カンガルーの小部屋

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  • 2024.09.29

    あたまのよくなるカンガルー 深いお話しに

    9月28日 小児科学会地方会に出かけました。

    姫路で開かれた学会の特別講演の講師は

    県立こども病院臨床遺伝科の森定直哉先生です。

    テーマは、「こどもたちとその家族のためのゲノム医療」

    診断は、経過をよく聞き、診察をして、ゲノム解析を行います。

    先天異常や悪性腫瘍などの診断を行うことのメリットと課題

    遺伝カウンセリングや、ピアサポートに結びつけ

    亡くなった子どもたちが残してくれたものを大切にし

    差別のない世の中に貢献したいという強いメッセージが伝わります。

    電車で1時間以上かかる会場ですが、満足度120%の学会でした。

    2024年9月29日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.09.27

    あたまのよくなるカンガルー 伝えることの難しさ

    9月26日 気管支喘息治療の講演会に出かけました。

    講師は、田中裕也先生

    講演が終わり、治療アドヒアランスについて質問をします。

    息がつらい時は治療を求めるとして、

    症状が落ち着いた後、吸入療法などを続けていく難しさ。

    医療者からは、将来を見据えた治療の大切さを伝えるのですが、

    こども本人の胸に刺さるとは限りません。

    答えがない質問への論議は、会が終わった後も続きます。

    2024年9月27日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.09.26

    あたまのよくなるカンガルー あまりにも小児科医的で

    9月25日 アトピー性皮膚炎治療のWEB講演に参加しました。

    講師は井上知宏先生です。

    いつものZOOMでのWEB講演ではなく、入室方法を探しているうちに時間が過ぎ

    後半部分しか聴講できません。

    それでも、アトピー性皮膚炎の全身療法のお話は、

    豊富な臨床経験からくる素晴らしいもので、

    その話しぶりは、皮膚科の先生とは思えないあまりにも小児科的なやさしさ。

    是非もう一度お聞きしたいお話しでした。

    2024年9月26日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.09.18

    あたまのよくなるカンガルー 小学生のこどもにも

    9月16日、アトピー治療の新しい薬の講演会に出かけました。

    堀向健太先生から、基本的な局所療法の最新情報を

    次に、かゆみの原因の大きな一つであるIL-31についてのご講演をお聞きし

    締めは、馬場直子先生の思春期のかゆみ対策

    どのご講演も、疑問のパズルを一つずつ埋めてくれる素晴らしい内容でした。

    IL-31に対する注射薬ミチーガが、6歳から使えるようになり、

    自分の病気やこれからのことを

    十分に言語化できない子どもへの説明をどのように行うのか

    大きな課題が、また一つ浮かび上がってきました。

    2024年9月18日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.08.23

    あたまのよくなるカンガルー 手を触らせていただいて

    8月22日、アトピー性皮膚炎の講演会に出かけました。

    講師の谷﨑先生は、ご自身もアトピー性皮膚炎と付き合ってこられました。

    講演を終えられた先生のもとに駆け寄り、治療法の質問をします。

    そのあと、先生が差し出された腕を触らせていただき、

    アトピー性皮膚炎の肌感覚を確かめます。

    後になり、大学教授の先生を触らせていただき、失礼なことをしたと反省

    でも、すごく勉強になる一日でした。

    2024年8月23日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.08.06

    あたまのよくなるカンガルー あこがれの先生にお会いして

    新幹線を品川駅で降りると、タクシー探し

    駅は工事の真っ最中で、いつものタクシー乗り場とは違うところへ向かいます。

    幸い待たずに乗ることができ、走る窓から、東京タワーが迫ります。

    講演会が終わり、講師の一人、堀向先生を捕まえて質問します。

    「小児科医が、アトピー性皮膚炎に関心を持ち、治療するのは何故ですか」

    堀向先生は、時間をかけて丁寧にお答えくださいます。

    今回の研修会で見つけた、一番の宝物になりました。

    2024年8月4日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.08.03

    あたまのよくなるカンガルー もう少しでイエローが

    外来診療が終わり、東京で開かれる講演会に参加しました。

    新神戸駅に着く寸前に、目の前を黄色い列車が走り抜けます。

    急いでカメラを手にするも、黄色い列車は止まりません。

    少し見ることができただけで、幸運が訪れるという「ドクターイエロー」

    今回の旅に、期待が膨らみます。

