カンガルーの小部屋

2010.05.06

7+8= チューリップの骨

連休最後の日は、COOPさんで洋風盛り合わせを買い、簡単に済ませます。

「チューリップは、買わんといてよ。」と子どもが言います。

そうそう去年の「こどもの日」には、大変なことがありました。

夕食に食べたチューリップの骨を、おかあさんが舐めさせようとしました。

引っ張り合いをして、取られまいとかぶりついたナナは、骨をまるごとゴックン。

まあ大変。

鶏の骨はお腹のなかで溶け出すと、ささくれだって胃にささることもあり、ワンちゃんには禁忌です。

かかりつけの動物病院の先生に電話をすると、「オキシフルを飲ませて吐かしてください」とのこと。

オキシフルを求めて、ドラッグストアまで走って走って、でも閉店時間を過ぎています。

動物の救急病院があることを調べて、ナナを乗せて急行。

レントゲンを撮ると、しっかりと骨の形が写ります。

管でオキシフルを飲まされて、「とにかく吐くまで歩かせてください」と指示されて、深夜の散歩です。

歩いても歩いても、一度食べたものはもどしません。

甲斐なく様子を見ることにしましたが、係った費用は1万5千円。

随分と高いチューリップとなりました。

あれから丁度一年が過ぎました。

ナナのおなかの中のチューリップの骨は、どうなったのでしょうか。

それ以来、我が家ではチューリップが食卓にのぼることは、なくなりました。

                       2010年5月6日

                       いたやどクリニック小児科 木村彰宏