カンガルーの小部屋

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  • 2021.09.24

    カンガルーの本棚 徹夜のアン

    モンゴメリさんの「アンの愛情」(新潮文庫)を、読みました。

    レドモンドの大学で学び始めたアン

    心を許す友との共同生活の中で、

    自分が本当は誰を愛しているのか、迷い続けます。

    アンが選んだ相手の男性とは

    お休み前の23時から読み始め、夜が明ける頃に読み終えて

    何年ぶりかの完全徹夜になりました。

    2021年9月24日

    いたやどクリニック 木村彰宏

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  • 2021.09.22

    カンガルーの本棚 続いてのアン

    モンゴメリさんの「アンの青春」(新潮文庫)を、読みました。

    学校で子ども達を教える側になったアン

    でも、プリンス・エドワード島の美しい大自然の中で

    夢見る思考回路は変わりません。

    そこへやってきた双子の兄弟

    「ボク 知りたいな」が口癖の男の子デイビーのやんちゃぶりに

    ページをめくる指が早くなります。

    アン・シリーズの2巻目も、楽しくて数日で読了します。

    2021年9月22日

    いたやどクリニック 木村彰宏

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  • 2021.09.21

    カンガルーの本棚 今ごろアン

    モンゴメリさんの「赤毛のアン」(新潮文庫)を、読みました。

    女性の皆さんなら、小学生や中学生の時に読まれたことがおありのあのアンです。

    NHKで放送されている「Anne with an E」を見て、

    あまりのおもしろさに、今ごろアンにはまっています。

    男の子と間違われて、もらわれてきたアン

    おしゃべりさんで、失敗ばかりして、悩んで、すぐに立ち直って

    医学的には、前向きな知性豊かなADHDぽい女の子

    わたし好みの琴線に触れ、寝る時間が短くなる予感がします。

    2021年9月21日

    いたやどクリニック 木村彰宏

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  • 2021.09.17

    カンガルーの本棚 こころのつながり

    椰月美智子さんの「つながりの蔵」(角川文庫)を、読みました。

    双子の兄弟を育てる遼子のもとに、小学校の同窓会の案内が届きます。

    友だちから出席を促す電話が入り、

    思いは30年前の、あの日に戻ります。

    ふたりの共通の友だち、四葉ちゃんの家で起きた事件とは

    この世に思いを残しながら去っていったひとと、

    去っていった人を、忘れられない人との長い別れを

    物語は静かに紡ぎます。

    2021年9月17日

    いたやどクリニック 木村彰宏

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  • 2021.09.07

    聴診器のむこうに 神の使い

    馳星周さんの「犬と少年」(文藝春秋)を、読みました。

    主人公は、東日本大震災で家族と分かれた1匹の犬「多聞」

    旅の途中で待っていたのは、生活に困り果てた青年や、外国籍の強盗

    余命宣告を受けた猟師など、死と背中合わせで生きてきた人々です。

    多聞は、彼らに寄り添い、また次の旅に出かけます。

    神の使い手として多聞がたどりついた先には

    講演会でいただいた、大切な1冊です。

    2021年9月7日

    いたやどクリニック 木村彰宏

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  • 2021.09.03

    カンガルーの本棚 事実に基づいて

    宮坂昌之先生の「新型コロナワクチンの本当の真実」(講談社新書)

