カンガルーの小部屋

2011.09.23

カンガルーの本棚 優しさとは

小出裕章さん、黒部信一さん共著の「原発・放射能、子どもが危ない」(文春新書)を読みました。

終章近く、小出さんはこのように書かれています。

「優しさとは、他者の命の尊厳を認めて生きること。自分よりも弱い者の尊厳を認めて生きること」

「歴史の流れにちゃんと自分が責任を取れたか」と、自問されます。

生き方の問題として、原子力発電が、子どもの未来と共存できないことを、くりかえし訴えられます。

科学的な警告の書であるとともに、人の生き方に迫る好書です。

2011年9月23日

いたやどクリニック小児科 木村 彰宏