カンガルーの小部屋

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  • 2014.01.14

    カンガルーの本棚 社会の真実

    堤未果さんの「社会の真実の見つけかた」{岩波ジュニア新書}を、読みました。

    ①戦争の作りかた

    ②教育がビジネスになる

    ③メディアが見せるイメージはウソ?ホント?

    ④社会は変えられる

    今、アメリカで起きている事実を、4つの章に分けて伝えます。

    戦争、教育、メディア、そのどれもが明日の日本の姿に重なります。

    最後は、希望を失わずに、社会は変える事ができると言う著者の熱いメッセージで

    締めくくられます。

    「怖いものなど何もない。私たちは誰もが真実を見つける力を持っているのだから」

    2014年1月14日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

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  • 2013.10.24

    カンガルーの本棚 未来へ

    本多孝好さんの「MEMORY」(集英社文庫)を、読みました。

    「MOMENT」「WILL」に次ぐ、シリーズ3冊目です。

    ふたりのおさななじみと、彼らをとりまく人々の物語。

    どの短編も、こころをホットさせる、温かさが流れています。

    登場する一人ひとりを、みんな応援したくなるお話です。

    2013年10月24日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

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  • 2013.10.12

    カンガルーの本棚 光と音とにおいの

    朝井リョウさんの「桐島、部活やめるってよ」を、読みました。

    カンガルーには、すっかり縁が遠くなった 高校生活を描いた作品です。

    バレー部、ブラバン部、映画部、ソフトボール部、そして野球部に属している

    5人の高校生の学校生活が、さわやかなテンポの文体で、浮かび上がります。

    教室にさす光、校庭に響く声、部室の湿ったにおい、

    そして、クラスにドッカと存在する、「上」と、「下」の関係。

    「もう一度、高校生に戻る気持ちはあるのかな」と聞かれたら、

    自分を追い詰め続ける受験勉強と、人間関係の息苦しさが思い出され、

    「いえ、今のままで結構です」と答える自分がいます。

    2009年小説すばる新人賞に輝いた作品です。

    2013年10月12日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

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  • 2013.10.10

    カンガルーの本棚 みんなのうた

    重松清さんの「みんなのうた」(角川文庫)を、読みました。

    大学受験に4度失敗し、失意のうちに帰郷するレイコさん。

    故郷の家族は、カラオケボックスを経営し、村の憩いの場となっています。

    故郷を離れること、何ために学ぶのか、

    レイコさんは迷い、そして・・・

    重いテーマが、軽やかなタッチで描かれています。

    2013年10月10日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

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  • 2013.10.01

    カンガルーの本棚 そして父になれるかな

    是枝裕和監督・佐野晶さん共著の、「そして父になる」(宝島社)を、読みました。

    福山雅治さん主演の、同名映画の小説化です。

    本当は映画を先に見たいのですが、時間が取れなくて小説が先行します。

    2組の夫婦と、2人の男の子の物語。

    「血」と、「育ち」との中で、揺れ動く人々。

    はやく時間を見つけて、映画を見たいと思います。

    2013年10月1日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

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  • 2013.09.30

    カンガルーの本棚 ハリーにおまかせ

    J.K.ローリング作「ハリー・ポッター」(静山社)シリーズを読みました。

    「賢者の石」「秘密の部屋」「アズカバンの囚人」「炎のブレット」「不死鳥の騎士団」「謎のプリンス」「死の秘宝」全7巻、

    文庫本にすると、19冊です。

    夏休みから 先にかんがるうっ子が読みはじめ、追いかけるようにして4週間目で読了。

