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2011.07.17
7+8= へんなカシャカシャ
おとうさんが、赤い四角い箱を、わたしの首輪に取り付けます。
歩くと、カシャカシャ、音がします。
わたしの気持ちが、画面に表れるとかで、おとうさんは楽しそう。
でも、使い方が分からないようで、結局、わたしのリボンになりました。
機械に頼らなければ、わたしの気持ちが分からない、おとうさん。
わたしの今の気持ちを、教えてあげましょうか。
「ヘンなカシャカシャを、はやく取ってくださいね」
2011年7月17日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2011.07.16
7+8= おとうさんにラブちゅうにゅう
おとうさんは、げんきが、ありません。
おさんぽにいっても、なにも、おはなし、してくれません。
「ふかしけん」が、うまくいかなかったそうです。
「ふかしけん」って、なんだか、ボクには、わかりません。
でも、おとうさんのパワーを、すいとるようなものだと、おもいます。
こういうときは、ボクの、でばんです。
たいよういろの、ボールさんを、みつけました。
「421こめ」です。
「たいようボール」で、おとうさんに、「ラブちゅうにゅう」です。
2011年7月16日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2011.07.15
7+8= 野球の準備
けさの「えもの」は、やきゅうのボウシ。
これまで、ボールと、グラブと、バットと、ボウシ。
たくさん、たくさん、あつめました。
みんなで、やきゅうをしたいけど、
あと、なにが、いりますか。
じむちょうさん。
2011年7月15日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2011.07.14
7+8= 朝からお買いもの
「おとうさん、パン買い忘れたわ。悪いけど、ナナちゃん連れて、パン買ってきてね」
朝から、おかあさんの声が聞こえます。
おかあさんの指示は、我が家では絶対です。
いつものお散歩コースから、坂道を降りて、コンビニ屋さんに。
わたしは、表で待っています。
「おまちどう、ナナちゃん」
20分以内で、安心です。
帰りは、ぐるりと遠回り。
おにぎりに、サンドウィッチに、コーヒー、ヨーグルト。
今朝のご飯は、楽しみです。
おとうさん、たくさん分けてくださいね。
2011年7月14日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2011.07.14
7+8= ジュースのきぶん
けさも、おそらは、ピッカピカ。
こうえんで、ボールさんの、よびごえがします。
「410こめ」は、やきゅうのボール。
でも、あついひは、ボクは、おくちでハアハアします。
ボールさんと、ハアハアと。
けさは、ジュースのきぶんです。
おとうさん、ボクのかわりに、ボールさんを、もってきてくださいね。
それから、ふしめの、ツーコインもですよ。
2011年7月14日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2011.07.13
7+8= 未来へとつづく光
「あめのひ」のおさんぽも、いやじゃないけど、ボクは、やっぱり「はれたあさ」がすき。
あるいていると、「かいだん」のうえから、「おひさまのひかり」が、さします。
なにか、いいことがおきそうな、きもちになります。
ボクは、うれしくなって、しっぽをふります。
ボクのおかあさんも、そのおかあさんも、そのまたおかあさんも、ボクとおなじ、「おひさま」を、みていたんですね。
だいしんさいから、4かげつ。
みらいへとつづく、ひかりを、ボクは、たいせつに、おもいます。
2011年7月13日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2011.07.13
7+8= おいしいインタビュー
おとうさんが、病院で、インタビューを受けました。
ヘロヘロ言いながら、帰ってくるので、私はうれしくありません。
自分で引き受けておいて、自分で忙しくして、ヘロヘロ言うのは、男らしくありません。
でも、おとうさんが、かばんから、おいしいものを取り出します。
インタビューの方が、私とハッちゃんのブログを読んでいて、ファンになったそうです。
「ナナちゃんと私とハッちゃんに」と、おみやげをいただいたそうです。
こんな、おいしい、インタビューなら、毎日あるといいなと思います。
おとうさん、がんばって、インタビューを探してきてくださいね。
2011年7月13日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2011.07.10
7+8= ふしぎをちからに
おさんぽをしながら、おとうさんが、いろいろなことを、おしえてくれます。
「ハッちゃん、だいしんさいから、4かげつ、たったけど、はんしんだいしんさいの、おなじときにくらべて、ボランティアさんのかずは、1/6に、へったんだって」
ボクは、なぜかなと、ふしぎです。
「はんしんだいしんさい」のときは、ボクは、まだうまれていなかったけど、おとしよりのワンちゃんから、たいへんさのことは、きいています。
それよりも、たいへんな「とうほくちほう」の、だいしんさい。
なぜ、ボランティアさんがすくないのか、ふしぎです。
