2022.08.09
カンガルーの本棚 親ガチャの時代に
志水宏吉先生の「ペアレントクラシー」(朝日新書)を読みました。
ペアレントクラシーとは、親の影響力が極めて強い社会
家庭の富と、親の願望とが子どもの将来や人生に
大きな影響を及ぼす社会のことです。
この社会を、子ども、親、教師、教育行政の視点から分析されています。
「幸せとは、好きなことを好きな人と一緒にできること」
「好きなこと」を見出すためには、幅広い確かな学力を
多くの「好きな人」を見つけるためには、豊かな人間性や社会性が必要である
それらを育む経験や機会を提供するのが、公教育の務めであると
筆者は、この信念をもとに、ペアレントクラシーの克服策を
教え子と共に考えられていきます。
今の子どもの世界、特に教育の世界を知るうえで、一読をお勧めします。
2022年8月9日
いたやどクリニック 木村彰宏