2023.07.12
カンガルーの本棚 愛しい人との
梶尾真治さんお「黄泉がえりagain」(新潮文庫)を読みました。
前作に続いて、舞台は震災後の熊本。
愛する人を亡くした人の目の前に、祖母が、妻が、恋人が再び現れます。
「黄泉がえり人」の報告は次第に増えていき、
熊本城を作ったという武将までが現れます。
復活は何を意味するのか
愛しい人との再会、そして残された日々を大切に思う気持ちが
今を生きる私たちに、問いかけます。
少し不思議なお話ですが、笑いもあり楽しめる1冊でした。
2023年7月12日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