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2011.08.29
かんがるうっ子 わしのを貸そうか
祖父宅へ出かける時に、子どもは、ウォークマンと、サングラス姿。
「耳が悪いんか。わしの余っている補聴器を貸そうか」と祖父に言われて、子どもは赤面します。
サングラスを見て、「あっ、目も悪いんか」
大丈夫ですよ、耳も目も何ともありません。
悪くなったのは、口だけですからね。
口の悪さは、おじいちゃん、おとうさん譲りです。
お医者様も、どうしようもないと、さじを投げていますよ。
2011年8月29日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2011.08.28
かんがるうっ子 かにかまレタス
雨上がりの公園は、蚊たちの台所。
虫よけスプレーを忘れた子どもが、今朝のごはんネタです。
ラジオ体操の間にも、蚊が群がります。
「かにかまレタス」
子どもは、わけの分からないことを言って、わたしを見ます。
「えっ、かにかまレタス」と聞き返しますと、
「じゃなくって、蚊にかまれた」
音楽に合わせて手を振りながら、蚊をたたき、飛び上がりながら、蚊を追い払います。
ラジオ体操第3の誕生の瞬間です。
2011年8月28日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2011.08.22
かんがるうっ子 ハッちゃんゆずりの
近くのCOOPさんで開かれている、ミニ縁日。
子どもは、スーパーボールすくいに挑戦します。
20個をすくって、4つのボールをもらいます。
さすが、ハッちゃんのおねえさん。
ボール集めは、上手です。
2011年8月22日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2011.08.21
かんがるうっ子 あたらしいお仲間さん
夏休み、天橋立に出かけました。
お寺に通じる山道で、子どもがクワガタを見つけます。
袋に入れて、神戸まで運びます。
カゴを探して枯れ木を入れて、寝床を作ります。
名前はないけど、今日からは新しいお仲間さん。
今夜の食事は、ジャムですよ。
2011年8月21日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2011.07.22
かんがるうっ子 いってらっしゃい
小学校は、夏休みに。
お休みに入る前の、会話です、
ランドセルの背中姿も、1年を切りました。
それでも、登校時の心配は続きます。
「車に気をつけてね」
「わかった」
「ネコがいても、追いかけたら、あかんよ」
「なんでやねん」
「電信柱に、おしっこしたら、あかんよ」
「・・・」
「わたしは、ハッちゃんじゃないからね」という、つぶやきが、聞こえそうです。
2011年7月22日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2011.06.19
かんがるうっ子 父の日に
父の日に、子どもから、カードをもらいました。
ワンちゃんの形をした、カードです。
中に、メッセージが書いてあります。
「いっしょに、片づけ、がんばろうね!」
一番苦手なところをつかれたので、うれしいような、困ったような、不思議な気持ちになりました。
2011年6月19日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2011.06.12
かんがるうっ子 今までで一番の恥ずかしさ
子どもの学校での授業が決まってから、準備がはじまります。
ラミネートの機械を買いに行き、パソコンで調べた資料を整理します。
カードを、首からぶら下げる組みひもを探し、シールも購入。
ここまでは、家族の協力体制も万全です。
ある日、おとうさんが、病院から、アフロヘアを借りてきました。
とたんに、子どもの表情が、けわしくなります。
お休みの日に、百均のお店で、大きなネクタイと、変装メガネを購入します。
子どもの表情が、伏し目がちになります。
いよいよ授業の当日。
クラスのみんなに分からないように、完全変装姿で、多目的室で待機します。
「あっ、外人がいる。」
子ども達の反応は、上々です。
遅れて入ってきた子どもの顔は、見る見る真っ赤に。
近寄ってくると、わたしの背中に、きつい張り手をします。
「今までで、一番恥ずかしかったわ」
そういいながらも、帰り道に、手をつないでくれたので、安心です。
今日は、みんな疲れました。
はやく眠ることにしましょうね。
2011年6月12日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2011.06.08
かんがるうっ子 マスクをして
子どもは、風邪気味。
今日も、マスクをして、登校です。
