カンガルーの小部屋

2024年 9月

  • 2024.09.30

    かんがるうっ子 栗との格闘の朝

    かんがるうっ子の献立のリクエストは、栗ご飯

    買ってきて一晩水に寝かせた栗を、むき始めます。

    2時間以上黙々と栗の皮をむき続けます。

    きれいな栗、傷んだ栗、

    私は指を切るからと、蚊帳の外

    代わりに、おいしそうな栗があまりむけなかった時に備えて、

    駅前のCOOPさんまで、むき栗を買いに走ります。

    さて今日のお昼は、いつになったら食べることができるのやら、

    心配な気持ちが、だんだんと膨らんできます。

    2024年9月30日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.09.29

    あたまのよくなるカンガルー 深いお話しに

    9月28日 小児科学会地方会に出かけました。

    姫路で開かれた学会の特別講演の講師は

    県立こども病院臨床遺伝科の森定直哉先生です。

    テーマは、「こどもたちとその家族のためのゲノム医療」

    診断は、経過をよく聞き、診察をして、ゲノム解析を行います。

    先天異常や悪性腫瘍などの診断を行うことのメリットと課題

    遺伝カウンセリングや、ピアサポートに結びつけ

    亡くなった子どもたちが残してくれたものを大切にし

    差別のない世の中に貢献したいという強いメッセージが伝わります。

    電車で1時間以上かかる会場ですが、満足度120%の学会でした。

    2024年9月29日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.09.28

    カンガルーの本棚 半身で働こう

    三宅香帆さんの「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」(集英社新書)を読みました。

    働いていると時間が無くなるので、本が読めなくなるって、そんなのあたりまえ

    そう思って読み進めると、読書を軸に書かれた社会論であることに気づきました。

    その時代その時代に何をもって本は読まれたのか

    そしてSNS全盛の時代に、なぜ本は読まれなくなったのか

    作者は自由時間の制約とともに、

    必要な情報だけを最短、最小の時間で取り入れる文化の限界を指摘されます。

    人とつながるために、情報だけでなく

    ノイズ(歴史や他作品の文脈、想定していない展開)をいとわないを受け入れる余裕

    そのためには、半身で働く大切さを強調されます。

    自分と趣味の合う読書アカウントをSNSでフォローする

    帰宅途中のカフェ読書を習慣にする

    書店に行く

    今まで読まなかったジャンルに手を出す

    無理をしない

    新聞の書評にこの本の奥深さに触れられていたのを思い出し、手に取った一冊。

    読書を通じて人生の過ごし方を教えてくれる新書です。

    2024年9月28日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.09.27

    あたまのよくなるカンガルー 伝えることの難しさ

    9月26日 気管支喘息治療の講演会に出かけました。

    講師は、田中裕也先生

    講演が終わり、治療アドヒアランスについて質問をします。

    息がつらい時は治療を求めるとして、

    症状が落ち着いた後、吸入療法などを続けていく難しさ。

    医療者からは、将来を見据えた治療の大切さを伝えるのですが、

    こども本人の胸に刺さるとは限りません。

    答えがない質問への論議は、会が終わった後も続きます。

    2024年9月27日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.09.26

    あたまのよくなるカンガルー あまりにも小児科医的で

    9月25日 アトピー性皮膚炎治療のWEB講演に参加しました。

    講師は井上知宏先生です。

    いつものZOOMでのWEB講演ではなく、入室方法を探しているうちに時間が過ぎ

    後半部分しか聴講できません。

    それでも、アトピー性皮膚炎の全身療法のお話は、

    豊富な臨床経験からくる素晴らしいもので、

    その話しぶりは、皮膚科の先生とは思えないあまりにも小児科的なやさしさ。

    是非もう一度お聞きしたいお話しでした。

    2024年9月26日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.09.25

    カンガルーの輪舞曲 試験期間のあいだに

    9月24日、神戸市内の高校の研修会に参加しました。

    生徒さんは試験期間、午後からの時間を使っての研修会です。

    食物アレルギーの説明を始める前に、

    エピペン実習の経験、アナフィラキシーが起きた時の立ち合い経験をお聞きします。

    エピペン実習は、半数ぐらいの先生がはじめてとのこと

    アナフィラキシーは2名の先生が経験されていました。

