2021.05.07
カンガルーの本棚 さしすせそ
椰月美智子さんの「さしすせその女たち」(角川文庫)を、読みました。
多香美と秀介は、共働きの夫婦
年中さんと、年少さんのふたりの子どもを育てながら、
朝保育所に送っていくのは誰、迎えに行くのは誰と
忙しい毎日を過ごしています。
多香美が友人に教えてもらった 魔法の言葉「さしすせそ」は
「さすが! しらなかった! すごい! センスある! そうなのね!」
しかし 多香美は秀介にそんな言葉をかけることさえ口惜しい
それぞれの職場でおきる出来事、そして夫婦のすれ違い
この国で子どもを育てながら流される汗と涙に、
若い頃にすごした生活が、よみがえってきました。
2021年5月7日
いたやどクリニック 木村彰宏