カンガルーの小部屋

2010.03.30

聴診器のむこうに お仕事おいそがしいですか

5才の男の子の左腕を見ますと、キャラクター時計がふたつ時を刻んでいます。

「時計を二つもして、お仕事おいそがしいですか。」と尋ねますと、「そんなのない。」と答えます。

「お金はどうするの?」と尋ねますと、「落ちてるか、どっかにあるのをひらうもん。」と答えます。

なるほど、そうして毎日のご飯代をかせいでいるのですね。

うちの子どもは小さい時に、お金は銀行がくれるものと思っていたようです。

今では「おこずかいは使わずに貯めておくもの。欲しいものは親やじいちゃん、ばあちゃんに買ってもらうもの」というたくましさを、身につけました。

                       2010年3月30日

                       いたやどクリニック小児科 木村彰宏