カンガルーの小部屋

2024.02.27

カンガルーの本棚 18才のころに

伊吹有喜さんの「犬がいた季節」(双葉文庫)を読みました。

四日市市にある高校に、暮らすことを許された1匹の犬「コーシロー」

美術部の部員がお世話をすることになり、卒業後は後輩に引き継がれていきます。

1998年から、コーシローがなくなる2000年まで、

「コーシロー」が出会う高校3年生は

進路に悩み、恋にたじろぎ、友情を手に入れて、学校を後にします。

そして開かれた開校百年目の祝賀会で再開した彼らは、

18才のころに言えなかった、互いへの言葉を口にします。

作者伊吹さんが出身校をモデルにした、青春ドラマです。

2023年2月27日

いたやどクリニック小児科 木村彰宏