カンガルーの小部屋

  • 2025.09.21

    カンガルーの本棚 生まれてきてよかったと

    村木嵐さんの「まいまいつぶろ」(幻冬舎時代小説文庫)を読みました。

    障害をもち生まれながら言葉を発することができない徳川家重

    その家重の言葉を介することができつ若者が現れます。

    将軍職という重圧の中で、理解されず蔑まれてきた家重

    その世界に、光が差し始めます。

    「生まれてきたよかった」という家重の言葉が、

    ふたりの無二の生き方を、表しています。

    感涙必死の小説です。

    2025年9月21日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