カンガルーの小部屋

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  • 2010.06.02

    散歩のたのしみ ひよと有明の月

    蒼く晴れた空に、ひよが鳴きます。

    TVアンテナは、絶好の見張り台。

    有明の月を背に、何を見るのでしょう。

    小鳩が去ったこの国の行く末を、案じているかのようです。

                           2010年6月2日 

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.05.19

    散歩のたのしみ 楽しそうだなっ

    朝の7時10分。

    ハッちゃんのお散歩は、最後のコースに入ります。

    前を、おとうさんと女の子が手をつなぎ、歌いながら歩きます。

    保育所までは、もう一息。

    ハッちゃん、あなたはおかあさん犬のことを覚えていますか?

                           2010年5月19日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.04.21

    散歩のたのしみ なごりの桜

    緑道に風が吹き抜けると、なごりの桜の花びらが舞い降ります。

    小さな蝶が風に乗り、群遊ぶようです。

    ナナは不思議気に、空を見上げます。

    桜の香りは、ナナにも心地よく届いているのでしょうか。

                           2010年4月21日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏 

  • 2010.04.14

    散歩のたのしみ さくらのカーテン さくらのドレミ

    花ちらしの雨で落とされたさくらの花びらは、楽しい遊びを残します。

    無表情な石垣は、さくらのカーテンに変身。

    フェンスの五線には、さくらの音符が置かれています。

    「何の歌なのかな」と見ていますと、「早く帰って、ご飯にしましょ。」というナナの視線を感じます。

                         2010年4月14日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏 

  • 2010.04.13

    散歩のたのしみ 霧の中に

    霧が濃く出ている朝のお散歩は、こころが静まります。

    坂の上から、ひとつ傘の下にふたりのシルエットが近づきます。

    小さな影は、何やら制服姿。幼稚園に入ったばかりの男の子に見えます。

    おかあさんの影にぴったりとくっつきながら、歩いてきます。

    すれ違うときに、「だいじょうぶだから・・」というおかあさんの声が聞こえます。

    ハッちゃんを連れて、歩き進みますと、今度は大きな影のまわりを飛び跳ねる小さな影。

    なにやら歌も聞こえます。

    振り返ると、ふたつの影は、なかったことのように霧の中に消えていきました。

                           2010年4月13日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.03.31

    散歩のたのしみ お元気ですか

    朝早くお散歩に出かけますと、近所のお宅の車のエンジンがかけっぱなしになっています。

    昨夜遅く前を通ったときにも、エンジンがかかっていましたので、心配になりました。

    新聞を取りに出られた近くの男の方をお誘いし、安否確認に出かけました。

    呼び鈴を押しますが、応答がありません。

    ドアの鍵は開いたままです。

    「おられますか~」と、ふたりで声をかけながら、おうちの中を探索します。

    トイレやお風呂場を重点的に見回ります。

    次は二階の探索です。

    階段を昇り、トイレをチェックしますが、どなたもおられません。

    どこかから、テレビの音が聞こえてきます。

    もしやと思い扉を開けますと、男性の方がお布団に横になっておられます。

    「大丈夫ですか。車のエンジンがかかったままですよ。」と声をかけますと、しっかりとしたお返事。

    まずは安心です。

    ご一緒したご近所さんの男の方とは、「よろしくお願いいたします」と、初めての自己紹介。

    けして若くないわたしが、ご近所では青年団のお役目です。

                           2010年3月31日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.03.30

    散歩のたのしみ けさは新潟

    23時過ぎにナナとハッちゃんの散歩に行きますと、雪が降り出します。

    街灯の灯りに照らされて、次々と雪が舞い降ります。

    幻想的な情景にうっとり。

    ナナとハッちゃんは、「さっさと歩いてくださいよ」と迷惑顔。

    一夜明けると、あと数日で4月とは思えない雪景色。

    先日は神戸市北区のことを「岩手県の飛び地」という書き込みをしましたので、お気を悪くされた方がおありかと思います。

    心からお詫び申し上げます。

    神戸市北区は岩手県の飛び地ではありません。

    豪雪地帯で知られている「新潟県の飛び地」であることが判明しました。

    謹んで訂正させていただきます。

                           2010年3月30日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.03.26

    散歩のたのしみ 春風ふけば

    子どもは今日から春休み。

    自由宿題の課題にと、朝のお散歩を決めました。

    6時過ぎに起こすと、「あしたからにして~」

    おいおい、また「思い立ったら、翌日」ですか。

    おすもう公園につくと、ナナとハッちゃんを立木につなぎます。

    わたしと子どもは、朝フリ(朝からフリスビー)に夢中。

    ナナとハッちゃんは「またかよっ。」という表情で、迷惑顔。

    「朝フリは早く済ませて、帰ってご飯にしてもらえませんか。」

    「風吹けば、桶屋が儲かる」という言葉があります。

    「春風ふけば、オーケーやが、もう帰ろ」という、ナナとハッちゃんとのつぶやき声が聞こえてきそうです。

                           2010年3月26日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.03.21

    散歩のたのしみ 黄砂情報

    嵐が通り過ぎた朝、いつもより遅くお散歩に出かけました。

    近所のお庭の木蓮を見上げると、一晩のうちにつぼみがふくらみ始めています。

    いつもなら、春の日差しを送りつける太陽が、今朝は元気がありません。

    黄砂かも!

    帰ってニュースを見ますと、20日夜遅くから黄砂が飛来するという予報です。

    黄砂は、遠く中国の砂漠地帯から運ばれてきます。

    ネットのWikipediaを調べますと、「黄砂の粒の大きさは0.5µm(マイクロメートル) – 5µm(=0.0005mm – 0.005mm)くらいで、タバコの粒子の直径 (0.2 – 0.5µm) よりやや大きく、人間の赤血球の直径 (6 – 8µm) よりやや小さいくらい。」と書かれています。

