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2010.03.28
クリニックだより 子宮頚ガン予防ワクチンをはじめます
子宮頚ガン予防ワクチン(サーバリックス)の接種を、4月1日から始めます。
【対象年齢】10才以上の女の子が対象です。
セクシャル・デビューする前の、12才前後から接種すると有効です。
【接種スケジュール】
6ヶ月間に3回接種します。(例 1回目、1か月後2回目、6か月後3回目の接種)
【予約制】子宮頚ガン予防ワクチンは予約制にします。
ご予約いただけましたら、後ほど接種日時をご連絡いたします。
【接種費用などのお問い合わせ】小児科外来までお問い合わせください。
2010年3月28日
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2010.03.28
クリニックだより 肺炎球菌ワクチンの接種をはじめます
肺炎球菌ワクチンの接種を、4月1日から始めます。
【対象年齢】生後2か月から9才以下までの子どもさんが対象です。
【接種スケジュール】
○2か月~6か月 初回免疫3回 + 追加免疫1回
○7か月以上、12か月未満 初回免疫2回 + 追加免疫1回
○12か月以上、24か月未満 初回免疫1回 + 追加免疫1回
○24か月以上、9才以下 1回接種のみ
【同時接種】三種混合ワクチン、Hibワクチンとの同時接種が可能です。
【接種費用などのお問い合わせ】小児科外来までお問い合わせください。
2010年3月28日
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2010.03.28
クリニックだより 肺炎球菌講演会に出かけました
3月27日、肺炎球菌ワクチン(プレベナー)の講演会に出かけました。
【肺炎球菌により起こる病気】
全身感染症には、化膿性髄膜炎、菌血症、肺炎があります。肺炎では、2才以下子どもさんと65才以上のご高齢の方の主たる原因になります。
局所粘膜感染症には、反復性中耳炎があります。
【肺炎球菌ワクチンの効果】
肺炎球菌ワクチンは、化膿性髄膜炎を94%、肺炎を26%、反復性中耳炎を43%減少させることが分かっています。
また、肺炎球菌は自然感染により、多くの子どもがキャリアーになります。ある調査では、保育所に入所する前の保菌率は20%ですが、入所後は数が月で80%の保菌率になります。肺炎球菌は、この自然感染を低下させて集団免疫力を高めます。
【安全性】
接種後は、接種した部位の発赤腫脹が見られます。しかし、全身アナフィラキシーの報告はありません。
【対象年齢】生後2か月から9才以下までの子どもさんが対象です。
【接種スケジュール】
○2か月~6か月 初回免疫3回 + 追加免疫1回
○7か月以上、12か月未満 初回免疫2回 + 追加免疫1回
○12か月以上、24か月未満 初回免疫1回 + 追加免疫1回
○24か月以上、9才以下 1回接種のみ
【同時接種】
三種混合ワクチンや、ヒブワクチンなど、他の不活化ワクチンとの同時接種が可能です。
以上が、講演会で学習した内容です。
【感想】
肺炎球菌による全身性の感染症(侵襲性感染症)の予防の重要性を再学習しました。
接種スケジュールに従って接種をしますと、費用が高額になります。
ワクチン接種の重要性が明らかなだけに、公費負担の制度化が最優先でなされるように、大きな声を上げていかなければならないと思いました。
2010年3月28日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.03.22
クリニックだより 急病診療所に出かけました
3月22日、連休の最終日に神戸市の急病診療所に出かけました。
インフルエンザはすっかりと影をひそめ、かわりに発熱の患者さんと、下痢嘔吐の患者さんが多数来院されました。
発熱の患者さんの中には、溶連菌検査が陽性の方がおられました。
発熱が続き、体全体に細かい発疹が出てくると、要注意です。
下痢嘔吐は、ご家庭での看病がポイントになります。
1月20日、1月24日のブログをお読みください。
明日3月23日の午前診は、高木医師が担当いたします。
午後からの診察はありませんので、よろしくお願いいたします。
2010年3月22日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.03.19
クリニックだより おかあさん教室を開きました(3月18日)
3月18日、おかあさん教室を開きました。
今回は7名のおかあさん方にご参加いただきました。
4月からの給食を前に、油の使い回しは大丈夫なのか、蛋白加水分解物はどういったものなのかという、簡単にはお答えできない内容の質問をお受けしました。
また、お弁当をランチジャーに入れて持っていくときに、ふたを開ける練習をさせたところ、ジャーを縦にして開けてしまったという予想外の出来事の報告もありました。
0才~4才までの小さな子どもさんのおかあさんからは、ワクチンについての質問や、HRT検査の読み方、考え方の質問がありました。
また、喘息発作の見分け方、対処の仕方の質問もありました。
次回は、4月1日(木)930から開きます。
当日はエイプリルフールですので、だまされないよう、ご用心してご参加ください。
お母さん方のご参加をお待ちしております。
2010年3月19日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.03.19
クリニックだより 3回目のカンガルーの会
春から夏にかけての子どもイベントの相談をしました。
4月企画の「レンゲ畑にピクニック」は、会場の田んぼをお借りする交渉中です。
場所が決まり次第、日程を決めさせていただきます。
6月企画の「いも植えと、アレルギー食実践講座」は、6月13日(日)を予定しています。会場は、明石のひまわり診療所の周辺です。
植えた芋づるが育った頃に、いもほり大会ができればいいなと考えています。
8月企画の「いたやど小学校盆踊り」は、8月22日(日)を予定しています。
どの企画も、詳細が決まり次第、ブログやチラシ、クリニックでの掲示物などでお知らせいたします。
みなさま方のご意見やご参加を、お待ちしています。