    12月に兵庫食物アレルギー研究会から出版予定の「食物アレルギー外来診療のポイント改定版」の校正が大詰めを迎えています。

    論文を2つ読むと、ハリーを1章読むと言った抱き合わせで、仕事とハリーとの折り合いをつけながらの1か月。

    ことしの9月は、「ハリーにおまかせ」です。

    2013年9月30日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

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  • 2013.09.02

    カンガルーの本棚 病院にて

    本田孝好さんの「MOMENT」(集英社文庫)を、読みました。

    病院で働くバイト学生が、ふとしたことから、

    余命数日の患者さんの最期の願いをかなえる仕事人になってしまうお話です。

    ひとは、死を迎える時に、何を願うのか。

    重くて、心にずっしりと響いてくるテーマの物語です。

    2013年8月19日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

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  • 2013.08.22

    カンガルーの本棚 日本語は難しい

    蛇蔵&海野凪子さんの、「日本人の知らない日本語4(海外編)」(メディアファクトリー)を、読みました。

    シリーズ4作目は、海のむこうで日本語を学んでいる人たちの、あれやこれやのお話。

    殆どが、イラストというよりマンガで解説されています。

    なるほど、なるほど、そうか、そうなのかと、一気読み。

    真夏のひと時を、楽しく過ごしました。

    2013年8月22日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2013.08.20

    カンガルーの本棚 父と娘の

    藤野恵美さんの、「ハルさん」を、読みました。

    男手一つで娘を育てていく5つの物語。

    幼稚園、小学校、中学校、高校、

    娘のふうちゃんのまわりに、ちいさな事件が起こります。

    そして、今日はふうちゃんの結婚式。

    あたたかな感動が流れます。

    2013年8月20日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2013.08.15

    カンガルーの本棚 口に出して読んでみて

    塚田薫さんの「日本国憲法を口語訳してみたら」(幻冬舎)を、読みました。

    憲法を、若者言葉に翻訳した話題作です。

    難しい言葉が、「なるほど、そういう意味だったのか」と、どんどん頭に入ります。

    憲法がさらにもっとよくわかるコラムも、秀逸です。

    「立憲主義」とは、「国の権力が好き勝手にできないように、憲法をつくることによって、

    国の権力を縛って、みんなの人権を守るよ」(p94)

    憲法は、国民のためにあるんだと言う事が分かります。

    世界の憲法の歴史や、日本国憲法が制定されたいきさつ。

    戦争放棄や生活保護について、

    若者らしい言葉で、とても共感できます。

    今日は、8月15日の終戦記念日。

    亡くなられた方は、いま何を思って、この国を見ておられるでしょうか。

    2013年8月15日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2013.08.04

    カンガルーの本棚 いくつかの組み合わせ

    宮下奈都さんの、「遠くの声に耳を澄ませて」(新潮文庫)を、読みました。

    12の物語が綴られる、短編集。

    「アンデスの声」、「どこにでも猫がいる」、「白い足袋」など、

    少しおかしなタイトルが、並びます。

    その一つが独立していて、それで、どこかがつながっている。

    読み終えて、不思議な気持ちになります。

    宮下さんの3冊目の本も、もう一度読みたくなる1冊です。

    2013年8月4日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2013.07.23

    カンガルーの本棚 真夏のサンタクロース

    百田尚樹さんの、「輝く夜」(講談社文庫)を、読みました。

    百田さんと言えば、「永遠の0」が、代表作ですが、

    「輝く夜」は、魔法の万年筆、猫、ケーキ、タクシー、サンタクロースと題された、5つの短編集です。

    どの章にも、まじめに努力しても、幸せがつかめない女性の元に、サンタクロースが登場します。

    主人公の流す涙に、救いを感じます。

    季節外れのサンタクロースのお話ですが、お進めの1冊です。

    2013年7月23日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

     