    90分あまり、理論と実践とで、食物アナフィラキシーの理解を深めます。

    保育所や小学校と違い、まだまだ食物アレルギーの研修会は

    広がっていないのかなと思いながら帰路につきました。

    今回の研修会企画をしていただきまして、ありがとうございました。

    2024年9月25日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.09.24

    クリニックだより 多彩な秋の急病外来

    9月23日、休日急病診療所に出かけました。

    3連休の最終日、朝一番からいろいろな方が来院されます。

    熱がある患者さんには、どの迅速検査を選ぶのかが考えどころ

    この日は、インフル0名、コロナ2名、マイコプラズマ3名という結果

    マイコプラズマの診断と治療には苦慮します。

    やせ気味の女子と、低血糖の2才の男の子

    点滴、2次救急病院への転送など、時間があっという間に過ぎていきます。

    少しずつ季節は、秋に動いているようです。

    2024年9月24日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.09.23

    かんがるうっ子 ステージの姿に喝采

    今日は、かんがるうっ子の、軽音部卒業ライブの日

    祖母や義妹と待ち合わせて、大雨の梅田に向います。

    ライブハウスの中は、若い人で超満員

    響き渡る大音響の中、かんがるうっ子の出番がはじまります。

    選んだのは、中森明菜の4曲

    飾りじゃないのよ涙は、少女A、十戒、デザイアー

    マイクを手に、身振り、ダンスと、自分の世界に没入しています。

    本当に楽しそうな姿を見て、大きくなったんだなと感激のカンガルー

    ライブハウスを出ると、雨はすっかりと上がっていました。

    2024年9月23日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.09.22

    散歩のたのしみ さくらトムジェリ

    能登半島の大雨のニュースを聞きながら、ホテルを6時過ぎに出発します

    博多駅に止まっているハローキティ新幹線をカメラにおさめ、新神戸へ

    家族と待ち合わせの阪急電車は、トムとジェリー号

    さあ、かんがるうっ子のライブ会場に、出発進行

    2024年9月22日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.09.21

    散歩のたのしみ 夜になって

    アトピー性皮膚炎の講演を聴きに博多へ出かけます。

    ホテルの窓からは、ペイペイドーム福岡のまあるい姿

    夜になり、カーテンを開けると何万人もの人・ひと・ヒト

    今夜もソフトバンクが勝ったみたいです

    にぎやかに夜は更けていきます。

    2024年9月21日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.09.20

    聴診器のむこうに ピカチュウ大好き

    小学生の男の子の胸には、大好きピカチュウ

    眠っている顔と、怒っている顔と、

    どちらもわたしの胸に刺さります。

    ピカチュウ柄は、医療者用にとポケモンスクラブも売っているのですが、

    お高くて手が出ません。

    しばらくは、男の子のTシャツを見て、楽しむことにしましょう

    2024年9月20日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.09.19

    散歩のたのしみ 一瞬の秋

    仕事帰りに、駅前のスーパーで買ったお惣菜を手に、家までの坂道を歩いていると、

    目の前の空が、一瞬オレンジ色に染まります。

    もっときれいなところで見ようと、坂道を急ぎますが、

    わずかな時間で、空色はオレンジから、赤、そして紫と変わり

    夕闇に包まれていきます。

    秋の夕暮れはつるべ落としとは、よく言ったもの

    秋の夕暮れに心を残しながら、帰路を急ぎました。

    2024年9月19日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.09.18

    あたまのよくなるカンガルー 小学生のこどもにも

    9月16日、アトピー治療の新しい薬の講演会に出かけました。

    堀向健太先生から、基本的な局所療法の最新情報を

    次に、かゆみの原因の大きな一つであるIL-31についてのご講演をお聞きし

    締めは、馬場直子先生の思春期のかゆみ対策

    どのご講演も、疑問のパズルを一つずつ埋めてくれる素晴らしい内容でした。

    IL-31に対する注射薬ミチーガが、6歳から使えるようになり、

    自分の病気やこれからのことを

    十分に言語化できない子どもへの説明をどのように行うのか

    大きな課題が、また一つ浮かび上がってきました。

    2024年9月18日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.09.17