「一日中、ちゃんと、マスクしときよ」と、おかあさんからの指示。
「ピアニカを吹くときは、はずしてもええんやろ?」と、子どもの疑問。
「給食のときも、はずしてもええよ」と、わたしの追加。
子どもが困らないように、細部まで指示をし、きめ細やかな、送り出しをします。
2011年6月8日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2011.05.31
かんがるうっ子 ぞうさんに
「おとうさん、みてみて」
車の中で、子どもが、声をかけます。
見ると、「ぞうさん」に変身。
タオルで長いお鼻を作り、頭を上下に振り動かします。
なかなかの作なので、繰り返し写真を撮ります。
一発芸の血筋は、おとうさんゆずりなのですね。
2011年5月31日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2011.05.30
かんがるうっ子 台風いっか
台風一過、神戸に発令されていた「大雨警報」も解除されました。
子どもは、急いで登校の準備。
「台風一過って、知ってる?」と、おかあさんが尋ねます。
「それって、台風のおとうさんと、おかあさんと、おねえさんと、いもうとが、手をつないで、やってくることやろ?」と、子ども。
なるほど、台風一家ですよね。
さしずめ、我が家は、「じょうだん一家」です。
遅れないように、学校に、いってらっしゃい。
2011年5月30日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2011.05.21
かんがるうっ子 よこしまな服
通販のカタログを見ながら、子どもが、おかあさんの服を選びます。
指さす服は、どれも、ボーダー柄。
おかあさんが、「ボーダー柄の服は、肥って見えるんですけども」と、言います。
子どもは「だって、おかあさんは、『よこしまな』イメージがするから」と、答えます。
よこしまな、おかあさん。
「邪まな(よこしまな)」という言葉を、辞書で調べるようという指示が、おかあさんから出されたことは、言うまでもありません。
2011年5月21日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2011.05.20
かんがるうっ子 校舎恐怖症
今日は、子どもの合同遠足。
一年生とペアになり、動物園に出かけます。
お弁当を作ってもらって、出かける前に、いくつかの注意をしました。
「一年生の子が、怪我をしないように、注意してあげてね」
「ライオンさんに、『お手』って、したら、ダメよ」
「ゾウさんのお鼻に、ぶら下がったら、ダメよ」
「キリンさんの首に、登ったら、ダメよ」
あきれ顔で聞いていた子どもが、ここまできて反論しました。
「大丈夫、わたし、『こうしゃきょうふしょう』だから。」
エッ、それも言うなら、高所恐怖症でしょう。
校舎恐怖症なら、学校へ、行けなくなりますよ
2011年5月20日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2011.05.10
かんがるうっ子 くらべっこ
「朝ごはんをドライフーズにしたら?」という話題のあと、子どもが尋ねます。
「おとうさん。病院と、家と、どっちがきついと思う?」
なんという、微妙な質問なのでしょう。
そこで、正直に答えました。
「中華料理と、お好み焼きと、どちらが食べたい?。あなたと、ナナちゃんと、どちらがかわいいと思う?」
そこへ、おかあさんが助け舟。
「ナナちゃんは、『起きなさい』って言えば、すぐに起きるし。『お散歩よ』って言えば、すぐにお散歩に行く準備をするし。」
おかあさんの助言は、ふたつから、ひとつを選ぶときに、いいヒントになります。
たとえ話のひきあいにだされた子どもは、「自爆したわっ」と、早々に登校の準備をします。
人生では、いろいろな場面で、「究極の選択」を迫られることがあるでしょう。
家庭での、小さな会話が、案外良い勉強になるのかも知れませんね。
2011年5月10日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2011.05.08
かんがるうっ子 巨大化の予感
定食屋さんに出かけ、子どもが頼んだメニューは、巨大化の予感。
とんかつ、玉子焼き、サーモンのお刺身、揚げだし豆腐、納豆に、白ごはん。
見る見る間に、おなかに収まります。
だんだん、おとうさんのおなかの形に、似てきましたよ。
2011年5月8日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2011.04.14
かんがるうっ子 おかあさんは50円
おかあさんの頭の中は、韓流ブーム。
「ファンジニ」に「チュモン」
韓国の歴史本も買ってきて、照らし合わしながらの観賞です。
「おかあさんのことを、ブログにのせると、いくらかな?」と言いますと、子どもはすぐに「50円」
