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2024.11.15
カンガルギー情報 卵の負荷試験
11月14日 兵庫小児アレルギー研究会を開きました。
327回目の例会のテーマは、乳児期の卵負荷について
講師は、ハウス食品の恵千晶様です。
卵負荷をいつから始めるのか
卵白からか、全卵からか
予防のための摂取なのか、治療の摂取なのかと、
1830から2045まで議論が盛り上がりました。
WEBでは、14名、会場には6名の先生方にご参加いただき
楽しい例会になりました。
2024年11月15日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2024.11.03
カンガルギー情報 いろんな先生とお話しできて
学会参加の楽しみは、日ごろお会いできない先生方とお話しできること
胸に白いリボンをつけた大会会長の伊藤浩明先生を見つけ
写真を撮らせていただいて、少し長めの食物負荷の話をします。
京都の先生、大阪の先生、神戸の先生、姫路の先生
研究の話、執筆の話、外来診療の話。
頭の中に、いろいろな言葉が残ります。
現地で参加してよかったと思う瞬間です。
2024年11月3日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2024.11.02
カンガルギー情報 質問の手があがり
61回小児アレルギー学会での発表演題は、
「ヘーゼルナッツアレルギーはハンノキ感作と関連する」
7分の持ち時間に18枚のスライドを詰め込みます。
噛まずに説明を終えると、すぐに質問の手が上がります。
それも次々と3名の先生方が
発表に対して反応していただけると、とてもうれしい気持ちになります。
知り合いの方からも、次の研究のお手伝いの申し出があり、
ありがたくお受けすることにしました。
文献を読み、電子カルテから検査結果を自分用のPCに入力し
整理をして、統計を取り、グラフ化して、流れを考える。
1年かけての長い準備時間が必要でしたが、いい経験をさせていただいたと感謝です。
さあ、次の研究の準備をはじめましょう。
2024年11月2日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2024.05.12
カンガルギー情報 環境汚染とアレルギー
5月11日、「アレルギー性炎症発症における環境化学物質の影響」の講演に出かけました。
講師は、兵庫医科大学の黒田悦史先生です。
黄砂やPFAS、マイクロプラスチックによる
空気や水、土壌の汚染
mRNAワクチンに使われているアジュバントなどが
アレルギー性炎症を惹起させるメカニズムを、
IL18、Th17などの最新の免疫学的知見をもとに解説されます。
外来診療の後、昼食抜きで医療生協の理事会に出席し、
その理事会も、中抜けをさせてもらって参加した講演会
知的好奇心を120%満たせていただけた一日となりました。
2024年5月12日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2024.05.10
カンガルギー情報 まだまだ分からないことが
5月9日、兵庫小児アレルギー研究会を開きました。
322回目のテーマは、「喘息管理の課題」
講師は、黒坂文武先生です。
アスリート喘息、思春期喘息のアドヒアランスとその対策
吸入ステロイドの副作用、子どもの夜間の咳
などなど、気管支喘息をめぐるいろいろな疑問に、お答えいただきます。
1830に開始し、終わったのが2045
それでも、まだ説明スライドがたくさん残ります。
吸入ステロイドによる治療が普及し、
小児では喘息で亡くなることがなくなりましたが、
まだまだ分からないことがたくさんあると、考えさせられました。
2024年5月10日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2024.04.15
カンガルギー情報 飲みながら小児科談義を
土曜の午後、ADHDとアトピーの2つの講演会に参加した後、
友人の小児科の先生とお会いしました。
豆腐料理をさかなに、話す内容は小児科医師のありかた
今の健康と、これからと、未来を見据えた小児科医のありかたに話が止まりません。
本音を言える友だちとの関係は、いつまでも大切にしようと思います。
2024年4月15日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2024.04.12
カンガルギー情報 身体を守るもの
4月11日、321回兵庫小児アレルギー研究会を開きました。
今回のテーマは、「皮膚が持つ精緻なバリア機構:経皮免疫とアレルギーとの関わり」
演者は、神戸大学皮膚科学教授 久保亮治先生です。
生体にとっての皮膚の役割
外界とのバリア機能について
アトピー性皮膚炎の遺伝学的背景 などなど
同時進行の質疑応答を含めて90分
今年最高の講演会となりました。