    を、読みました。

    世界を席捲している新型コロナ感染対策の

    「ゲームチェンジャー」と期待されているコロナワクチン

    過剰な期待と、忌避感情が渦巻いています。

    ワクチンの効果とは別に

    1年未満で作った急増ワクチン、本当に大丈夫

    ワクチン接種でウイルス感染することはあるの

    mRNAワクチン接種の長期的リスクを知りたい

    ウイルス遺伝子が自分のゲノムに入らないか心配

    などなどの心配や疑問について、

    宮坂先生は免疫学の最新知見から、ていねいに答えられます。

    この時代に、必読の一冊です。

    2021年9月3日

    いたやどクリニック 木村彰宏

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  • 2021.08.30

    カンガルーの本棚 大きなめだかに

    重松清さんの「めだか、太平洋を往け」(幻冬舎文庫)を読みました。

    主人公は、定年を迎えたアンミツ先生

    小学校から送りだした卒業生に手紙を送ります。

    みんな幸せになってほしいという先生の気持ちとは裏腹に

    きびしい現実が待ち受けています。

    それでも、子ども達、ひとりではないよ

    「大きなめだかになって、太平洋を泳げ」と、先生はエールを送ります。

    500ページを超える長編ですが、夏休み最後の日に一気読みしました。

    2021年8月30日

    いたやどクリニック 木村彰宏

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  • 2021.08.20

    カンガルーの本棚 稽古が仕事

    立川談慶さんの「花は咲けども噺せども」(PHP文芸文庫)を読みました。

    主人公は、いつまでたっても真打ちになれない不器用な落語家

    舞い込む仕事といえば、誰一人耳を傾ける者もいない青空落語会

    一流企業の職を投げ捨てて、落語の道に入ったものの

    先に立ちこめる暗雲は晴れそうにもありません。

    あざけり笑う人々をよそに、老人ホームの入居者

    中学校の学生、相撲取りとの出会いが、主人公を変えていきます。

    「落語家も、相撲取りもさ、稽古が仕事なのかもね。本番の取組とか

    高座なんて、ただの集金活動だよ」という言葉が心に残ります。

    板宿駅前の井戸書店森店長さんのお勧めの一冊です。

    2021年8月20日

    いたやどクリニック 木村彰宏

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  • 2021.08.17

    カンガルーの本棚 復興を願って

    高田郁さんの「あきない世傳金と銀11」(ハルキ文庫)を、読みました。

    シリーズ11巻目は、江戸の町を襲う大火事からはじまります。

    打ち沈む人々を励ますように鳴り響く、大相撲勧進太鼓

    五鈴屋の主人幸は、この災禍にどのような知恵で立ち向かうのでしょう

    買い手よし 売り手よし 世間よし

    商いの深い意味を教えてくれる11巻目です。

    2021年8月17日

    いたやどクリニック 木村彰宏

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  • 2021.08.04

    カンガルーの本棚 筋活骨活

    鎌田實先生の「スクワットとかかと落とし」(集英社)を、読みました。

    鎌田先生がご自身の体験から提唱されている健康法

    「筋活」「骨活」「脳活」「肌活」「たん活」とは

    読むだけで、すっかりと若返りそう

    でも、実践しないで、積読になりそうな気配がします。

    2021年8月4日

    いたやどクリニック 木村彰宏

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  • 2021.07.30

    カンガルーの本棚 人生のあと半分

    鎌田實先生の「ミッドライフ・クライシス」(青春出版社)を、読みました。

    仕事や育児で頑張って走り続けてきた方が、

    中年期にさしかかり、心身のバランスを崩してしまう危機。

    鎌田先生は、ご自身の体験から危機を乗り越えて、

    人生の後半戦に向かう処方箋を示されます。

    いたやどの井戸書店の森店長さんに勧められ手に取った一冊ですが、

    自分自身を振り返る、良い機会になりました。

    2021年7月30日

    いたやどクリニック 木村彰宏

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  • 2021.07.25

    カンガルーの本棚 あたたかい心に

    鎌田實先生の「相手の身になる練習」(小学館Youth Books)を読みました。

    鎌田先生は、諏訪中央病院で働かれていたお医者さん。

    そして、日本や世界中を駆け巡りボランティア活動を続けれているお医者さんです。

    題名から想像して、どんなに教訓的なことが書かれているのかと思っていましたが、

    数ページを読むうちに、先生のさりげない一言の奥に、深い悲しみと喜びとが詰まっていることに気づきました。

    上から目線の教示ではなく、わたしの心をゆさぶる平易な体験の数々

    若い人にと書かれた本ですが、今のわたしにこそふさわしい著書だと思いました。

    今年一押しの1冊です。

    大勢の方のお手にふれることを、心から願っています。

    2021年7月25日

    いたやどクリニック 木村彰宏

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  • 2021.07.23

    カンガルーの本棚 B面のはじまり

    重松清さんの「ハレルヤ」(新潮文庫)を、読みました。

    主人公は、学生時代バンドを共にした5人の男女

    中年にさしかかり、思う通りの人生を歩めない彼らが

    キヨシロ―の死をきっかけに、かかわりを開会します。

    CDが標準となる前のレコードには、A面とB面とがありました。

    人生のB面を演じ始める彼らの人生に

    ハレルヤと作者は祝福を送ります。

    2021年7月23日

    いたやどクリニック 木村彰宏

