2013.11.30
カンガルギー情報 2日目の学会
11月29日は、アレルギー学会2日目です。
9時からのはじまりに、大急ぎ。
シンポジウム「小児気管支喘息における末梢気道の重要性」は、毎日の診療に大きな示唆を与えてくれます。
今の症状に基づく治療ではなく、末梢気道病変を頭に置いた長期的な喘息管理の重要性。
それを、どのように実現していくのかが課題です。
次は、「CD1と獲得免疫」
免疫系に反応する抗原の主体は、タンパク質だと考えられてきましたが、脂質抗原や
リポペプチドが抗原となりうると言う基礎的研究です。
アレルギーの原因探求について、根本的に修正を迫る内容で感動です。
「プロバイオティクスとアレルギー予防」も、おもしろいテーマです。
ヒトの体に数多く存在する腸内細菌。
それを変える事で、花粉症やアトピー性皮膚炎を軽くしようと言う試みです。
食生活に深くかかわる、これからの学問です。
2013年11月30日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