久保先生 ありがとうございました。
これからもよろしくお願いいたします。
2024年4月12日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2024.03.15
カンガルギー情報 痒みのメカニズム
3月14日、320回兵庫小児アレルギー研究会にWEB参加しました。
講師は、皮膚科専門医の生駒晃彦先生
テーマは、「痒みのメカニズム」です。
痒み、掻把、皮膚バリア障害、炎症、ふたたびかゆみという
Itch Scratch Spiral の始まりに位置づけられる「かゆみ」
従来は、ヒスタミン依存性神経への刺激が考え方の中心でしたが、
最近では、ヒスタミン以外のIL-4,IL-13、IL-31などの
いろいろなサイトカインに反応する痒みの経路が明らかになってきました。
嗜癖行動や、ひっかき回数を測定する器具など
はなしは、実生活の行動にも広がります。
ご講義いただきました生駒先生、ご準備をしていただきましたみなさま
ありがとうございました。
2024年3月15日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2024.02.08
カンガルギー情報 奥深く難しく
2月8日、319回兵庫小児アレルギー研究会を開きました。
今回の講師の伊藤節子先生に
食物アレルギーの基本である「たまごアレルギー」を中心にお話しいただきました。
食べた量、卵白と卵黄の違い、加熱温度、加熱時間、そして副材料の違いにより、
たまごの抗原性が変化し、吸収率も異なるとのことで、たまごアレルギー一つとってみても
奥深く難しいものだと、改めてお教えいただきました。
京都からお越しいただきました伊藤先生、ありがとうございました。
これからも末永く、お教えいただけますようお願いいたします。
2024年2月8日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2024.01.21
カンガルギー情報 みんなでお写真
1月21日 アトピー性皮膚炎の講演会に出かけました。
会の楽しみの一つは、終わってからの懇親会
コロナ禍で、長く会えなかった先生方との話がはずみます。
発熱外来と、アレルギー外来のすみわけの難しさ。
あたらしい治療薬の考え方など、興味ある話題は尽きません。
さいごに、みんなで記念写真
みなさんお元気で、またお会いしましょうね
2024年1月21日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2024.01.12
カンガルギー情報 ご開業されて
1月11日 318回目となる兵庫小児アレルギー研究会を開きました。
今回のテーマは「小児科クリニックにおけるアレルギー診療」
2022年9月まで、県立こども病院にお勤めされていた田中裕也先生が講師です。
もっと身近に患者さんと接したいとの思いからご開業され、
看護師さんや薬剤師さん、栄養士さんとチームを組まれ、
クリニックならではのアレルギー診療のご様子を、教えていただきます。
健康に気を付けられて、これからもご一緒に
よろしくお願いいたします。
2024年1月12日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2023.12.08
カンガルギー情報 難しいテーマだけれども
12月7日 アレルギーの勉強会に参加しました。
今日の講師は、丹波医療センターの見坂恒明先生
テーマは、論文の書き方です。
日常診療の中で、ふと思った疑問をどう論文につなげていくのか
学会発表や講演会でお話ししても、
それを論文につなげていくには、相当の気力の隔たりがあります。
まずは、今読んでいる論文が何を伝えたいのか
それを読み取る技術を教えていただけたように思います。
今からでも遅くない、もう少し賢いカンガルーをめざそうと思います。
2023年12月8日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2023.11.19
カンガルギー情報 久しぶりの顔と顔
11月18日、19日 小児アレルギー学会が京都で開かれました。
会場の「京都みやこめっせ」で、懐かしい顔にお会いします。
シンポジウム、教育講演を聴き
「アドレナリン自己注射薬新規処方例の経年変化」を発表します。
友人の小島先生は「乳児期早期からの卵白摂取の安全性と有効性の検討」を発表
充実した学会参加になりました。
2023年11月19日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2023.10.22
カンガルギー情報 疾病負担ってなあに
3日目の日本アレルギー学会は、午前中だけ参加します。
アレルギー疾患と心理的ストレス
病気の改善度は、患者さんを診て、検査して、あるいはレントゲンを撮り評価します。
それとは別に、症状が出ていないときにも感じられている、
患者さん自身の不安や恐れ、