    黄砂の日には、花粉症や喘息、アトピー性皮膚炎などのアレルギーが悪くなると言われています。

    飛来するうちに、いろいろな化学物質を身にまとうからではないかという説が有力です。

    お散歩にも、マスクが必要な季節になりました。

                           2010年3月21日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.03.16

    散歩のたのしみ 輪ゴムの微笑み

    ナナと歩いていると、不思議なものが落ちています。

    はじめは、おもちゃのクルマに見えました。

    つぎに、小さな女の子の顔に見えました。

    ナナに「おもしろいよ」と教えてみるのですが、興味はなさそう。

    素通りするのを引き留めて、写真に残しました。

    後日、同じ道を通りましたが、やはり女の子が笑っています。

    何かの袋を閉じる役目を終えたあとも、出勤前のわたしを楽しませてくれます。

                           2010年3月16日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.03.15

    散歩のたのしみ 忘れないでね

    お散歩の通り道、豆柴のアンちゃんとはすっかりとなかよしになりました。

    カシャカシャとハーネスの金具の音をならしながら、お庭の柵越しに近寄ります。

    今日のハーネスは、しぶいARMY柄。

    お菓子をあげようとすると、おすわりをします。

    おかあさんの後ろでは、ナナとハッちゃんもおすわりをします。

    「忘れないでね、わたし達の分も、残しておいてくださいね」

                           2010年3月15日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏 

  • 2010.03.10

    散歩のたのしみ 春はまだ

    窓から外を見ると雪まじりの雨。

    水分が多いので、地面に着くとすぐに溶けてしまいます。

    でも、柔らかい土の上や草の上は、ほんのりと雪化粧。

    下の公園の砂場にも、雪が積もります。

    ナナちゃんは雪なのか雨なのか微妙な空模様に、喜んでよいのやら悲しんでよいのやら、とまどいながら立ちすくみます。

    北区の春はもう少し先になりそうです。

                           2010年3月10日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.03.03

    散歩のたのしみ キュイン

    雨あがりの朝は、お散歩もラッシュ時を迎えます。

    四つ角のむこうには飼いイヌが、「ウー、ワン。」

    右手には、大きな黒いイヌが、「ウーッ、ウーッ。」

    二匹を避けようと、急いでカーブを切りますと、足元で「キュイン。」

    ハッちゃんの足を踏んでいました。

    以前なら興奮して、前後見境なくお尻や脚をガブリとしましたが、尻尾を下げてトボトボと歩きます。ゴメンね、ハッちゃん。

    夜にこの話をして歩いていますと、子どもの足がわたしの足の上に。

    「キュイン。」

    故意か偶然なのか分かりませんが、早くあなたの足をのけてくださいね。

                           2010年3月2日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.03.01

    散歩のたのしみ 草木萌え出ずる日

    今日から、やよい3月。

    春の始まりです。

    七十二候では「草木萌え出ずる」日。

    北側の緑道の水仙の花が、ようやくふくらみ始めました。

    日当たりのよい南側の梅の木は、今が満開です。

    遠くで鶯も、ホーホケキョとフルバージョンで鳴いています。

    三寒四温という四文字熟語どおり、お天気が不安定な日が続きます。

    体調をくずされないように、お気をつけください。

                           2010年3月1日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.02.24

    散歩のたのしみ 霞はじめて棚引く

    今日は、七十二候の「霞はじめて棚引く」

    暦通りの朝となりました。

    坂の上は、かすみにけぶります。

    公園の木々も、どこか幻想的。

    遠くの山々は、雲の上に浮かぶ島のよう。

    いつもより念入りのお散歩。

    すっかりと時間を忘れ、ナナとハッちゃんに「ご飯はまだ?」と、しかられました。

                           2010年2月24日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.02.21

    散歩のたのしみ うぐいすいろ

