2010.01.15
カンガルーの本棚① 雨にぬれても
福祉関係の理事会に出かける電車の中で、1冊の本を読みました。
上原隆さんの「雨にぬれても」です。上原さんの著書を読むのは3冊目になります。
上原さんは、どこにでもいるごく普通の人の生活を、ていねいに描かれています。
あとがきの中で上原さんは次のような夢を語られています。
「私は本書に書いたような文章を新聞紙面に載せたいと思っている。アメリカのコラムニストのような仕事がしたいのだ。新聞の隅っこに載っていて、朝食を食べながら読んだ人がふとコーヒーカップを宙で止めるような文章。そしてその文章が心に残り、その日一日人に対してやさしい気持ちになれるようなもの。・・・」
「日常の細部に幸せを感じるようなていねいな生き方をしなきゃ。」
忙しい忙しいと言い訳しながら、何も見ず、何も感じない毎日を過ごしてはいないかと反省しました。
2010年1月14日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