カンガルーの小部屋

2010.05.05

かんがるう目線 こどもの日に寄せて

こどもの日は、「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」ことを趣旨として、1948年公布・施行の祝日法によって制定されました。

こどもの数は、年々少なくなってきています。

2010年4月1日の統計では、1694万人(男の子868万人、女の子826万人)となっています。

「こどもの人権を重んじ、こどもの幸福をはかる・・」とは、重い言葉です。

人権について言えば、こどもはおとなの従属物であるという考え方が、この国には根強く残っています。

ある時は、「しつけ」という言葉で、ある時は「あなたのためだから」という言葉で、おとなはこどもを意のままにしようとします。

こどもの幸せについていえば、お金や住居など、こどもが育つハード面で改善が遅れています。

でも、こどもはこどもと過ごす時間の中にこそ、おとなと過ごす時間の中にこそ、幸せを感じます。

「こどもの人権を重んじ、こどもの幸福をはかる・・」

こどもと時間を共有しながら、こども世代だけではなく、おとな世代の人権、幸福も考える一日でありたいと思います。

                       2010年5月5日

                       いたやどクリニック小児科 木村彰宏