いのちは続く
玄関横の、小さなお花さん
雪が積もる季節まで、紫のお花をつけていたけれど、
花が落ち、葉っぱも枯れて、茎だけになり
鉢に植え替えて 毎朝やさしくなでて、励まします。
年が明け、春になり、枯れた茎の横から、緑の葉っぱが
そして、かわいいお花をつけました。
いのちは続く
今年もよろしくね。
2023年6月11日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