カンガルーの小部屋

2024年 10月

  • 2024.10.31

    カンガルーの本棚 クラスの一人ひとり

    森絵都さんの「クラスメイツ前期・後期」(角川文庫)を読みました。

    中学1年A組の24人の生徒たち

    目立つ生徒、控えめな生徒 その一人ひとりの生徒が主人公の物語です。

    おとなになっていく道筋を、おそれながら、悩みながら

    それぞれが、言葉にしたり、行動であらわしたりして 歩いていきます。

    カンガルーが過ごした青春も、視点を変えればいろいろな見え方があるんだなと、

    ちょっぴり感傷的になりました。

    子どもの心の奥底を描く、名作です。

    2024年10月31日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.10.30

    かんがるう一家 おそば注意

    家族で、おそば屋さんに入りました。

    わたしは、ワンコそば お代わり自由を頼みます。

    そばアレルギーのおかあさんカンガルーは、あんかけうどんの定食

    おそばとは別ゆでで、うどんを注文できます。

    運ばれてきたあんかけうどんには、「特別ご対応メニュー」のふだが・・

    ここまできっちりとしていただけると、安心ですね。

    2024年10月30日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.10.29

    カンガルーの本棚 甘すぎてささらない

    坂本司さんの「ショートケーキ」(文春文庫)を読みました。

    ショートケーキをめぐる、5つの短いお話しです。

    ママ友3人の奮闘を描く「ままならない」

    おいしいものを食べていても、頭の中は赤ちゃんのことでいっぱい

    そうなのかと納得するも、ショートケーキのお話と私の相性があいません。

    わたしが、ケーキにそれほど執着しないためなのかな。

    まっ、人それぞれに好みがあるのは、仕方ないことなのですね。

    2024年10月29日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.10.28

    カンガルー一家 不思議な老人たち

    おかあさんカンガルーと、映画「八犬伝」を見に出かけました。

    この日は特別に、舞台挨拶のライブ中継から始まります。

    滝沢馬琴役の役所広司の外、葛飾北斎の内野聖陽、伏姫役に土屋太鳳。馬琴の息子・宗伯役に磯村勇斗。宗伯の妻・お路役に黒木華。馬琴の妻・お百を寺島しのぶなど

    豪華俳優陣が勢ぞろい

    八犬伝のフィクションの世界と、滝沢馬琴や葛飾北斎が暮らす江戸の世界とが

    交互に描かれて、興味深く楽しめます。

    映画って、ほんとうにおもしろいですね。

    2024年10月28日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.10.27

    あたまのよくなるカンガルー 2か所続けて

    10月26日 外来診療のあと、2つの講演会に参加しました。

    県庁の近くで開かれた講演会では、

    辻正孝先生、木嶋晶子先生のお話をお聞きします。

    少し早い目に会場をぬけ、向かった先は西宮

    ここでは、関根友実先生、手塚純一郎先生のお話しを聞きます。

    テーマはいずれもアトピー性皮膚炎の治療

    皮膚科の先生、小児科の先生により、少しずつ論点が違うのが、興味をそそります。

    最後に締めの挨拶を託され、

    「小児科医がなぜアトピー性皮膚炎にかかわるのか」と、

    今の気持ちを短い言葉にして、会場を後にしました。

    2024年10月27日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.10.26

    聴診器のむこうに ママのこと好きだよ

    自然学校から帰ってきた女の子に

    「おかあさ~ん、さびしいよ~って、泣いた子いなかったかな」と尋ねます。

    女の子は、「いたいた、男子、それから女子も」

    そこで、「あなたは、どうなのと」確認すると、

    「一度も、淋しいななんてこと、思ったことあれへんし」

    少し間をおいてから、

    「でも、ママのこと嫌いじゃないからね」と加えます。

    診察室は、大爆笑、

    でも、少しおとなの寂しさが漂います。

    2024年10月26日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.10.25

    カンガルーの本棚 下絵からの出会い

    青山美智子さんの「赤と青とエスキース」(PHP文芸文庫)を読みました。

    物語は、オーストラリアのメルボルンから始まります。

    留学先の大学や下宿にもなじめず、下を向いて歩く日々を過ごしていた女子大生レイは

    留学が終わるまでの期間限定で付き合いはじめたブーと呼ばれる男の子から、

    友人の貧しい画家の、モデルになってほしいと頼まれます。

    描かれたエスキースは、日本に渡り、ふたりを結び付けます。

    エスキースとは、フランス語で「下絵」や「素描」という意味ですが、

