2023.02.24
カンガルーの本棚 せき越えて
西條奈加さんの「せき越えぬ」(新潮文庫)を読みました。
小田原藩が下級士族の武一は、
箱根の関の役人に任じられます。
「入鉄砲出女」の言葉にもあるように、
とりわけ女性の関越えには厳しい詮議が待ち受けています。
箱根の関で起きる様々な出来事
時代の大きな変化の中で、翻弄される武一
やがて、武一は友のために大きな決心をします。
読みやすく楽しめ、若者の心意気を後々まで心に残してくれる作品です。
2023年2月24日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