2022.03.04
カンガルーの本棚 長い旅路の果てに
乾ルカさんの「花が咲くとき」(祥伝社文庫)を、読みました。
小学6年生の大介は、成果主義の両親の中で希望を持てないで暮らしています。
隣家の老人が運転する車に忍び込み、家出を試みます。
東京から舞鶴、山口、そして長崎へと
2人の旅は進みます。
そこで出会うおとなたちに、仕事の意味、お金を稼ぐ大変さ、
恥ずかしさとはなどを学び取り、
少しずつおとなの世界に足を踏み入れていきます。
旅の終着駅、長崎で2人を待っていたものは・・
少年の目を通して、人の良心と戦争の愚かさを伝える作品です。