カンガルーの小部屋

2017.02.16

クリニックだより 診断の限界

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2月10日のお昼休み、インフルエンザの迅速診断キットの説明会を開きました。

鼻から細い棒を突っ込む、あの検査法です。

インフルエンザの診断は、突然の高熱、全身倦怠感、頭痛などの症状に加えて、

迅速診断キットによる補助診断も欠かせません。

20種類のキットが出まわる中、クリニックで使っているメーカーさんに説明をしていただきました。

問題は精度と、発熱から陽性になるまでの最短時間

陽性検出率に関しては、3時間までとそれ以後とでは、93%~95%と大きな差はありません。

時間が経てば、必ずしもはっきりするというわけでもありません。

検出率が下がるのは、

A型よりもB型

②A型の中では、香港型よりも、パンデミック型

③子どもよりも成人

④高熱よりも、体温上昇が低い場合

流行期にインフルエンザを疑って迅速診断を行い、

陰性だった場合にどのように治療するのか、時間をおいて再検査を行うのかなど

まだまだ課題が残りました。

       2017年2月16日

       いたやどクリニック 木村彰宏