2010.09.05
カンガルーの本棚 すこしずつ
俵万智さんの「101個目のレモン」(文春文庫)を読みました。
5月半ばに手元に置き、少しずつ読み進めました。
あとがきのなかで、俵さんは「すべてをひっくるめた自分自身の三十代が、ここには詰まっているような気がします。」と、書かれています。
そんなエッセイ集の中で、「絵画あれこれ」というタイトルに集められたエッセイが、わたしは好きです。
「書きたいものがあるとき、書きたくてしかたがないとき、原稿用紙の白は、無限の可能性をもって歓迎してくれる。けれど、書きたいものが見えないとき、書きたくても書けないとき、その白は、残酷で冷たい鏡となる。」
12月に発行予定の共同執筆3冊目の「学校生活に必要な食物アレルギーの知識(仮題)」
この31日にようやく脱稿し、編集者に送付しました。
ものを書くと言うこと。
とても魅力的で、苦しいものですね。
2010年9月5日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