2018.05.10
カンガルーの本棚 もろびとこぞりて
有川浩さんの「キャロリング」(幻冬舎文庫)を、読みました。
キャロリングとは、クリスマスイブの日に、賛美歌を歌い、キリストの生誕を知らせること。
おとなの都合と、子どもの願い、
そこに散りばめられる倒産、離婚、誘拐、虐待、暴力などの言葉
有川さんの軽やかな文体とともに、物語は意外な方向に展開していきます。
おもしろくて、一気読み、
作られた主人公たちなのに、その行く末のしあわせを願いたくなる一冊です。
2018年5月10日
いたやどクリニック 木村彰宏