2011.09.02
カンガルーの本棚 アントキノイノチ
さだまさしさんの「アントキノイノチ」(幻冬舎文庫)を読みました。
書店へ足を運ぶごとに、「積んどく」書籍が増えていきます。
本の小山の中から、次はどれを読もうかなと迷う時、モントリオール世界映画祭での受賞を耳にしました
「アントキノイノチ」
プロレスの人の名前をもじった、さだまさしさんの一冊です。
通勤時間に、午前診が終わった短いお昼休みに、人の命の重さを考えました。
現実に耐えきれずに、自らを断つ命。
遺品整理の仕事を通じて、生まれ変わる若い命。
さださんの、温かな目が青年を見つめます。
「元気ですかあ~」
1cmの文庫本の中から、主人公の声が聞こえてきます。
2011年9月2日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