    ふたりの出会いと、その後の人生を表しているように思いました。

    一枚のエスキースがつなぐ、素敵な恋の物語です。

    2024年10月25日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.10.24

    聴診器のむこうに よく噛みよ

    11才の男の子の、今日の課題は、

    卵が使われているポンデリングの負荷試験です。

    「先生、これでもいい」と取り出したのは、ハロウィンバージョンのドーナツ

    「いいよ、でも、紙のところは、よく噛みよ」

    ドーナツに夢中の男の子は、

    わたしの会心のメディカル・ジョークをスルーします。

    食べることが大事だから、まあ「かみへんか」と

    自分の気持ちを支えます。

    2024年10月24日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.10.23

    カンガルーの本棚 ことばの魔法

    森絵都さんの「あしたのことば」(新潮文庫)を、読みました。

    お話しは、子どもがであう「ことばの」不思議

    「どっち」とたずねられ「どっちかなあ」「どっちもかなあ」と、

    すぐには答えが出せない小学生

    苦手な子とのつきあいに悩む女の子は、「馬があわへんだけや」ということばに救われます。

    友だちとうまくいかなくなり、長いメールを書く中で、

    その子も自分が口にしたことばに、縛られているのかもしれないと気づきます。

    大勢の中ではことばを交わさないクラスの子が、

    とても豊かな音への感性を持っていることに気づき、親しくなっていくお話や

    笑い転げるほど楽しい遊びをした後で、

    ともだちから「またあした」とことばをかけてもらい、

    この街で暮らす自信を持ち始める転校生

    どの子も、ほんのちいさな言葉に悩み、救われます。

    やさしい文体の中に、ことぼの魔法がたくさん詰まったおすすめの1冊です。

    2024年10月23日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.10.22

    あたまのよくなるカンガルー 夕暮れの神戸港

    RSウイルスワクチンの講演会に、神戸港の会場に着くと

    夕暮れの港に海王丸が泊まっています。

    暮れていく港に帆をおろし、美しい船体をみせてくれます。

    講演会の開始までの時間、急いで岸壁まで降り、写真に収めます。

    講師は、東邦大学の松瀬厚人先生。

    RSウイルスの基礎知識、感染経路や、感染後の予後について

    RS研究の第一人者ならではのお話をおうかがいします。

    ご講演が終わるとすぐに先生のもとに駆け寄り、

    追加質問をします。

    海王丸と、すばらしいご講演と

    最高の夜になりました。

    2024年10月22日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.10.21

    散歩のたのしみ 頭の上から

    バス道を駅に向かって歩いていると、

    ポトンという音がして、頭の上から何かが落ちてきます。

    足を止め、数歩後戻りすると、ふたごの銀杏の実

    おかあさんの木から離れて、二人で手をつないで独り立ち

    電車の時刻を気にしながらも、カメラにおさめます。

    2024年10月21日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.10.20

    カンガルーの本棚 下絵からの出会い

    青山美智子さんの「赤と青とエスキース」(PHP文芸文庫)を読みました。

    物語は、オーストラリアのメルボルンで始まります。

    留学先の大学や下宿にもなじめず、下を向いて歩く日々を過ごしていた女子大生レイは

    留学が終わるまでの期間限定で付き合いはじめたブーと呼ばれる男の子から、

    友人の貧しい画家の、モデルになってほしいと頼まれます。

    描かれたエスキースは、日本に渡り、ふたりを結び付けます。

    エスキースとは、フランス語で「下絵」や「素描」という意味ですが、

    ふたりの出会いと、その後の人生を表しているように思いました。

    一枚のエスキースがつなぐ、素敵な恋の物語です。

    2024年10月20日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.10.19

    あたまのよくなるカンガルー コメントを求められ

    10月17日の仕事終わりに、アトピー性皮膚炎の講演会に出かけました。

    皮膚科の辻先生のご講演に、皮膚科医と小児科医が半々集まります。

    先日、兵庫の小児アレルギー研究会でご講演いただいた福本毅先生の司会の元、

    「年齢に応じたアトピー性皮膚炎」がはじまります。

    会が終わり、「小児科からのコメントをと」求められ、

    思春期を迎える頃の子どもたちの発達や、心理面での変化をお話しします。

    見た目とかゆみとが、24時間こころを苦しめるアトピー性皮膚炎

    多くの子どもたちに適切な医療が届くことを、強く願います。

