カンガルーの小部屋

2023年 11月

  • 2023.11.30

    カンガルーの輪舞曲 新しい試みで

    11月30日、市内の短期大学の学生講義に出かけました。

    テーマは、食物アレルギー

    持ち時間の90分をどのように使うかを考えた末、

    今年は、12のお題を4択のクイズ形式で進めます。

    一番気になったのが、持ち時間との関係です。

    ジャスト1分前に滑り込み、無事終了

    中身の評価は、これからです。

    学生さんに合わせた講義は、また違った難しさを感じます。

    2023年11月30日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2023.11.29

    散歩のたのしみ 黄金の道を

    寒暖差が激しい冬の朝

    ダウンコートに身を包み、駅までの道を、早足で歩きます。

    横断歩道の近くは、黄金色の落ち葉で満たされています。

    ナナやハッちゃんとのお散歩のときは、

    立ち止まって、写真を何枚も撮ったことを思い出します。

    「とってもきれいだけど、お掃除するのは大変だなあ」

    と現実に還りながら、

    さあ、いつもの電車に乗り遅れないように、先を急ぎましょう

    2023年11月29日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2023.11.28

    聴診器のむこうに いらっしゃいませ

    4才の男の子は、保育園で作った工作を見せてくれます。

    一つは、青い服を着たお人形、ボクの姿かな

    もう一つは、赤いのれんです。

    そこで、寸劇を思いつきます。

    のれんから、男の子のお人形の顔をだして、

    「いらっしゃいませ」

    お昼間から、居酒屋さんごっこです。

    2023年11月28日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2023.11.27

    聴診器のむこうに おいしくないからね

    6才の男の子が、うれしそうに「ぬいぐるみ」を取り出します。

    「ホオジロザメ だよ」

    そこで、ベッドの上で寸劇を演じます。

    共演者は、ミフィーちゃん

    仲良くしてたのに、ホオジロザメくんが 大きな口を開けます

    「おいしくないからね」

    ミフィーちゃんの運命はいかに

    はらはらドキドキの時間が流れます。

    2023年11月27日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2023.11.26

    カンガルーの本棚 会ってみたいけれど

    荻原浩さんの「逢魔が時に会いましょう」(集英社文庫)を読みました。

    民俗学者の手助けのバイトを始めた女子大生。

    フィールドワークで出会うのは、座敷童や河童や天狗さん

    軽妙なかたりくちと、民俗学のうんちくに、

    思わず頬を緩めます。

    でも、やっぱり不思議生物には、会いたくないけどなあ

    2023年11月26日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2023.11.25

    聴診器のむこうに 私がだいすきな

    4才と3才の兄弟は、わたしの大好物のシャツを着て現れます。

    恐竜さんは、大きくお口を開けて、わたしの指をかもうとします。

    もうひとりは、ジンベイザメ。お口の中は、小さな魚たちの住処です。

    いつも思うのは、大人バージョンが売っていないこと。

    阪神優勝セールで、だれか作ってくれないかな

    2023年11月25日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2023.11.24

    カンガルーの本棚 傾城の人

    朝井まかてさんの「落花狼藉」(双葉文庫)を読みました。

    大江戸は、傾城の町「吉原」が形を成していくとき

    きらびやかな町並みの裏で、非難の声を一身にあび、

    お上から代替えにと沼地を与えられ、また幾度となく大火事にみまわれる中、

    それでも吉原を守ろうとする女将の物語。

    「亡八」と呼ばれようとも、懸命に生きようとする姿に、心を動かされます。

    2023年11月24日

    いたやどクリニック 木村彰宏

  • 2023.11.23

    カンガルーの本棚 それぞれの居場所

    朝井まかてさんの「残り者」(双葉文庫)を読みました。

    時は慶応4年、江戸城の無血開城その前夜に、大奥に潜んでいた5人の女性

    縫い物師、料理番,お中臈、それぞれが大奥に潜んでいたわけは

    時は流れ、明治になり再開した5人が過ごした日々

    戦争は、それぞれの居場所や生活を奪い

    今もなお、悲しみを広げています。

    大奥を舞台にした、女たちの物語です。

    2023年11月23日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2023.11.22

    聴診器のむこうに 新たな項目

    9才の女の子が、書いたばかりの「デスノート」を見せてくれます。

    かかれている名前は、

    プーチン、ころしや、へんたい、はんにん、せんそう

    子どもをすてた親、チケットなしで新幹線にのるひと などなど

    なかなかの社会派の発言です。

    「あっ そうそう、もう一つ思い出した」というので尋ねると

    「採血するひと」

    これには「先生は、採血のお願いをするだけで、

    実際に採血するのは看護師さんだからね」と説明します。

    「デスノート」。

    やっぱり、そんなのはないほうがいいですよね

    2023年10月31日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2023.11.21

    カンガルーの本棚 藍と愛

    西條奈加さんの「四色の藍」(PHP文芸文庫)を読みました。

    夫を殺された下手人を追う主人公「環」

    見眼麗しい剣士と、訳ありの色っぽい女、そして洗濯ばあさんとともに、

    下手人を追う毎日、

    次々と明らかになる人間関係

    そして、藍にまつわる愛の物語。

    途中で結末が読める展開でしたが、面白く読み終えることができました。

    2023年11月21日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2023.11.20

    カンガルーの輪舞曲 時間が過ぎるままに

    学会の夜は、恒例の懇親会

    こうしてみんなで集まるのは、2019年から4年ぶり

