カンガルーの小部屋

2010.03.14

聴診器のむこうに あかちゃん登場

半年ぶりに、ご兄弟が診察に来られました。

後ろには新しいベビーカー。

「あかちゃんが来たのっ。おとこのこ?おんなのこ?」と、4才のお兄さんに聞きますと、「しらない」と、素っ気ない答え。

「よかったねっ。おとこのこかな、おんなのこかな」と、今度は6才のおねえさんに聞きますと、「おとこのこ!」と、元気よく答えてくれます。

兄弟間に微妙な空気が流れます。

あかちゃんの登場は、家族の中にさまざまな波紋を広げます。

特に真ん中の子どもさんにとっては、上と下とにはさまれて、サンドウィッチ状態。

チーズやハムになってしまって、身動きがとれません。

うまくおにいさん役が演じられなくて、しかられる機会が増えることもあるでしょう。

そんなこんなも、はたから見ればほほえましいのですが、当事者にとっては大変な出来事。

急がず、ゆっくりと、おにいさん役の勉強をしていってくださいね。

                       2010年3月14日

                       いたやどクリニック小児科 木村彰宏