2023.03.14
カンガルーの本棚 父になる
重松清さんの「ひこばえ」(朝日文庫)を読みました。
主人公のもとに、幼い時に分かれた父の訃報が届きます。
顔も、一緒に生活した時の記憶も思い出せない父を、
受け入れることができずにいる主人公
やがて、父の最晩年を知る人とのつながりの中で、
息子として、父を知る旅が始まります。
題名に込められた「ひこばえ」の意味を
読み終えた後も 重く受け止め考えたくなる、おすすめの1冊です。
2023年3月14日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