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2010.04.01
かんがるうっ子 10点満点で
玄関先でおかあさんに「晩ご飯いるの?」と聞かれます。
えっ、今日の予定は「おかあさん教室」のあと、「ピロリ菌」の職員勉強会があって、「新入職員の入職式」に顔を出すかどうか考えて、そのあとは外来診療。
「たしか、ご飯は家で食べるはず」と考えていますと、エイプリル・フールに引っかかったことに気がつきました。
子どもがうしろから「おとうさん、今日は患者さんにもウソつくん?」と、つっこみをいれます。
「・・・」それが悩みどころです。
改めて振り返ると、本当のことばかり話しているわけではありません。ウソばかりでもありません。
エイプリル・フールだけでなく、いつも冗談と本当のところとを織り交ぜてお話ししますので、分かりにくい説明になるときがあるかと思います。
もし、ご不安になられたときは「いまの説明は10点満点にして、うそが何点で、本当が何点ですか?」と、尋ねてくださいね。
四捨五入をしないで、小数第一位までの数字でお答えすることにしますので。
2010年4月1日
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2010.04.01
かんがるうっ子 エイプリル・降る
卯月4月
朝から細かい雨が降ります。
なるほど、それで「エイプリル・降る」なのかと言いますと、ナナにジロリとにらまれました。
暖かくなるとの予報なので、軽装で出かけることにしました。
「おかあさん、カッター(カッターシャツ)どこにある?」と言いますと、子どもがだまって「カッター(カッターナイフ)」を渡します。
思わず「どこで買った~」と尋ねました。
もう一つおまけに、シャツやカッターを売っているお店は、「もうカッターのでしょうか。」
お読みいただいたみなさま、おつかれさまでした。
2010年4月1日
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2010.03.27
かんがるうっ子 燃え尽きて
子どもが「暑い暑い」と言い、靴下をぬごうとします。
宿題の途中でしたので、おかあさんが「燃えているね」と言いますと、「燃え尽きてる」と答えます。
その年で、もはや燃え尽き症候群になったのではと心配をして説明を求めます。
子どもは、「燃えてないは、冷たいこと。」「燃えているは、暑いこと。」「燃え尽きているは、少し涼しくなってきたこと」と、マイ基準を示します。
マイ基準もいいですが、まわりの人の心臓によくない表現は控えるようにしましょうね。
2010年3月27日
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2010.03.23
かんがるうっ子 下界はどこじゃ
わたしの住まいは、市街地から北を見ると、六甲山系の尾根線の一角にあたります。
そのため、クリニックとは3度近く気温が下がります。
お昼からの会議出かけるときに、「この服装では寒いかな」と相談しますと、「下界に降りるから、暑いぐらいじゃないの」とのアドバイス。
それを聞いていた子どもが「下界って、亡くなること?」と尋ねます。
縁起でもないことを言うなと思っていますと、「あっ、そうか。下界じゃなくて、他界か」と言います。
「じゃ、下界って何?」と続けて聞きますので、「上の方の、ほら天国から見て、下の方にあるところ」と回答しますと、「それって、地獄のこと?」
おいおい、それではさがりすぎでしょ。
天国、下界、地獄。物事にはあいだと言うものがあります。
クリニックは、わたしの住まいからは下界にあたります。
でも、残念ながら外科医は不在です。
2010年3月20日
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2010.03.18
かんがるうっ子 おおきくなあれ
回覧板をご近所に渡しにいきますと、フォーマルな服装のおかあさんに出会います。
胸には、色とりどりのコサージュが風になびき、おかあさんのまわりを、子どもが跳ね回ります。
「あれっ、もしかして」と思い、バス道をはさんだ幼稚園を見ますと、正門はきれいな飾りつけ。
おとうさん、おかあさんが、子どもと写真を撮られています。
そう、今日は幼稚園の卒園式。
うれしくって、ほこらしくって、おすましをして、それでいて少しだけヘン。
おとなも子どもも、みんなが主人公。特別な一日です。
子どもが卒園してから、4年がたちました。
ワクワク感や、ドキドキ感は忘れてしまいました。
でも、おとうさんやおかあさん、子ども達の姿を見ていますと、その時の気持ちがよみがえります。
みんな元気で、おおきくなあれ。
2010年3月18日
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2010.03.18
かんがるうっ子 ナナの餌食
お友だちのランドセルに付いているケアベアのお人形が気になります。