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  • 2021.07.17

    カンガルーの本棚 亡くなってなお

    木皿泉さんの「さざなみのよる」(河出文庫)を、読みました。

    おおらかで、前向きで、何ごとも笑い飛ばして乗り越える主人公ナスミ

    若くして不治の病に直面しても動ぜずに、生きる意味を見出します。

    亡くなった後も、兄弟や子ども、若い頃に知り合った人の中に

    ナスミは生き続け、励まし続けます。

    いつかその日が来るときに、

    ナスミのように生きることができればと思います。

    2021年7月17日

    いたやどクリニック 木村彰宏

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  • 2021.07.10

    カンガルーの本棚 生きる意味死ぬことの意味

    小林武彦先生の「生物はなぜ死ぬのか」(講談社現代新書)を読みました。

    生物学者の小林先生は、自然界の仕組みを研究される中で、

    この地球に生物が誕生した奇跡

    そして、生まれ育ち、老いて死んでいく意味を解き明かされます。

    食べて活動することで、少しずつ細胞は衰えていき

    それをリセットするために生殖があり、

    古い世代と置き換わっていく

    その中で、新しい時代に適応できる次の世代が生まれ育ち そして・・

    感情を持ち、喜びや悲しみに翻弄される人間も、

    自然界のひとつの生物種であるという認識が、救いになるのかもしれません。

    2021年7月10日

    いたやどクリニック 木村彰宏

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  • 2021.07.03

    カンガルーの本棚 コールドリーディング

    森沢明夫さんの「雨上がりの川」(幻冬舎文庫)を、読みました。

    いじめられ、顔に傷を負い、学校に行けなくなる中学生

    娘を見守る出版社に勤める父

    怪しげな霊能者に心酔する母

    壊れゆく家族を救うものは・・

    コールドリーディング(Cold reading)

    ウィキペディアで調べると、話術の一つ。

    外観を観察したり何気ない会話を交わしたりするだけで相手のことを言い当て、

    相手に「わたしはあなたよりもあなたのことをよく知っている」と

    信じさせる話術である。とあります。

    文庫本の帯びに書かれた

    「その嘘は、誰かの幸せのために・・」の一文が

    家族の再生を予感させます

    2021年7月3日

    いたやどクリニック 木村彰宏

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  • 2021.07.02

    カンガルーの本棚 お肉と油は

    村上孝先生編の「免疫力を高める27の生活習慣」(法研)を読みました。

    マンガで概略を伝え、次のページで解説という構成です。

    中身は分かりやすく、今までの復習です。

    免疫力を上げる食べ物は

    ニンニク ヨーグルト、色が濃い野菜 キノコ リンゴに 味噌汁

    お勧めでないのは お肉と油もの

    こういう本は、おかあさんの目に入らないうちに、隠しましょう

    2021年7月2日

    いたやどクリニック 木村彰宏

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  • 2021.06.29

    カンガルーの本棚 家のお医者さん

    ほしおさなえさんの「菓子屋横丁月光荘 丸窓」(ハルキ文庫)を読みました。

    家の声がきこえるという 不思議な力をもつ主人公

    川越の街に移り住み、古民家の声を聞くうちに、

    自分のルーツに気づきます。

    幼い時に事故で無くした両親との出会いは、涙をさそいます。

    それぞれに悩みを持つ登場人物が

    前を向いて歩きはじめる姿に 勇気をもらえます

    2021年6月29日

    いたやどクリニック 木村彰宏

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  • 2021.06.28

    カンガルーの本棚 わたしと家族のこと

    池井昌樹さんの、「池井昌樹詩集」(ハルキ文庫)を、読みました。

    推理小説と詩集からは縁遠いカンガルーが、

    書店で手に取った理由は、そのカバー絵

    メガネをかけ、本をいだいた白いイヌが、わたしを見つめている

    ただ それだけの理由です

    詩情にはうといカンガルーが、その中身を解説などできないので、

    巻尾に乗せられている谷川俊太郎氏の一文を紹介します

    第一の主題は、「ここはどこ いまはいつ ぼくはだれ」

    第二の主題は、「家族、身内への愛」

    毎日の生活の中で ふとわきあがる不安

    その不安を、母や妻や子らが支えてくれる

    そんな詩群を読み進めるうちに、

    わたしの中にある気持ちが共振する

    詩とは すごい力をもつものだと、あらためて知りました

    2021年6月28日

    いたやどクリニック 木村彰宏

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  • 2021.06.27

    カンガルーの本棚 短くてものしりに

    立川志の輔さん選の「古典落語100席」(PHP文庫)を読みました。

    笑いは免疫力アップによいとのことで、

    駅前の本屋さんに買い出しに行き、見つけた1冊です。

    見開き2ページの中に1200字前後で、

    演目あらすじと、勘所がまとめてあります。

    YOUTUBEで次に見る演目を探す時に便利な、

    ちょうどテレビの番組表のようなもの。

    それだけでは、動きも表情も声色もなく

    やはり落語という芸は、実際に聞くしかないと、

    当たり前のことをしりました。

    なにでも雑学

    いつか役立つ時が来るかもしれませんね

    2021年6月27日

    いたやどクリニック 木村彰宏

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