ボクに、いまできることは、「とうほくちほうのかた」のことを、わすれないこと。
そして、ボールさんを、みつけること。
「409こめ」は、テニスボールです。
「ふしぎをちから」に、ゲットです。
おとうさん、これからは、10のくぎりになると、「ツーコインぼきん」するというのは、どうですか。
おとうさんのことだから、ボクのきもちを、わかってくれますよね。
2011年7月10日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏 -
2011.07.09
7+8= ツウィンボール
「ハッちゃん、ごめんごめん。おそくなって」
ひさしぶりのおやすみに、おとうさんは、おねぼうです。
おまけに、テレビで、「げんかいげんぱつ」のばんぐみを、みていて、おそくなったと、いいわけします。
たくさんの「こうふきん」が、しはらわれて、それで、「げんぱつ」が、つくられているそうです。
ボクは、ふくしまの、ワンちゃんのことをきいています。
ごはんを、ちゃんと、たべているのか、しんぱいです。
にんげんのつごうだけで、たいせつなことをきめるのは、よくないことだと、おもいます。
にんげんのみなさんには、はんせいしてほしいと、おもいます。
すこし、はらがたちながら、おさんぽにでかけます。
まっていたのは、ツウィンボールさん。
しろいのと、きいろいのと。
「407こめ」と、「408こめ」です。
おとうさん。ツーコインですよ。
それと、もうすこし、はやく、おきてくださいね。
2011年7月9日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2011.07.07
7+8= 快調ハッちゃん
あめのよる、こうえんの、うえこみに、ダイブ。
まちがいなく、かくれています。
ボクの、おはなパワーに、まちがいはありません。
「407こめ」は、やわらかボールさん。
400こめをすぎて、「かいちょう」です。
2011年7月7日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2011.07.07
7+8= かみごこちまんてん
こうえんには、いろいろな、ボールさんがいます。
おおきいの、ふつうの、ちいさいの。
かるいの、おもいの。
しろいの、くろいの、きいろいの。
そして、やわらかいの、かたいの。
いちばん、たいせつは、かみごこち。
けさ、みつけたのは、あかいボールさん。
かるくて、ボクが、だいすきな、かみごこち。
「406こめ」は、ベストワン・ボールです。
2011年7月7日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2011.07.05
7+8= キープ・ボール
おとうさんが、おでかけのあいだ、おねえちゃんと、おかあさんが、「いきものがかり」
ボクと、ナナちゃんの、おさんぽ、とうばんです。
こうえんで、ボールさんのにおいがします。
おとうさんと、きたときのために、キープです。
ボクは、ボールをみつけたときの、おとうさんの、かおをみるのが、だいすきです。
ボクを、ほめているのか、おさいふのなかみを、しんぱいしているのか、びみょうなかおが、だいすきです。
けさ、キープしていたボールさんを、おとうさんのまえで、つかまえました。
「405こめ」です。
ワンコイン、ワンコインですよ。
おとうさん。
すえながく、ふっこうしえん、しましょうね。
2011年7月5日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2011.07.04
7+8= ボクもわすれない
おとうさんが、「とうほくちほう」から、かえってきました。
さんにんかの、ワンちゃんに、であったそうです。
ひとりめは、あしのながい、しばちゃん。
ふたりめは、くろしば「くろ」ちゃん。
さんにんめは、ロープにつながれた、ワンちゃんです。
かいがんちかくの、だあれもすんでいない、こわれたおうち。
おとうさんたちが、ちかづくと、ワンワンワンワンと、おいかけてきたそうです。
ごはんのときだけ、かいぬしさんが、「かせつじゅうたく」から、やってくるのかな。
おとうさんは、そう、おしえてくれました。
ボクは、かなしく、なりました。
ゆうがたのおさんぽのとき、ボクは、ぜったいに、ボールさんをみつけようと、おもいました。
ちいさなおんなのこが、おすなばで、あそんでいます。
おとうさんが、おんなのこに、きをとられているスキに、みつけました。
「えっ、ハッちゃん、いつのまに、みつけたの!」
おとうさんの、おどろいたかおを、みなさんに、おみせしたかったぐらいです。
「404こめ」です。
ボクは、これからも、「とうほくちほう」のことを、ずーっとおうえんしようと、おもいます。
おとうさんも、ボクとおなじきもちで、いてくださいね。
2011年7月4日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2011.07.04
7+8= おとうさんのおみやげ
おとうさんが、東北から帰ってきました。
おねえちゃんには、ご当地キティーちゃんのストラップ。
ハッちゃんには、砂浜で見つけた東北のボール。
私には、「松阪牛入り、わんこのクッキー」です。
でも、私は、おとうさんが、元気で帰ってきたのが、一番です。
ゆっくりしてから、また、お散歩に出かけましょうね。
2011年7月4日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2011.07.01