    2024年8月3日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.07.22

    あたまのよくなるカンガルー 真夏の東京で

    アトピー性皮膚炎と、円形脱毛症の講演会に参加しました。

    会場は、真夏の東京

    光がまぶしく、外を歩くと気が遠くなるほどの暑さです。

    それでもお堀端をランニングする姿は、ひとりや二人ではありません。

    思わず、宇宙人かと、思ってしまいます。

    彼らの辞書には、熱中症という言葉は、ないのかもしれませんね。

    2024年7月22日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.07.20

    あたまのよくなるカンガルー 痛いのはイヤ

    7月19日、帯状疱疹ワクチンの講演会に出かけました。

    子どもの水痘ワクチンが、定期接種になったことを機会に

    増えつつある帯状疱疹

    細胞性免疫をつけるためには、高齢者には生ワクチンは不向きとのこと

    自己免疫疾患との兼ね合いでお聞きした講演は、

    知らないことの連続です。

    まわりの先生は、内科と整形の先生ばかりで、少し恥ずかしく、

    それでも満足度100%の講演会でした。

    2024年7月20日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.06.23

    あたまのよくなるカンガルー かゆみのむこうに

    6月23日 かゆみの講演会に出かけました。

    講師は、三重病院の藤沢隆夫先生です。

    かゆみが与える患者さんへの負担

    そして、かゆみのカギになるIL-31への治療薬の話へと進みます。

    かゆみは、皮膚に付着した虫や異物を、かゆみとして認識し、

    搔くことで排除を試みる生体防御反応ですが、

    そのカギとなるIL-31受容体をブロックすることで、

    新たな問題が起きないかとの懸念を質問します。

    まだまだ勉強が必要ですね

    (後日、喘息との関係の論文を見つけました)

    2024年6月23日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.06.12

    あたまのよくなるカンガルー 実感を持てるかが

    6月11日ハーバーランドで開かれた「RSワクチン」の講演会に出かけました。

    講師は、北野病院の丸毛聡先生です。

    RSウイルス感染の特徴から始まり、

    先生の病院でのご経験に話が進む頃より、お話しに熱がこもり始めます。

    統計的な説明では納得できるものの、

    簡易な検査手段がなく、目の前の成人の患者さんがRSウイルス感染症なのかどうかが

    鑑別がつかない現状では、医師も患者さんもRSウイルス感染の怖さの実感が持てないでいます。

    知識と、実感とのギャップをどう埋めていけばよいのか、

    迷いながらの講演会でした。

    2024年6月12日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.04.21

    あたまのよくなるカンガルー 続いて小児科学会

    4月21日 お休みの日

    朝から、夕方まで 127回日本小児科学会にWEB参加しました。

    耐性菌対策

    臨床系研究の倫理と適応規制

    5才時健診

    教育現場での小児科医の役割

    イヤホンを耳に、画面を見つめ、記録をとり、

    あたまは充実、目と耳はお疲れさまでした。

    2024年4月21日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.04.20

    あたまのよくなるカンガルー 春の小児科学会

    4月20日 127回日本小児科学会に参加しました。

    福岡の会場に現地参加した高木先生の留守番をしながら、

    外来診療の後、WEB参加します。

    腎臓の機能と構造

    医療統計の基礎知識

    2つの講義を聴講し、テストに挑戦して終了します。

    アレルギーの講演と少し離れた演題は、新鮮で充実した時間を過ごしました。

    2024年4月20日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.04.18

    あたまのよくなるカンガルー 夕暮れの神戸港

    4月17日 RSウイルスワクチンの講演会にでかけました。

    会場のホテルに着くと、夕暮れの港に海王丸が泊まっています。

    暮れていく港に帆をおろし、美しい船体をみせてくれます。

    講演会の開始までの時間、急いで岸壁まで降り、写真に収めます。

    講師は、東邦大学の松瀬厚人先生。

    RSウイルスの基礎知識、感染経路や、感染後の予後について

    RS研究の第一人者ならではのお話をおうかがいします。

    ご講演が終わるとすぐに先生のもとに駆け寄り、追加質問をします。

    海王丸と、すばらしいご講演と

    最高の夜になりました。
    2024年4月18日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.04.14