    2024年10月19日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.10.18

    散歩のたのしみ スーパーを通り過ぎて

    秋も深まる夜、東の空にまんまるお月さま

    スーパームーンと呼ばれる夜は、あいにくの曇り空

    1日遅れの空に、カメラを向けます。

    地球上では、戦火が絶える日がないけれど、

    お月さまは、そんな地球の何を見てるのかな。

    そこに住む人類が、どうして仲良くできないのかな

    力には力の考え方が、いつかは破綻するのにと、哀しんでいるのかな。

    お月さま、力を貸してくださいね。

    2024年10月18日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.10.17

    7+8= シックスボール

    お休みの日に、万歩計の歩数を稼ごうと、散歩に出かけました、

    暑かった夏も少し遠のき、

    上の公園に出かけると、落ち葉に隠れて、ボールさん

    それも6人も隠れています

    大リーグでは、ドジャースの快進撃

    一番大谷選手は、フォアボールで連続出塁します。

    この日は、公園でシックスボール

    はっちゃん、がんばったね。

    2024年10月17日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.10.16

    クリニックだより 間違わないように

    アレルギー外来の隣の部屋では、高木先生の一般外来をされています。

    マイコプラズマやコロナ感染、

    そして、患者さんが多く来られるのはインはワクチン外来です。

    破傷風、ジフテリア、百日咳、ヒブ、ポリオが入った、5種混合ワクチン

    肺炎球菌ワクチン、そしてロタワクチン

    それぞれタイプが違い、摂取する月齢も異なります。

    朝一番に、その日の予定のワクチンを机に並べ、

    看護師さんと高木先生で確認します。

    アレルギー外来は、気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、

    そして食物アレルギーを一人の子どもさんに同時に見ることが多いのですが、

    ワクチン外来の煩雑さに比べれば、診察の流れはシンプルです。

    ワクチンをとり間違わないという、細心の注意をはらう緊張は、

    大変なことだと思いました。

    2024年10月16日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.10.15

    クリニックだより 診断が難しい

    10月14日、神戸市の休日急病診療所に出かけました。

    早い時間から、比較的大きな子どもさんが受診されます。

    熱と咳の訴えに、検査をするとマイコプラズマが5名

    コロナやインフルはゼロ

    小さな子に手足口病が2名に見られ、残りの方は検査に引っ掛かりません。

    夏と咳が出て、何が流行してるのかな。

    診断が難しい季節になりました。

    2024年10月15日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.10.14

    かんがるう一家 ハロウィンがやってきた

    お休み2日目は、かんがるうっ子と三田のアウトレットへ

    通りは、すっかりハロウィンの装いです。

    数年ぶりのアウトレットは、すごい人並み

    遠くにサーカスのテントが、

    夜になると、電飾の中に浮かび上がります。

    今日は食べ過ぎないようにご用心

    2024年10月14日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.10.13

    かんがるうっ子 食べ過ぎ注意報

    お休みの日、かんがるうっ子と食事に出かけました。

    お店は、メインディッシュを一つ頼み、あとはパンの食べ放題

    休日のお昼前、混んでいるのかメインがなかなか出てきません。

    それまでのつなぎにと、パンに手を伸ばしても、

    まだまだメインは姿を現しません。

    かんがるうっ子が食べたのは、パン20個

    食欲の秋は、まだまだ続きそうです。

    2024年10月13日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.10.12

    聴診器のむこうに 乗るのか乗せられのか

    もうすぐ2歳になる男の子のブームは、パトカーです。

    手には、片ときも離さずにパトカーのおもちゃ

    服も、パトカーのTシャツです。

    思わず、「僕は、パトカーに乗るほうなの、乗せられるほうなの」と質問します。

    もちろん男の子は、「???」

    冗談は、小学生以上のこどもにすることにしましょうね

    2024年10月12日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

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