2022.01.05
カンガルーの本棚 おもいでの一枚
熊澤尚人さんの「おもいで写真」(幻冬舎文庫)を読みました。
故郷に住む祖母のもとに帰ってきた結子は、
幼なじみの一郎の勧めで、おとしよりの「遺影写真」を撮る仕事をはじめます。
「縁起でもない」と拒み続けられる日々
ふとしたきっかけで、おもいでの場所で、「おもいでの写真」を撮ることになります。
満面の笑みを浮かべるおばあさんを収めた一枚の写真が
結子と、富山の寒村に住むおとしよりの心を結び付けていきます。
そして、失った過去が、静かに動き始めます。
2022年1月5日
いたやどクリニック 木村彰宏