カンガルーの小部屋

2023年 10月

  • 2023.10.31

    聴診器のむこうに 今日の獲物は

    3才の男の子が、私が好きそうなものが入ったケースを、机の上に置きます。

    診察をすませると、急いでケースを見せてもらいます。

    知っているのはポケモンの「コイキング」だけ

    あとは、何やら深海魚っぽいのが3匹あまり

    触るとグニャグニャして、看護師さんに近づけると逃げられます。

    本屋さんに売っているとのことですが、評価に苦しみます。

    まだまだ不思議世界はあるのですね。

    2023年10月31日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2023.10.30

    聴診器のむこうに 海の生き物

    3才の男の子は、透明なケースに大切なものを入れて持ってきます。

    見せてもらうと、大きなお魚と、小さなお魚のフィギュアです。

    「大きくなったら、動物のお医者さんになるって言ってるんです」とはおかあさん

    海のお魚みんなで、お医者さんになる日を待ってますよ

    2023年10月30日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2023.10.29

    聴診器のむこうに おじいさんの趣味で

    2才の女の子は、シャツから靴の色まで、黄色でコーデ

    シャツは、チキンラーメンのキャラクター「ひよこちゃん」です。

    看護師さん一同、「まあ、かわいい」

    私も「ひよこちゃん」のシャツを着ると、「かわいい」って、言ってもらえるかな

    2023年10月29日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2023.10.28

    7+8= おひさしぶり

    早く家を出て、ゆっくりと駅まで歩いていくと

    公園に、しろくてまあるいもの

    「もしかして」と思い、遠回りすると、やっぱりアレ

    滑り台の下に、ちょこんと座っています。

    はっちゃん、久しぶりに見つけたよ

    1038個目は、「おひさボール」って名付けます。

    2023年10月28日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2023.10.27

    聴診器のむこうに 食べないでね

    7歳の男の子は、学校で作ったお面をかぶって診察室に

    もしかして、ハロウィン用のお面かな

    お願いだから、先生にかみつかないでね

    楽しいけど、ちょっぴり怖いハロウィン

    何事もなく過ぎ去りますように

    2023年10月27日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2023.10.26

    クリニックだより 少しにぎやかな

    10月24日 神戸市の1才半健診に出かけました。

    気持ちがいい季節になったせいか、ひさびさの60人越えの健診になりました。

    インフルワクチンの相談や、言葉のこと、

    物を投げたり、あたまをぶつけたり、

    いろいろな相談に、できる限り時間をかけてお答えします。

    クリニックでの診察とは違い、また別の緊張を感じます。

    人数が増えると大変ですが、少ない時よりいいですよね。

    2023年10月26日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2023.10.25

    聴診器のむこうに おそろネズミ

    12才の男の子は、「これみて」と言わんばかりに背中を見せます。

    どこかで見たような、違うような

    「これ、ミッキーだよ」と教えてくれるのですが、

    どうみても、かわいいミッキーには見えません。

    もしかして、ハロウィンバージョンなのかな

    眼をそらして 早々に診察に戻ります。

    2023年10月25日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2023.10.24

    カンガルーの本棚 つましいながらも

    西條奈加さんの「曲亭の家」(ハルキ文庫)を読みました。

    南総里見八犬伝の作者、滝沢馬琴の息子のもとに嫁いだ路

    物語は、路を主人公にして、その数奇な一生を描いています。

    頑迷な馬琴と、かんしゃく持ちの夫と姑

    ひと時の気が休まることなく、笑い声も聞かれない家で

    愛する人を失い、そして、光を失った馬琴のかわりに、

    口述で八犬伝を完成させていく路

    晩年に訪れた想いとは

    ひとりの女性の持つ強さと幸せに、心打たれる作品です。

    2023年10月24日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2023.10.23

    散歩のたのしみ ゆずまるくん

    家族で「弓弦羽神社」にお参りに出かけました。

    神社のキャラクターは「ゆず丸くん」

    おみくじを引き、御朱印帳入れを購入し、ゆず丸くんとツーショット

    御影駅から歩いて5分

    ご利益がたくさんありますように

    2023年10月23日

    いたやどクリニック 木村彰宏

  • 2023.10.22

    カンガルギー情報 疾病負担ってなあに

    3日目の日本アレルギー学会は、午前中だけ参加します。

    アレルギー疾患と心理的ストレス

    病気の改善度は、患者さんを診て、検査して、あるいはレントゲンを撮り評価します。

    それとは別に、症状が出ていないときにも感じられている、

    患者さん自身の不安や恐れ、

    患者さん目線から見た病気の改善度に焦点を合わせた講義が続きます。

    今回のアレルギー学会の印象は、HAE(遺伝性血管性浮腫)が大きく取り上げられたこと、

    そして、疾病負担のはなしが進んだこと。

    いろいろな意味で、大満足の学会でした。

    2023年10月22日

    いたやどクリニック 木村彰宏

  • 2023.10.21

    カンガルギー情報 2日目も10時間

    10月21日、アレルギー学会の2日目も、8時半から18時半まで聴講します。

    喘息発症の危険因子、喘息治療のパラダイムシフト、HAE

    食物アレルギー、P2X3,もう一度遺伝性血管性浮腫

    講演が進むごとに、納得も増え、これからの診療スタイルが見えてきます。

    学ぶことが、すべてのはじまり。

    2日目も、すっかり楽しみました。

    2023年10月21日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2023.10.20

