カンガルーの小部屋

2010.04.10

聴診器のむこうに おたふく顔

16才の女の子が、「おたふく風邪のワクチン」を受けることになりました。

「おたふく風邪って、なに?」と聞きますので、「ほっぺたが腫れた、おたふくのお面があるでしょ。それと同じ顔になる病気」と答えました。

おかあさんが、「あなたは、かかってもかからなくても、おんなじ顔をしてるでしょ。」とつっこみを入れられます。

会話の間に、素早くワクチンの注射をし終わります。

女の子は「先生、さすがプロ。気をそらしてくれて、痛くなかったわ。」とほめてくれます。

いいえ、今回の殊勲者は、わたしではありません。

うしろから素早くフォローに入られたおかあさんだと言うことを忘れないでくださいね。

                       2010年4月10日

                       いたやどクリニック小児科 木村彰宏