患者さん目線から見た病気の改善度に焦点を合わせた講義が続きます。
今回のアレルギー学会の印象は、HAE(遺伝性血管性浮腫)が大きく取り上げられたこと、
そして、疾病負担のはなしが進んだこと。
いろいろな意味で、大満足の学会でした。
2023年10月22日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2023.10.21
カンガルギー情報 2日目も10時間
10月21日、アレルギー学会の2日目も、8時半から18時半まで聴講します。
喘息発症の危険因子、喘息治療のパラダイムシフト、HAE
食物アレルギー、P2X3,もう一度遺伝性血管性浮腫
講演が進むごとに、納得も増え、これからの診療スタイルが見えてきます。
学ぶことが、すべてのはじまり。
2日目も、すっかり楽しみました。
2023年10月21日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2023.10.20
カンガルギー情報 今年もWEBで
10月20日から始まった、第72回日本アレルギー学会にWEBで参加しました。
8時半の開会から、18時半の終了まで10時間、
途中1時間のお昼タイムがあるものの、記録をしながらの聴講はきついものです。
自然抗体、食物アレルギー、慢性咳嗽、制御性T細胞、大腸ICL2、遺伝性血管性浮腫
聞いたことがある演題も、初めての演題も、
なるほどそうかと思うドキドキ感満載の講義が続きます。
あとはゆっくり休んで明日に備えるだけ。
充実した一日でした。
2023年10月20日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2023.10.15
カンガルギー情報 45年の歩み
10月12日 兵庫小児アレルギー研究会を開きました。
316回目の例会講師は、伊藤節子先生。
食物アレルギーの臨床医と研究者として、
長年食物アレルギーの世界をけん引されてきました。
その集大成とでもいうお話をお聞きする機会を企画したのですが、
冒頭から質問の嵐がおさまらず、予定されていた講義内容の半分のところで時間切れ
後半部分は次回に持ち越すことになりました。
映し出されるスライドの一枚一枚に、学会発表当時の会場の雰囲気が思い出され、
研究会が歩んだ歴史とも重なり合い、感無量の研究会となりました。
次回は、慢性咳嗽の最新情報の勉強会です。
兵庫小児アレルギー研究会が、末永く続くことを願います。
2023年10月15日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2023.09.16
カンガルギー情報 監視して行動して
9月14日、兵庫小児アレルギー研究会を開きました。
315回目のテーマは、「大気汚染と健康被害」
講師の先生は、東神戸病院小児科の森岡芳雄先生です。
2酸化窒素、PM2.5、黄砂、アスベスト
大気汚染の健康への影響を、ていねいに説明されます。
最後に参加者の黒坂先生からの
「監視の目と行動が必要」との言葉に、一同大いに納得しました。
2023年9月16日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2023.07.14
カンガルギー情報 かゆみってなに
7月13日 314回目の兵庫小児アレルギー研究会を開きました。
今回のテーマは「かゆみを考える」です。
講師の先生は、京都大学皮膚科の中島沙恵子先生です。
強い雨の中、神戸の会場までお越しいただき、
90分間にわたり、かゆみのお話をしていただきました。
アトピー性皮膚炎が治りにくい原因の一つと考えられるかゆみ
その免疫学的なメカニズム、そして対処法など興味深いお話が続きます。
中島先生には4年前に、「皮膚のマイクロビオーマ」のお話しをしていただきました。
またいつの日か、3度目のご講演をお願いいたしますね。
2023年7月14日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2023.06.09
カンガルギー情報 新しい検査法
6月8日、兵庫小児アレルギー研究会を開きました。
313回目の講師の先生は、徳島大学の木戸博先生です。
アレルギー外来で、当たり前のように検査するIgE
そのIgEには,ヒスタミン遊離に関係するHigh Activity IgEと、
アレルギー反応を引き起こさないLow Activity IgEとがあり、
それらを分けて測定することで、負荷試験の結果を予測することができる。
一言でいえば、このような内容なのですが、
現在進行中の研究成果にワクワクします。
お帰りの時間が迫り、多くの質問をお受けできないで閉会としましたが、
余韻が残る研究会となりました。
遠方までお越しいただきました木戸先生、ありがとうございました。
2023年6月9日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