    あたまのよくなるカンガルー 深い話に

    4月13日、ADHDの講義を聴講するために、三宮に出かけます。

    BOOK OFFで8冊の小説を買い込んで、会場は一番乗り。

    今日の講師は、田中究先生です。

    親の困りごとと、子どもの困りごと

    親や、学校の先生からの一方的な情報収集だけでなく、

    子どもの声を聴いて考える大切さを強調されます。

    とても深いお話しに、納得、大納得

    いい講演会に参加することができました。

    2024年4月14日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.02.19

    あたまのよくなるカンガルー 一番に知りたいことが

    2月18日 アトピー性皮膚炎治療薬の講演会に出かけました。

    テーマは「疾病負荷」と「掻痒のメカニズム」そして「思春期アトピー」

    どのお話しも、今一番知りたいことばかり。

    文献名を手早く控え、お話しの進め方に耳づつみを打ち、

    あっという間の2時間が過ぎました。

    会場を出ると、ホテルのロビーにはおひなさま飾りが

    もうすぐ3月なんですね。

    2024年2月19日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.02.16

    あたまのよくなるカンガルー きれいなお庭で

    2月15日アトピー性皮膚炎の勉強会に出かけました。

    会場の庭は、色とりどりの電飾で飾られています。

    おふたりの先生による、アトピー性皮膚炎のお話は、

    あたらしいことと、確認することと

    懐かしお顔に合うこともでき、

    楽しいひと時を過ごしました。

    2024年2月16日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.02.03

    あたまのよくなるカンガルー 眠りの意味

    2月3日、小児科の兵庫地方会に出かけました。

    今日の目玉は、「小児の睡眠と神経発達」です。

    講師は、大阪大学の谷池雅子先生。

    3歳までの睡眠の質が、思春期の情緒障害やうつに関係すると言われます。

    発達障害との関連

    そして、良い睡眠を得るコツ

    子どもの潜在能力が最大限に開花するようにと力説されます。

    会場の兵庫医大平成記念会館を出て、阪神電車を待つと、

    やってきたのは、須磨スペイン村のラッピングカー

    外来診療の後でお聞きした、講演会の疲れが吹っ飛ぶ、わくわく感いっぱいの電車です。

    2024年2月3日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.02.01

    あたまのよくなるカンガルー 今日は肺炎の授業です

    2月1日 「肺炎診療ガイドライン」の講演会に出かけました。

    講師の先生は、関西医大の宮下修行先生です。

    まず呼吸器感染症の発生場所別の肺炎分類

    市中での発生、医療養護施設での発生、院内発生、人工呼吸器関連発生

    つぎに肺炎の菌種別の分類、

    肺炎球菌、インフルエンザ桿菌、マイコプラズマ、レジオネラ

    そして、抗菌薬の適切な使用選択

    肺炎り患後に、ADLが低下し、寝たきりにならないようにと

    最後に、今年はマイコプラズマが流行するかもしれないと締めくくられ

    講演会は終了しました。

    ホテルのロビーの写真を撮り、パンパンの頭で帰路につきました。

    2024年2月1日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.01.30

    あたまのよくなるカンガルー 難しい病気

    1月27日、医学生との模擬面接を終えた足で京都まで

    HAE(遺伝性血管性浮腫)の講演会に出かけました。

    近畿、中部、東海から集まられた先生とともに、講義を聴講します。

    目安となる的確な検査が乏しく、診断が困難なために

    日本では診断を受け、治療が開始されるまで平均15年を要すると言われます。

    症状が出ているときだけでなく、症状が出ていないときも

    その人に重くのしかかる疾患。

    その重みを受け止めて、外来診療を続けようと思いました。

    2024年1月30日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

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