カンガルーの小部屋

2023年 10月

  • 2023.10.11

    カンガルーの本棚 素敵なシニアに

    小林武彦先生の「なぜヒトだけが老いるのか」(講談社現代新書)を読みました。

    多くの動物が、生殖年齢を過ぎると死に向かう自然界の中で、

    ヒトやシャチ、ゴンドウクジラなどのごく少数の生き物だけが老後期間を持つといいます。

    ヒトでは、人生の40%が老後期間にあたります。

    なぜヒトでは老後が可能となったのか

    ヒト集団の中に、老後個体が存在する積極的な意味はなになのかなどを

    生物学者の小林先生が解説されます。

    素敵なシニアに進化し続ける方向を、小林先生は指し示してくださいます。

    2023年10月11日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2023.10.10

    クリニックだより ためらわないでツーショット

    常盤大学の健康フェスタには、いろいろなお客さんが来れれます。

    角をはやした、ヴィッセル神戸の「モーヴィくん」

    丸顔のかわいい「ときわんちゃん」

    仕事の手を休め、ツーショットをお願いしに突進します。

    かぶりものに目がないのは、いつまでたっても治らないものですね。

    2023年10月10日

    いたやどクリニック 木村彰宏

  • 2023.10.09

    クリニックだより いろんな方にお会いして

    10月8日 常盤大学健康ふれあいフェスタに出かけました。

    体育館は血圧測定や、フレイルチェックなど、様々なブースが準備されています。

    いたやどクリニックは、骨密度測定のブースが担当です、

    看護師長さん、事務長さん、栄養士さん、薬剤師さん

    総勢8名で、骨密度結果の解説と健康指導に当たります。

    70才、80才の方が元気に来られ、いろいろな生活の知恵を話されます。

    このシーズンは、毎年アレルギー学会と重なり、久しぶりの参加ですが、

    楽しい時間を過ごすことができました。

    2023年10月9日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2023.10.08

    カンガルーの本棚 頼ってほしいと

    高橋淳さんの「ブラック支援・狙われるひきこもり」(角川新書)を読みました。

    引きこもり支援と称して拉致され、いのちを失った一人の男性

    新聞記者でもある高橋さんは、ひきこもり支援と称する団体の活動の影で

    何が行われていたのか、

    そして、引きこもりを続けていた男性が何を考え、

    どのように生きようとしていたのかを追い求めます。

    豊中市の勝部麗子さんからお聞きした言葉が、

    いつまでも心に残ります。

    「厳しい状況の人を見捨てる社会は、いち自分も見捨てられるか分からない社会。

    今日のその人が、明日の私かも知れない。だから、頼ってほしい」と

    2023年10月8日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2023.10.07

    聴診器のむこうに 解決しないゾロリ

    9才の男の子が、待合室で熱心に本を読んでいます。

    覗いてみると、なぞなぞの本

    ためしに解いてみると、一題も解けません。

    本の表をみせてもらうと、「怪傑ゾロリのなぞなぞの本」

    これじゃ、いつまでたっても「解決しないゾロリの本」ですね。

    2023年10月7日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2023.10.06

    カンガルーの本棚 甘味にひかれて

    坂本司さんの「和菓子のアン」(光文社文庫)を読みました。

    主人公の梅本杏子さんは、高校を卒業してもやってみたいことが見つからず

    たまたま応募したデパ地下の和菓子屋さんで、バイトを始めます。

    中身はおっさんの女性店長や、まったく乙女の男子先輩、

    しとやかな元ヤンの同僚に囲まれながら、

    次第に和菓子の世界に引き込まれていきます。

    お店を訪れるお客さんの、何気ない言葉やしぐさから、

    謎ときがはじまります。

    ミステリーと滑稽さと成長物語と、

    ミックス定食のような満腹感を味わえる1冊です。

    2023年10月6日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2023.10.05

    クリニックだより 修学旅行のうちあわせ

    10月5日、おかあさんの勉強会を開きました。

    16才の女の子は、4泊5日の東京旅行、

    14才の男の子は、山の中への野外活動

    11才の男の子は、広島への修学旅行

    アレルギーがあり、食事やその他の相談事を、ゆっくりと話し合います。

    アレルギーがあることで、その人の活動や行動が制限されないように、

    学校や地域、社会で支えていく重要性を改めて感じました。

    次回は10月19日 930からの開始です。

    2023年10月5日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2023.10.04

    散歩のたのしみ どこかでお見かけしたような

    生田神社さんの帰り道、遠くの建物の窓が黄金色に輝きます。

    立ち寄ったガソリンスタンドに、ベンチに座る人影が

    どこかでお見かけしたような服装と姿に

    お声を掛けましたが、お返事はありません。

    秋の夕暮れは、つるべ落としに暮れていきます。

    2023年10月4日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2023.10.03

    カンガルーの本棚 知らなかったとはいえ

    宮沢孝幸先生の「ウイルス学者の絶望」(宝島社新書)を読みました。

    宮沢先生は、獣医学の中でもウイルス学を専門に研究されている先生です。

    コロナウイルスの細胞感染様式や、

    mRNAワクチンの限界など、

    ウイルスと免疫の基礎からわかりやすく解説され、

    今まで学習してきたこと知識にあてはまらない

    多くの新しい知見を提供していただきました。

    新型コロナウイルス感染症は、いろいろな角度から、知識を広げたいと思います。

    2023年10月3日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2023.10.02

    聴診器のむこうに お元気にされていますか

    診察室を出ると、懐かしい顔にお会いします。

    長い間、お昼ご飯のお世話になっていた定食屋さん「あじくら」のマスターです。

    1年前にお店を閉じられて、今は悠々自適の毎日を過ごされています。

    お元気なお顔を拝見して、ツーショット

    また近々お会いしましょうね。

    2023年10月2日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2023.10.01

    カンガルーの本棚 表からでは

    町田そのこさんの「うつくしが丘の不幸の家」(創元文芸文庫)を読みました。

    新しく開けた街に立つ「不幸の家」と呼ばれる一軒家。

    物語は、その呼び名を知らずに引っ越してきた理容師の一家から始まります。

    何故この家が「不幸の家」と呼ばれているのか。

    時はさかのぼり、恋人を妊娠させてしまった高校生とその母

    幼い娘を抱えたシングルマザーとその友人の不仲と和解

    不妊治療に悩む夫婦

    そして、誰からも愛されないとい持っている女性

    この家に住むと、誰もが不幸になってしまう。

    しかし、この家を去るときに、どの家族も笑顔で前を向いて出ていくことを

    誰も知らないのです。

    町田さんは、悩み絶望し、それでも歩き始める家族をやさしく見つめます。

    カンガルーのお勧めの本が、また1冊増えました。

    2023年10月1日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

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