7+8= おとうさんいってらっしゃい
こうえんで、「ボールさんのぬけがら」を、みつけました。
なかみは、どこかに、おでかけしています。
ずーっとまえに、「ハーフボール」を、みつけたことがあります。
あわせて、ひとつと、かぞえてくださいね。
これで、「403こめ」
そうそう、ハーフコインも、わすれないで、「ぼきん」してくださいね。
おとうさんは、よるから、みやぎけんの「やまもとちょう」に、でかけます。
おとうさんは、「たいりょく」がないので、ボクは、しんぱいです。
げんきで、かえってきたら、おさんぽに、つれていってあげますからね。
きをつけて、いってらっしゃい、おとうさん。
2011年7月1日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2011.06.30
7+8= おねえちゃんのきょうりょくで
おねえちゃんが、ボールをみつけました。
よるの、こうえんです。
このボールを、かずにいれるのか、おとうさんと、おかあさん、おねえちゃんのいけんが、わかれました。
おとうさんと、おねえちゃんは、「かずにいれるは」。
おかあさんは、「はんたいは」です。
2たい1です。
「402こめ」に、にんていすることに、なりました。
ボクは、すこしだけ、ふほんいです。
でも、「かぞくかいぎ」のけっていには、したがいます。
このくやしさを、バネにして、がんばろうとおもいます。
2011年6月30日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2011.06.29
7+8= ゴルフボールみいつけた
こうえんのかえりみち、ちいさなボール、みつけました。
おとうさんは、ボクが、のみこまないかと、しんぱいです。
「ハッちゃん、おかし、あげようか」と、ボクのきを、そらそうとします。
きょうは、おとうさんが、あずかっていてくださいね。
それから、おとうさんに、ひとつ、しつもんがあります。
じむちょうさんからいただいた、「おうごんのボール」の、「とりあつかい」についてです。
このボールは、ボクが、みつけたのではありません。
だから、みつけたカウントには、いれないでくださいね。
けさの、ゴルフのボールが、「401こめ」ですよ。
それと、「おうごんのボール」は、ボクのものです。
それも、とくべつせいです。
だから、4コインぶん、ぼきん、してくださいね。
2011年6月29日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2011.06.29
7+8= 黄金のボール
おとうさんが、ボールを、みせてくれます。
じむちょうさんに、「おうごんのボール」を、いただいたそうです。
「しゅく、400こ、ハッちゃん、おめでとう」
いろんないろで、じが、かいてあります。
ボクは、うれしいです。
「397こめ」から、「398こめ」まで、みつけるのに、16にち、かかりました。
じむちょうさんは、どうなることかと、しんぱいされていたそうです。
ごしんぱいを、おかけしました。
ボクは、「500こ」を、めざします。
きょねんの、11がつ4にちが、「351こめ」
「50こ」みつけるのに、7かげつはん。
「500こ」は、1ねんはんいじょうは、かかりそうです。
じむちょうさん、いきのながいおつきあいを、おねがいしますね。
2011年6月29日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2011.06.28
7+8= ひとのふりみて
「400こめ」の、ごほうびは、おししいごはん。
あさは、アレルギーにはいりょした、「ツナのかんずめ」。
よるは、「Lカルニチンはいごう」の、おかしです。
おおきなじで、なにやら、かいてあります。
おとうさんが、こえにだして、よんでくれます。
「なになに、『しぼうの、ねんしょうを、たかめます』って、かいてあるよ」
おとうさんが、おみせやさんで、えらんでかってきたのに・・
そういうのを、「しらじらしい」と、いうんですね。
「ゆっくり、たべられる、しょっき」にいれて、ボクを、どうしようというんですか。
「ひとのふりみて、わがふり、なおせ」という、ことばを、わすれないでくださいね。
おとうさん。
2011年6月28日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2011.06.27
7+8= こわくって
お外で、大きな音がします。
ヒューヒュー、ゴロゴロ。
私は雷さんが、大嫌いです。
おとうさんも、おかあさんも、わたしが怖がっているのに、グーグー寝ています。
私は、勇気を奮って、生まれて初めて階段を登ります。
「おとうさん、こわいよ~」
おとうさんの寝ている部屋のドアを、ガリガリします。
「えっ、ナナ、どうしたの?、なんで、ここにいるの?」
おとうさんが、驚いておきてきます。
そして、抱っこしてくれます。
でも、わたしの震えは、止まりません。
「『窮鳥懐に入れば猟師も殺さず』やねえ」
おとうさんは分けが分からないことを言って、寝る部屋に入れてくれます。
私は急いで、部屋の隅の、押し入れの中に隠れます。
時計はまだ、4時前。
「総代会で、居眠りするかもしれないなあ」おとうさんのため息が、聞こえます。
2011年6月27日
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