おかあさんにじろりとにらまれて、間違いに気付いたようです。
「あっ、違う違う、500円。いや、1000円」と訂正したところで、あとの祭り。
我が家のブログポイントは、以下のように、決定しました、
ハッちゃんが、ボールを見つけたら、500円。
ハッちゃんが、ほかのワンちゃんとごあいさつしたら、100円。
ナナちゃんの写真が、ブログにのったら、500円。
子どものことが、ブログにのったら、100円。
おかあさんのことが、ブログにのったら、50円。
わたしのことが、ブログにのっても、タダ。
以上の金額は、「東日本大震災復興募金」に、全額寄付されます。
これで、よろしいでしょうか、事務長さん。
2011年4月14日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2011.04.13
かんがるうっ子 冷鳥類
理科の学習の合間に、子どもに、「あなたは、霊長類でしょ」と、尋ねます。
子どもは、「いや、違うよ。哺乳類だよ」と、答えます。
それはそれで、間違いではないのですが、「霊長類」と「哺乳類」との関係について、詳しく説明します。
「そうなん、『れいちょうるい』って、冷たいところにいる鳥のことじゃないの?」
「寒いところに住んでる、えーっと、北極に住むペンギンのことかと、思った。」
ペンギンは、北極には住んでいません。
言えば言うほど、ますます、傷口をひろげます。
ナナやハッちゃんの方が、よほど霊長類に近いかもしれませんよね。
2011年4月13日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2011.04.08
かんがるうっ子 雨の入学式
4月8日 今日は、神戸市中の小学校の入学式。
子どもは、春休みの間に買いそろえた「おニューの服」を着込んで、緊張気味。
一年生のエスコート役をするそうです。
天気は、予報通り、風から雨に。
一年生の小さな体が、雨にぬれないかと、心配です。
わたしが小さいとき、世界中で核実験が盛んに行われていました。
雨にぬれると、「頭がはげるよ」と、脅かされたものです。
50年がすぎ、福島の原子力発電所の事故。
放射能汚染が心配です。
目先の利益だけを考えるのではなく、子どもの未来や健康を大切にする社会を目指したいと思いました。
2011年4月8日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2011.04.07
かんがるうっ子 何年生になるの?
今日から、神戸の小学生は、新学期。
「今日から、学校だね」と、朝一番に、子どもに言います。
「そう、何年生になるか、決まるねん」と、子ども。
「えっ、だったら、何年生になるの?」と、尋ねます。
「間違えた。何組になるかが、決まるねん」
おとうさんは、それを聞いて、安心しました。
もし、一年生になると決まったら、「友達百人つくる」ところからの、再出発ですものね。
2011年4月7日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2011.04.07
かんがるうっ子 わたしは100円
子どもと、お散歩の途中、クリニックの募金活動の話をします。
ハッちゃんが、ボールを見つけたら、ワンコイン。
ナナのことを、ブログにのせたら、ワンコイン。
子どもは、興味深げに聞いています。
アジサイの春芽が、かわいかったものですから、ナナと一緒に写真に撮ろうとします。
突然、子どもが画面に乱入します。
「じゃ、こうしよう。あなたのことを、ブログにのせると、100円」と提案します。
子どもは、「フムフムフム」と、考えています。
「整理するよ。ナナは500円で、あなたは100円。ということで、いいかなっ」
子どもは、少し考えた後、「じゃ、ナナのほうが、かわいいってこと?」
愛情は、お金の額でないことは、知っているでしょ。
でも、親子の間に、少しだけ微妙な空気が流れました。
2011年4月7日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏
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2011.03.08
かんがるうっ子 うれしくないほめ言葉
おかあさんが、「かわいいね、ナナちゃんより、かわいいよ」と、子どもを抱きしめます。
でも、かんがるうっ子は、うれしくありません。
ナナちゃんと同列にならべられて、ほめられるのが、不満なのでしょうか。
そのくせ、「ナナちゃん、かわいいね」と、ナナちゃんをかわいがると、口をとんがらせます。
子ども心は、不思議です。
おとうさんなら、ナナちゃんに勝てるだけで、尻尾を振りたくなるほど、うれしいですよ。
2011年3月8日
いたやどクリニック小児科 木村 彰宏