コープさんのゲームコーナーに立ち寄ったときに、UFOキャッチャーでケアベアを見つけました。
久々のUFOのために何度も失敗し、うん百円を投じてやっと手に入れたケアベアのお人形。
子どもが不注意に椅子に置き忘れていると、さっそくナナの餌食です。
消臭スプレーをふりかけて、ナナのハナの届かないところに起きますと、未練いっぱいの目をします。
子どもと、ナナの確執の種が、またひとつ増えました。
2010年3月18日
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2010.03.15
かんがるうっ子 よく知ってるね
お散歩の帰り道は、おやつタイム。
おかあさんがおやつの袋をガサガサといわせますと、歩きながら「見てますよ」のサイン。
おやつが無くなると、ハッちゃんはおとうさんに期待して近寄ります。
ナナは「おとうさんはありえない」とサッサと歩きます。
子どもに、「ナナは、どっちがくれるか、よく知ってるよねっ。それでは質問です。お勉強を教えてくれるのは、どちらでしょうか?」と尋ねまと、すばやくおかあさんを指さします。
「では、遊んでくれるのは?」と尋ねると、おとうさん。
「ごはんをくれるのは?」と尋ねると、おかあさんを間違いなく指さします。
さすがはナナのおねえさん。
あなたは飼い主さんの使い分けを、よく知ってますね。
2010年3月15日
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2010.03.15
かんがるうっ子 投げるならフリスビー
子どもと公園でフリスビーをしました。
ソフトタイプのフリスビーなので、遠くまで飛びません。
ほどほどの力加減が、案外難しいものです。
力を入れすぎると、曲がってしまい、あらぬ方向へと飛んでいきます。
ナナは、フリスビーが近くに飛んでくると、おおあわてで跳びのきます。
ハッちゃんは、チャンス到来とばかりにフリスビーをくわえてはなしません。
子どもは家族の中で一番上手だと自己判断したらしく、午前中と夕方と2回も公園詣でをしてもまだ足らなくて、今朝の登校の時に、「また、クリスビーしよな」と言います。
おいおい、クリスビーはピザの生地でしょ。そんなもの投げると、吉本新喜劇になりますよ。
この話をクリニックでしますと、「フリスビーって、投げたら帰ってくるものでしょ」と看護師さん。それは、ブーメランと言います。
ちなみにプレスリーは、ギターを投げることはありますが、帰ってはきません。
投げるのなら、フリスビーにしてくださいね。みなさん。
2010年3月15日
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2010.03.13
かんがるうっ子 オオカミさんの宅急便
今朝は、子どもはお留守番役。
おかあさんが「オオカミさんが来ても、ドアを開けたらあかんよ」と念を押します。
「わかってる」と、子ども。
「でも、荷物が来たら受け取ってね」とお願いをしますと、「印鑑どこにある?」と尋ねます。
そこでわたしが「オオカミさんが宅急便持ってきたらどうする?」と言いますと、「食べられてしまう」
宅急便屋さんが来たら、手を見せてもらって、つめが伸びていないか、毛がぎっしりとはえていないか確かめてから、ドアを開けるようにしましょうね。
2010年3月13日
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2010.03.13
かんがるうっ子 おとうさんマーライオン
「おとうさん、あたまヘン!」お散歩から帰ってきますと、おかあさんから一声。
「なか? そと?」と、あたまを指さしながら短く問い直しますと、「両方」と言う答え。
一息おいて「髪の毛がヘン!」と言います。
寒い朝は、あたまにヘアバン(注:ヘアバンド)を巻いてお散歩に出かけます。
前日あたまを洗い、十分に乾かさずに寝ますと、ヘンなあたまの基礎が作られます。
そのままの状態でヘアバンをしますと、みごとにヘンなあたまの完成です。
マーライオンのおとうさんだから、しかたがないことかもしれません。
それにしても、「あたまヘン!」と短縮型で言わないでくださいね。
つい中身のことかと心配になります。
(誰ですか、もともと中身もヘンと、陰口をたたくひとは・・)
2010年3月13日
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2010.03.11
かんがるうっ子 雪の日の翌朝
溶けた雪が、夜半の風で凍り付き、滑りやすくなります。
転ばないようにバランスをとりながら、お口はしっかりと動き、にぎやかに通ります。
子どものお友だちは、いつもならすぐに出発するのですが、今朝は駐車場でひと遊び。
車に積もった雪を落としたり、ガラスに落書きをしたり、出かける気配はありません。
早く行かないと、遅刻になりますよ。
子ども達がでかけた後には、車のガラスにしっかりと肉球マークがついていました。
2010年3月11日
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2010.03.10