  • 2013.07.21

    カンガルーの本棚 幸せな時間

    宮下奈都さんの、「スコーレNo.4」(光文社文庫)を、読みました。

    先日呼んだ「太陽のパスタ、豆のスープ」(集英社文庫)に続く、2冊目の宮下作品です。

    「スコーレNo.4」は、4つの学校と言う意味。

    中学校、高校、大学、就職から、結婚を決意するまでの4つのスコーレの中で、

    コンプレックスをいだきながらも、自立していく女性を描きます。

    宮下さんの、ていねいな言葉一つひとつが、主人公の悩みや喜びを伝えてきます。

    わたしの好きな一冊になりそうです。

    2013年7月21日

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  • 2013.07.12

    カンガルーの本棚 食べること生きること

    宮下奈都さんの「太陽のパスタ、豆のスープ」(集英社文庫)を、読みました。

    文庫本になって、かわいらしい表紙絵に変身し、手に取りました。

    おまけにもらえるブックカバーが、AKB48だったことも、購入の決め手です。

    突然婚約を破棄された女性が、ゆっくりと立ち直っていく物語。

    決めては、家族やともだちの支えと、毎日のごはん。

    あたりまえの毎日のくりかえしが、主人公のこころを、ほぐしていきます。

    2013年7月12日

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  • 2013.04.21

    カンガルーの本棚 子どもと一緒に

    有川浩さんの「植物図鑑」(幻冬舎文庫)を、読みました。

    捨てられた子犬が拾われるように、部屋についてきた青年。

    ふたりの生活が、はじまります。

    アパートの近くに生えている雑草をつみ、ふたりして食べる。

    それだけの小説ですが、こころが、のんびりとします。

    出会いと、わかれ、そして・・・

    子どもが「おとうさん、この本よんだことある」っと言って、

    手渡してくれたライトノベル。

    わたしも、けっこう、はまりそうです。

    2013年4月21日

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  • 2013.01.12

    カンガルーの本箱 おとうさんロボット

    おおたとしまさ先生の、「パパのトリセツ」(ディスカバー21)を、読みました。

    「トリセツ」とは、取り扱い説明書の略です。

    おとうさんをロボットに見立てて、

    どうすれば、家事や育児をこなすスウィッチをONできるのか、

    おかあさんに必要なアプリを、インストールできるのか、

    ていねいに説明されています。

    おかあさんの応援の書でもあり、

    おとうさんの代弁の本でもあります。

    子育て真っ最中のかた、必読の一冊です。

    2013年1月12日

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  • 2013.01.05

    カンガルーの本棚 夫と犬と

    高濱正伸先生の、「夫は犬だと思えばいい」(集英社)を、読みました。

    花まる学習会代表の高濱先生の主張は、子どもを伸ばすためには夫婦円満であること。

    そのためには、異性は違う生き物だと割り切ること。

    妻から見れば、夫はかわいい犬と思うこと。

    言葉には少し抵抗がありますが、言い得て妙。

    わたしも、我が家の3匹目のワンちゃんになることにしましょうか。

    2013年1月5日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2012.12.28

    カンガルーの本棚 かけがえのない

    上田紀行さんの「かけがえのない人間」(講談社現代新書)を。読みました。

    板宿駅前にある「井戸書店」さん、お勧めの一冊です。

    少しの間、本棚に積ん読で、読みだすと一気に最後のページまで。

    ○交換可能でない「私」

    ○ダライ・ラマの愛と思いやり

    ○私たちは使い捨てじゃない

    ○評価が、生きることの最終目標か

    ○ネガティブなことに大きな価値がある

    ○愛されるより愛する人になる

    受身の愛ではなく、積極的な能動的な愛を。

    「愛や思いやりの心を持てばこそ、怒るべきだ」と、主張されます。

    時期を置いて、再読してみたい一冊です。

    2012年12月28日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2012.10.25

    カンガルーの本棚 もう一度中学生

    岡部恒治先生の、「もう一度中学数学」(日本実業出版社)を、読みました。

    方程式、因数分解、合同、相似、球の面積・体積・・・

    解説を読み、例題を解き進めていくうちに、

    50年前の記憶がよみがえります。

    問題をひとつ解くごとに、おとなへの階段をまた一つ上る事が出来たような、

    そんな気持ちで勉強していたのだなあと、思い出します。

    そのころの計算力や、理解力には、今はとうていかないませんが、

    それでも、例題を解くごとに、なつかしくなります。

    かんがるうっ子にも、この楽しさをつたえることができるといいのですが。

    2012年10月25日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2012.10.18

    カンガルーの本棚 いま一度

    辻村深月さんの「ツナグ」(新潮文庫)を、読みました。

    辻村作品は初めてなのですが、同名映画の上映にひかれて、手にとりました。

    生きている人と、死んだ人を、ひとりだけ、一度だけ再会させるという3つのお話。

    「死者の目線に晒されることは、誰にだって本当は必要とされているのかもしれない。

    どこにいても何をしていてもお天道様が観ていると感じ、それが時として人の行動を決めるのと同じ。見たことのない神様を信じるよりも切実に、具体的に誰かの姿を常に身近に置く。

    あの人ならどうしただろうと、彼らから叱られることさえ望みながら、日々を続ける。」

    414pに書かれている一文が、心に深く残りました。

    講演会の準備に明け暮れる日々に、勇気を与えてくれる一冊です。

    2012年10月18日

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