カンガルーの小部屋

2010.04.02

聴診器のむこうに ワン・ニャン・チュー

台風なみの大風が吹き荒れた夜は、眠れません。

診察に来られた方に様子をお聞きしますと、みなさん家が揺れ動くほどの大風だったと言われます。

7才の男の子に、「きのうの風で、イヌが飛んでいったのを見たよ。」と言いますと、きょとんとした表情。

「うしろから、ネコも飛んでいったよ。」と続けますと、えっという表情。

「そのあとから、ネズミも飛んでいったしね。」と言いますと、疑わしげな表情に変わります。

「ワン・ニャン・チューって、うるさかったよ。」としめますと、横を向いてしまいました。

もの事は何事も、切り上げ時が大切だということを教わりました。

                       2010年4月2日

                       いたやどクリニック小児科 木村彰宏