    ひさしぶりによく晴れた暖かな朝。

    家族みんなで、お散歩に出かけます。

    しばらく歩くと、うぐいす色の鳥が木々を渡り歩きます。

    その鳴き声は、まだ発売前なのか聴かれませんが、愛らしい姿を収めようとカメラを構えますと、次の枝に移ります。

    追いかけて数歩移動しますと、また次の木の枝に跳び移ります。

    「ハッちゃんを連れてると、無理やで」と言われて、視線を下に移すと前から他者のイヌ。

    ベストショットを得られないままに先を急ぎました。

    帰ってインターネットのWikipediaを調べますと、「うぐいす」はうぐいす色ではなく、鶯茶。うぐいす色の鳥は、「めじろ」ということで、写真をお借りしました。

    庭の隅に目を向けますと、梅が咲き始めていました。

    今年の春は、こうして我が家にやってきました。

                           2010年2月21日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.02.19

    散歩のたのしみ どこのだあれ

    雨上がりのおすもう公園。

    いくつもの足跡が、凍りついています。

    ハッちゃんはそれが不思議で、しきりににおいを嗅いで確かめます。

    「どこのどなたか存じませんが、しっかりと調べさせていただきます。」とクンクンクン。

    ボール探しにはめっぽう強いハッちゃんですが、探偵業は今ひとつ。

    おしっこをかけて、業務終了となりました。

                           2010年2月19日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.02.18

    散歩のたのしみ 霜柱ナナちゃん

    寒い日が続くと、小さな発見が続きます。

    今日は霜柱、上の公園の芝生広場に行きますと、土草を押しのけて霜柱が立っています。

    4cmをこえるでしょうか。写真を撮ろうとカメラを取り出していますと、ナナが霜柱を踏もうとします。

    「そんなことしてないで、早く帰ってご飯にしてよ。」という声が聞こえます。

    ナナちゃん、霜柱をみて感動しない子は、えらくなれないですよ。

                           2010年2月18日 

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.02.15

    散歩の楽しみ 一日1万歩

    歩数計を買い、数年前からその日に歩いた歩数をパソコンに入力しています。

    ただ、入力するだけだと意味もありませんので、昨年の9月からは一日平均1万歩をめざして歩くことにしました。

    3か月間で100万歩近くになりましたので、新年からは平均ではなく、一日1万歩以上に目標をグレードアップしました。

    ウイークデイはクリニックに出かけますので、ゆとりで達成するのですが、休日は大ピンチ。

    夜になり、足りない歩数分は家の中をウロウロと歩き、歩数を稼ぎます。

    しかし、先日は夜の散歩の後も6000歩しか数字が出ていません。

    家の中を歩くという姑息な手段では、とうてい1万歩達成は危うくなりましたので、再度ハッちゃんを散歩に連れ出しました。

    散歩が大好きなハッちゃんは、しっぽを振って大喜び。

    しかし、坂道を避けて家のまわりの平坦なところをグルグルと回るだけのお散歩ですので、次第に飽きて不機嫌になりました。

    ハッちゃん、わたしの健康維持には、あなたの協力がかかせません。これからも無理なお願いを聞いてくださいね。

                     2010年2月15日

                     いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.02.11

    散歩のたのしみ 一番水仙

    休日の朝、いつもよりゆっくりと起きだしますと、「おとうさん、ナナがおとうさんのカバンの中を食べとるで~」という子どもの声。見ると、ナナがわたしのカバンに肩までからだを突っ込み、何やら探しています。

    昨夜、居酒屋さんで、食べ残ったお肉をビニール袋に入れ、カバンの中に持ち帰ってきたのを思い出しました。

    「なになに、いいにおい」というナナを、とりあえずはお散歩に連れ出します。

    吐く息が少し白く見える寒い朝。ナナは、早く帰ってお肉を食べたいそぶり。

    緑道を上の公園の方に歩いていきますと、日当たりのよい場所の水仙が、咲きはじめています。

    写真を撮ろうとしますと、「はやく、はやく」とナナがリードを引っ張ります。

    ナナちゃん、あなたはやっぱり「花より、お肉」なのですね。

                           2010年2月11日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

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