    30年前に兵庫小児アレルギー研究会をはじめ、

    いろいろなお立場の先生方にお集まりいただき、

    出会いの時の思い出話に、花が咲きます。

    眼や耳が衰え、腰を痛める先生など、

    昔のパワーは少し減少気味ですが、

    それでも、みんなで集まればこれからのこと。

    まだまだ、話し合い、研究したいことが山ほどありますね。

    2023年11月20日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2023.11.19

    カンガルギー情報 久しぶりの顔と顔

    11月18日、19日 小児アレルギー学会が京都で開かれました。

    会場の「京都みやこめっせ」で、懐かしい顔にお会いします。

    シンポジウム、教育講演を聴き

    「アドレナリン自己注射薬新規処方例の経年変化」を発表します。

    友人の小島先生は「乳児期早期からの卵白摂取の安全性と有効性の検討」を発表

    充実した学会参加になりました。

    2023年11月19日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2023.11.18

    散歩のたのしみ カモのさかだち

    学会参加のため、前泊のホテルに着くと、チェック時間の前

    フロントの案内を聞くままに、二条城のお堀端を歩くことにします。

    おだやかな日差しの中を、お濠をのぞくと、

    なにかが、しきりに動いています。

    あれは もしかして カモのさかだち

    京都には、不思議なことをする生き物がいるんですね。

    2023年11月18日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2023.11.17

    カンガルーの本棚 ピリリとからい

    米澤穂信さんの「満願」(新潮文庫)を、読みました。

    夜警、死人宿、万灯、関守など、6編のショートミステリーが詰まっています。

    小さな出来事のうらに、人間の本質が見えてきます。

    「このミステリーがすごい!」「ミステリが読みたい!」「週刊文春ミステリーベスト10」の3冠に輝く作品。

    かんがるうっ子の本棚から、拝借して読み始めた1冊です。

    2023年11月17日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2023.11.16

    聴診器のむこうに ダイマックスってなあに

    10才の男の子の手には、巨大な腕時計様のなにかが

    なんだろうと尋ねると、「ダイマックスで使うから」

    ダイマックスって何だろうと尋ねても、あたまに入ってきません。

    後で調べると、どうやらポケモンにかかわる用語みたいです。

    「限定された場所のみで発生するポケモンの一時的な巨大化現象」とあります。

    男の子に教えてもらい、感謝です。

    2023年11月16日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2023.11.15

    聴診器のむこうに カメムシは

    7才と4才の兄弟は、3年続く虫ブーム

    服もリュックも、虫の模様柄です。

    持っていた本も、虫の専門書

    捕まえた虫を、「これ なにかな」と調べます。

    そこで質問、「カメムシ、すきかな? ミミズはどう」

    答えは「きらい」

    日陰者の存在に愛情を注いでこそ、プロの道。

    今度お会いした時の成長が、楽しみです。

    2023年11月15日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2023.11.14

    散歩のたのしみ どうぞお先に

    お休みの日にスーパーにお買い物に出かけると、

    後ろから、何やら話しながらついてくるものがいます。

    振り向くと、大きなおめめのロボットさん。

    床の掃除の真っ最中です。

    ぶつからないように注意していると、

    ロボットさんも立ち止まり、道を譲ってくれます。

    どうぞお先にと言いながら、どちらが先に動こうかと迷います。

    慣れるまでには、お互い少し時間がかかりそうですね。

    2023年11月14日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2023.11.13

    カンガルーの本棚 そのままでいろ

    西條奈加さんの「六花落落」(祥伝社文庫)を読みました。

    古賀藩の下級役人の主人公のあだ名は「何故なに なおしち」

    雪の日に降る雪をともに眺めた藩の重臣との出会いが、

    主人公を蘭学への道へと誘う込みます。

    時代は幕末へと大きく変わりつつあるとき、

    学問一筋に生きていた主人公にかけられた言葉は、「そのままでいろ」

    学問と政治とのはざまで揺れ動く生き様を描いた、深い作品です。

    2023年11月13日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2023.11.12

    クリニックだより 楽しい文化祭

    11月11日 いたやど創立70周年記念文化祭を開きました。

    お昼からの待合室は、大勢の組合員さんで満席です。

    バイオリン演奏、キッズダンス、アンクルン演奏、カンガルーのお話

    笑喜亭一頁師匠の落語、寸劇など 盛りだくさんの内容に

    笑いや、大きな拍手につつまれて、和やかな時間が流れました。

    これからも、いたやどクリニックをかわいがってくださいね。

    2023年11月12日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

     

  • 2023.11.11

    聴診器のむこうに トラすい

    6才の男の子は、ネコアレルギー

    今度動物園に行くというので、おかあさんは心配です。

    呼吸機能を調べると、きれいなパターン

    そこで男の子に助言します。

    「動物園に行ったら、ふれあい広場は大丈夫と思うけど、

    トラや、ライオンやオオカミさんには気を付けてね。

    特に、ネコすいや、イヌすいみたいに、トラすいはしないでね」

    男の子は、「なにいってんだろ、このおじさん」とキョトンとします。

    十分に伝えきれなかった無念さを残しながら、診察を終えました。

    2023年11月11日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

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