    カンガルギー情報 今年もWEBで

    10月20日から始まった、第72回日本アレルギー学会にWEBで参加しました。

    8時半の開会から、18時半の終了まで10時間、

    途中1時間のお昼タイムがあるものの、記録をしながらの聴講はきついものです。

    自然抗体、食物アレルギー、慢性咳嗽、制御性T細胞、大腸ICL2、遺伝性血管性浮腫

    聞いたことがある演題も、初めての演題も、

    なるほどそうかと思うドキドキ感満載の講義が続きます。

    あとはゆっくり休んで明日に備えるだけ。

    充実した一日でした。

    2023年10月20日

    いたやどクリニック 木村彰宏

  • 2023.10.19

    聴診器のむこうに 食べたらダメだよ

    6才の男の子が、「これあげる」と、胸のポケットから取り出します。

    みると、小さなひまわりの種

    いつ、まいたらよいのかわからないので、

    診察机に置いているカンガルーのぬいぐるみに 食べさせることにします。

    「食べさせちゃ、だめだよ」と、男の子

    それでは、春まで、大切に保管しておきますからね。

    2023年10月19日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2023.10.18

    カンガルーの本棚 あたりまえを盾に

    西條奈加さんの「心淋しい川」(集英社文庫)を読みました。

    江戸の下町を流れる小さな川

    川といっても流れはなく、いつもよどみ、悪臭を漂わせている

    そのまわりに、ひっそりと建つ、崩れかけた家々

    初めて心を許した職人と別れなければいけない「ちほ」

    母の帰りを子どもが歌ううたに、昔捨てた女との再会を願う「与吾」

    世間から忘れられ、それでも歯を食いしばって生きていく5つの物語

    物語が流れていく先には、思いもかけない秘密が隠されていした。

    2020年度 第164回直木賞を受賞した作品です。

    2023年10月18日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2023.10.17

    カンガルーの輪舞曲 飛び跳ねて数十年

    10月15日 8年ぶりに開かれた高校の同窓会に出かけました。

    卒業生の30%にあたる150人の参加者で、宴会場があふれます。

    卒業時、そして1年時のクラスごとにわかれての懇談では、

    いろいろな方とお話しをしました。

    あべのハルカス建設にかかわった専務

    魔法瓶の開発特許にささげた技術者

    児童相談所の先生

    飲食店組合の理事長などなど

    それでも、10名の方とゆっくりお話しするのが精いっぱい

    時間があれば150人全員と、これまで過ごされてきたお話がしたかったな

    まとお会いしましょうと、別れを告げ帰路につきました。

    2023年10月17日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2023.10.16

    散歩のたのしみ 三都物語

    週末は、三都物語

    始まりは、神戸ポートピアホテルでの講演会

    次に向かったのが、京都宝ヶ池のプリンスホテルでの講演会

    日が明けて、大阪梅田のグランピアホテルでの同窓会

    思い出深い週末になりました。

    2023年10月16日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2023.10.15

    カンガルギー情報 45年の歩み

    10月12日 兵庫小児アレルギー研究会を開きました。

    316回目の例会講師は、伊藤節子先生。

    食物アレルギーの臨床医と研究者として、

    長年食物アレルギーの世界をけん引されてきました。

    その集大成とでもいうお話をお聞きする機会を企画したのですが、

    冒頭から質問の嵐がおさまらず、予定されていた講義内容の半分のところで時間切れ

    後半部分は次回に持ち越すことになりました。

    映し出されるスライドの一枚一枚に、学会発表当時の会場の雰囲気が思い出され、

    研究会が歩んだ歴史とも重なり合い、感無量の研究会となりました。

    次回は、慢性咳嗽の最新情報の勉強会です。

    兵庫小児アレルギー研究会が、末永く続くことを願います。

    2023年10月15日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2023.10.14

    聴診器の向こうに 吐くのは今だ

    15才の男の子は、修学旅行から帰ってきたばかり

    「なにか特別なことはなかったですか」と確認すると、

    船に引っ張ってもらう、大きなボートに乗っていたときに、

    両隣の子どもが海に落ちたとか。

    「さては あなた、隣の子に何かしましたね。吐くのは今だよ、楽になれるよ」

    と詰め寄ると、

    「いえいえ、そんなことはしてませんよ」と必死の防御態勢に

    みんな無事に帰ってきたから、いい思い出ということにしておきましょうか

    2023年10月14日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2023.10.13

    散歩のたのしみ 末永くお幸せに

    3連休の最後の日、生田さんにお参りにでかけました。

    秋とは思えない陽射しの中を、本殿に向うと赤いじゅうたんが

    和服姿のおふたりが、結婚式を挙げています。

    巫女さんの舞と、雅楽の音

    末永くお幸せにと、願いました。

    2023年10月13日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2023.10.12

    カンガルーの本棚 金沢ってどんな味かな

    坂木司さんの「アンと愛情」(光文社文庫)を読みました。

    デパ地下の和菓子屋さんでバイト店員として働くアンちゃんのシリーズ最新作

    今回も、同僚の手作り生和菓子の謎解きに悩んだり

    金沢に旅行したりの大忙し。

    生和菓子の名前や描写にはうなづきながらも、

    もう一つイメージできない自分がいます。

    生和菓子の絵本を開きながら、読むともっと楽しめるのでしょうね。

    2023年10月12日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

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