かんがるうっ子 そのとおり~
ブログをお読みいただき、いろいろな反響をいただきますとうれしく思います。
先日の看護師さん宅へ、里子に出されたビオラのページには、栄養士さんからコメントをいただきました。
「おもしろかったですね。旦那より花の方が大切というところが。」
その会話を聞いていた編集長は「そんなん当たり前や。イヌや花はほっとったら死んでしまうけど、旦那はほっとっても大丈夫やん。」
帰ってその話をしますと、子どもがすかさず「そのとおり~」と叫びます。
女の人は幼少のみぎりから、男という動物をそのような目で見ているものなのですね。
2010年3月10日
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2010.03.06
かんがるうっ子 サケのひとほぐし
夕食のメインディッシュはサケのソテーです。
いい匂いがし始めると、ナナはソワソワとしてわたしの座る位置に近寄ります。
サケのソテーは子どもも大好物。
子どもは自分のノルマを食べた後も、わたしの分をねらいます。
ふたりがそれぞれいいポジションを取ろうとしのぎを削り、ウルウルとした目で、おちょうだいをします。
まずはナナにサケのひとほぐしをプレゼント。
次のひとほぐしは、ブーンと飛行機のマネをしながら、ナナの顔の前を通過して、子どもの口の中に。
つられたナナは子どもの顔にぶつかります。
今まで見えていたサケが、急に消えてしまいますので、ナナは悲しそうな顔をします。
あまり趣味のよいいたずらではありませんので、次のひとほぐしはナナのお口へ。
また子どもが欲しがりますので、次のひとほぐしは子どもの口に。
こうして、今晩のメインディッシュも、わたしの口には殆ど入らなくなりました。
2010年3月6日
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2010.03.01
かんがるうっ子 笑いくやし泣き
子どもがテストの答案用紙を見せてくれます。
漢字の問題で、「ソフボをうやまう」というところが分からなくて、空欄のまま。
「ソフボって何?」と尋ねます。
「おじいちゃん、おばあちゃんのことやで。」と教えますと、「なんや、ソフトボールのことかと思って、漢字わかれへんだ。」と言います。しばらくして「笑っていいのやら、悔しいやら」と言いながら、声をあげて笑いくやし泣きをします。
ミスドに、マクド。おにごに、どスポ。何でも略してしまうから、あなたにはソフボはソフトボールのことと思えたのでしょう。
いくら考えても、ソフトボールは漢字にはなりません。
でも、おとうさん的には、そういう発想は大好きですよ。
2010年3月1日
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2010.02.28
かんがるうっ子 多数決
夕食を兼ねて居酒屋さんに行きました。
ほろ酔い気分で帰りましたが、お散歩が残っています。
風が強く、寒い夜になりましたので、「お散歩、行きたくないね~」「一回ぐらいパスしようか」と話していました。
「今日のお散歩、パスしてもいいと思うひと?」と声をかけますと、家族3人が手を挙げます。
「ナナとハッちゃんは、両手を挙げるかもしれないよ。そうすると、4対3で、お散歩行こう派が勝よ」と言いますと、家族全員が両手を挙げます。これで、4対6の逆転です。
「ナナとハッちゃんが両手両足を挙げたらどうする。4本×2=8対6でお散歩行こう派がまたまた大逆転」と続けますと、子どもが「ナナもハッチも手ないやん。前足と、後ろ足、って言うやん」と反論します。
なるほど、でもナナもハッちゃんも、お手ができますよ。
結局、挙手による多数決にはなじまないと言うことで、今夜のお散歩には、家族5人全員で行くことになりました。
よかったね、ナナとはっちゃん。
2010年2月28日
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2010.02.26
かんがるうっ子 傘おれたよ
今日は風がとても強い朝です。
通学路を、傘を半分つぼめて、吹き飛ばされそになりながら子ども達が歩いていきます。
男の子は「どうせ、ぬれるからいっしょや。」と、傘をたたみ、風に向かっての宣言です。
子どもは、調子が悪くお休み。お友だちに連絡帳を託します。
「かさ、また折れてしもてん。買ったばっかりやのに。」とおしゃれな傘を見せてくれます。
「少し待っててね。」と告げて、子どもが使わなくなった傘を取ってきました。
ウサハナの絵柄が付いた、超かわいい傘です。
おしゃれなお友だちには、少し幼児っぽいのですが、「いいよ、ありがとう」と持っていってくれました。
あめ風が強い朝、傘と一緒にとばされて、オズの魔法使いの国まで飛んでいかないように気をつけましょうね。
2010年2月26日
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2010.02.23
かんがるうっ子 ぼくのぶん、少なくない?
