2023.08.04
カンガルーの本棚 泣いてもいいよ
寺地はるなさんの「大人は泣かないと思っていた」(集英社文庫)を読みました。
九州の山奥の町に住む人々の物語。
男は男らしく、女は女らしくという因習に縛られて生きる息苦しさ
「大人は泣かないと思っていた」
「小柳さんと小柳さん」
「翼が無いなら跳ぶまでだ」
「あの子は花を摘まない」
「妥当じゃない」
「おれは外套を脱げない」
「君のために生まれてきたわけじゃない」
7つの短いお話のタイトルが、温かく流れる涙の意味を知っています。
もうすっかり、寺地さんにはまってしまいました。
2023年8月4日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