    かんがるう一家 名月を追いかけて

    仕事帰りに、スーパーまで買い物に出かけます。

    乗せてもらった車の前後左右を、大きなお月さまが追いかけてきます。

    今日は、中秋の名月

    お昼間は、焼け付く暑さが続きますが、

    日が落ちると虫の声が

    夕食は、お月さまにあやかって、半熟卵入りのハンバーグ

    月見団子も欠かせません。

    結局、お月さまより団子というところに落ち着きました。

    2024年9月17日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.09.16

    聴診器のむこうに お写真撮られて

    9才の女の子が、腕にはめたおもちゃの時計を見せてくれます。

    操作すると、写した写真が現れます。

    自分の写真や妹さんの写真などを見せてもらっていると、

    私の写真をリクエストされます。

    診察室の明かりではうまく映らないので、

    表に出て、太陽の光の下でハイポーズ

    出来上がった写真の頭には、カチューシャが

    「まあ、かわいい」と女の子にいわれて、

    複雑な気持ちになりました。

    2024年9月16日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.09.15

    かんがるう一家 またまたご朱印集めの旅に

    9月14日は、朝からご朱印集め

    高砂市にある新井神社、高砂神社

    お昼を食べて、泊神社、舞子六神社を回ります。

    帰りにコストコにより、飲み会の準備

    祖父母宅で、楽しい宴会がはじまります。

    2024年9月15日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

     

  • 2024.09.14

    聴診器のむこうに ふたり仲良く

    11才の男の子が、動物のかぶり物を着て登場します。

    診察が終わり、さっそくお写真を撮らせてもらうと

    後ろから16才のお姉さんが色違いのかぶり物で入ってきます。

    「これ、カワウソのパーカーなんです」と教えられ、

    二人並んでもう一度、お写真タイムです。

    でも、説明されないと、カワウソには見えないけれどと、

    もやもやとしたものが残ります。

    2024年9月14日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.09.13

    カンガルーの輪舞曲 わかっちゃいるけど長すぎて

    9月12日 325回目の兵庫小児アレルギー研究会を開きました。

    この日の演題は「アトピー性皮膚炎と疾病負荷と関連疾患を考える」

    会員の先生方にご無理をお願いし、これまで読みためていたもの、

    書き溜めていたものを、お話しさせていただきました、

    スライドの数は134枚

    1850から2030までの長い話になりました。

    兵庫小児アレルギー研究会の特徴でもある、自由な討論の時間ももてないまま

    やっぱり半分ぐらいのボリュームでもよかったのかなと

    講演を終えて、反省しきり

    多くを伝えようとすると、伝わらない

    そんな当たり前のことに、今頃気づきました。

    2024年9月13日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.09.12

    カンガルーの本棚 公の考えは

    宮地美陽子さんの「首都防衛」(講談社現代新書)を読みました。

    テーマはズバリ、巨大地震発生後の東京の生き残り方

    南海トラフ地震、首都直下型地震、そして富士山の噴火

    その時、どのような被害が予測され、

    国や東京都などの行政は、どのように対応するのか

    また、今どのような準備が行われているのかが書かれています。

    物足りなさは、個人の準備をどのようにするのか

    大地震発生時「場所別行動リスト」が載せられていますが

    もう少しページを割いて、提言してほしかったかな

    今後も、同趣旨の震災関連の本が出版されるでしょうから、

    その時にフォローするということで、この本を閉じました。

    2024年9月12日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.09.11

    聴診器のむこうに カッパがいたよ

    9歳の男の子の、夏休みの思い出は、田舎の川に行ったこと

    「カッパは、いたかな」と尋ねると、

    「いたよ」と、軽いのり

    「だったら、メール交換したかな」と追いかけると、「・・・」

    のりの良さでは、先生にかなうものはいませんからね

    2024年9月11日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

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