会議の後、閉まろうとしていた駅前のCOOPさんで、おみやげを買いました。
いつもは、ナナとハッちゃんのおみやげだけを買って帰り、「どうせ、わたしなんかより、ナナとハッチの方がだいじなんやろ。」と言われますので、子どもにはエクレアとシュークリームを、ナナとハッちゃんには、半額セールのわかさぎを買いました。
意気揚々として帰りますと、子どもは洋風の甘いものが苦手なことを忘れていました。
「またか」という顔をされ、おかあさんが買ってくれていたみたらし団子を口にいれます。
4回転ジャンプは見事着地失敗です。
翌朝、おかあさんが、わかさぎを素揚げにしました。
ナナは、お散歩前に割り当て分を完食。
ハッちゃんは、お散歩のあとのデザートです。
子どもに持ってきてもらいますと、わかさぎの素揚げをほおばっています。
塩味もなにの味付けのしていないわかさぎを、パクパク、もぐもぐ。
「ぼくの、ぼくの!」と、ハッちゃんの声が聞こえてきます。
「おねえちゃん、お座りはしましたか、お手はしましたか。ぼく、ちゃんとお座りをして待っていましたよ。でも、ぼくのぶん、ちょっと少なくない?」
2010年2月23日
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2010.02.21
かんがるうっ子 わたしはマーライオン・パートⅡ
マーライオンの翌日、再現シーンの写真を撮らせてねと、洗面所にいきますと、
「今日はあたまがマーライオンやから。」と言いながらも、撮影に応じてくれました。
水をいっぱいお口に含んで、カメラはスポーツシーンモードに。
「よーい、スタート」の合図で、マーライオンに挑戦です。
しかし悲しいかなデジカメは、シャッターが切れるタイミングが微妙にずれます。
一度目は失敗。もう一度お願いしてトライしますが、これまた失敗。3度目の正直ということで、再度トライしますが、どうしてもタイミングが合いません。
「もうやめて。」これ以上続けると、むせてしまい、虐待の世界に入りそうなので、残念ですが撮影会はこれでおしまいに。
あなたはおとうさんに似て、本当にノリのいい子ですね。
そんなところも大好きですよ。
2010年2月21日
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2010.02.21
かんがるうっ子 わたしはマーライオン
お出かけ前の洗面所から、子どもの笑い声がきこえます。
どうしたのかとそばに行きますと、歯を磨いたあとのすすぎ水を、口からヒューっと噴き出します。
「わたしは、マーライオン。」
何でも遊びにつなげる想像力の豊かさには感心しますが、勢いよく吹き出して、前の鏡を汚してしまうと、おこられて、目から涙が吹き出すことになりますよ。
2010年2月21日
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2010.02.20
かんがるうっ子 わたしとどっちが
学校の先生方との懇談を終え、遅い帰宅となりました。
男子フィギュアスケートをみながら、夕食を食べていますと、ナナがテーブルに前足をかけて、ご飯のおねだりです。
「よしよし、いい子、いい子。」と声をかけていますと、子どもが「わたしとナナとどっちが、かわいい?。」と尋ねます。「もちろん、あなたですよ。」と答えますと、「そんなことないやろ、このごろ100点とってないからやろ。」と少し飛躍した反応。
「さては、テストの点を聞いて欲しいのかも。」と思い、「テストどうだった。」と聞きますと、いそいそとカバンから答案用紙を取り出します。
親が点数にこだわりすぎても変なプレッシャーをかけますし、聞かないと無関心なようですし、なかなかに難しいところですね。
さあ、晩ご飯も終わったし、ナナとハッちゃん、お散歩に出かけましょうか。
ナナもハッちゃんもかわいいですが、あなたがダントツかわいいですよ、大きなあかちゃん!。
2010年2月18日