カンガルーの小部屋

2023.11.24

カンガルーの本棚 傾城の人

朝井まかてさんの「落花狼藉」(双葉文庫)を読みました。

大江戸は、傾城の町「吉原」が形を成していくとき

きらびやかな町並みの裏で、非難の声を一身にあび、

お上から代替えにと沼地を与えられ、また幾度となく大火事にみまわれる中、

それでも吉原を守ろうとする女将の物語。

「亡八」と呼ばれようとも、懸命に生きようとする姿に、心を動かされます。

2023年11月24日

いたやどクリニック 木村彰宏