よろしくお願いいたします。
2010年3月19日
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2010.03.12
クリニックだより もうしわけなさの春
3月になり、クリニック小児科の外来が忙しくなりました。
今日12日も、小児科の外来数は90名でしたが、初めてアレルギーの相談に来られた方が9名、食物負荷試験の方が17名と、来られた人数以上に中身の濃い外来となりました。
外来での負荷試験は、食物を2回から3回繰り返し食べていただきます。
診察・食べる・・・診察・食べる・・・診察・食べる・・・診察と、何度も待合室と診察室とを往復していただきますので、お疲れになるかと思います。
また、お待ちの患者さまは、次はわたしの順番かと思っておられますと、また負荷の方が診察室に入られますので、どんどん遅くなり申し訳なく思っています。
新学期をひかえた春は、お待ちいただく時間が長くなり、もうしわけなさでいっぱいの春です。
2010年3月12日
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2010.03.10
クリニックだより 三つの輪 3月4月号
三つの輪(神戸医療生協の機関誌です)の最新号が届きました。
今月のカンガルーのポケットは、AD/HD(注意欠陥多動性障碍)について、書かせていただきました。
クリニックにお寄りの際には、是非お持ち帰りください。
2010年3月10日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.03.08
クリニックだより 清水選手と喘息
清水宏保選手の対談を、ライブで聞きました。
清水選手は、長野、ソルトレークシティー冬期オリンピックでメダルを獲られた、スピードスケート界の宝です。
先日現役引退会見をされたこともあり、清水選手が小さいときから気管支喘息をお持ちのことを、ご存じの方も多いかと思います。
対談では、肺機能が弱く基礎体力を付ける上で苦労したと話されました。
小さいときには、喘息発作で苦しいときには薬を使うものの、日常的に喘息をコントロールするという考え方はなく、むしろ訓練や鍛錬で克服しようと言う考え方で過ごされてきたそうです。
吸入ステロイド療法をはじめてからは、発作がコントロールされるようになったのですが、
毎日吸入する習慣を付けるためには工夫をされているとのことでした。
目に付くところに薬を置いておく。一日一回必ず行くところに薬をおく。など、清水選手も苦労をされているようです。
また、自分もしんどかったけれども、母親も夜に眠れないこともあり大変だったでしょうと、おかあさんを気遣われる言葉に、清水選手のやさしい人柄を感じました。
子ども期の気管支喘息にとっても、吸入ステロイド療法は基本的な治療方法となってきました。
また、その安全性も多くの医療機関で試され済みとなりました。
でも、どんなにいい薬でも、実際に使っていただけなくては効果は発揮できません。
お薬や治療のことで疑問なこと、心配なことがありましたら、診察やおかあさん教室の場で、ご遠慮なくお尋ねください。
子どもさんが毎日の治療を続けていく習慣を身につける工夫を、ご一緒に考えていきませんか。
2010年3月8日
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2010.03.05
クリニックだより ブログ編集長
クリニックには、編集長がいます。
ブログ編集長です。
普段は、総師長さん(看護師さんの総元締め役)として働いています。
わたしのブログをこまめに開かれては、チェックが入ります。
日付の間違い、誤字脱字、などなど。
やさしく、それでいて厳しい目で指導されます。
お堅い話が続きますと、そろそろイヌものが欲しいですねと、編集方針が告げられます。
クリニックには店長も、ブログ編集長もいます。
編集長らしき人を見かけられたら、「編集長!」と声をかけてあげてくださいね。
2010年3月5日
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2010.03.05
おかあさん教室を開きました 3月4日
3月4日、おかあさん教室を開きました。
今回は11名のご参加で大盛況。
「きりんの部屋」も、いよいよ入りきれなくなり、うれしい悲鳴です。
4月の新入学を前に、話題はやはり学校給食にました。
学校と事前にどのような話し合いをすればよいのか。
症状が出現したときの対策は、
エピペンは準備するの、
などなど、13時近くまでの話し合いとなりました。
次回は、3月18日(木)930から開きます。
お母さん方のご参加をお待ちしております。
2010年3月5日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.03.04
新入生学校給食相談会を開きました
3月2日、3日の両日、4月から小学校に入学される方の、給食相談会を開きました。
神戸市内の4つの小学校から、校長先生、教頭先生、学年担当の先生、養護の先生、栄養の先生にお集まりいただき、学校ごとに90分~120分懇談をしました。
①入学される子どもさんの食物アレルギーの現状
②食物アナフィラキシーがおきたときの対応策
③食物アナフィラキシーがおきないための対策
④クラスの中で心地よく過ごすために
の4つの柱を中心に、医学的な説明をさせていただき、引き続き各小学校で具体的にできることを相談しました。
仕事を終えられ、夜遅くまでおつき合いいただけました先生方には、深く感謝を申し上げます。
子ども達の心身の安全と幸せのために、今後ともよろしくお願いいたします。
2010年3月4日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.03.03
クリニックだより ビオラが咲きました
近くのクリニックよりいただいたビオラが、枯れかかりました。
診察室の暖かさが、合わなかったのでしょう。
年末に看護師さんのおうちに里子に出すことにしました。
それから、2か月。
すっかり忘れていたのですが、今日元気を回復したビオラの写真を見せていだきました。
きれいな姿で、春を迎えることができ、よかったですね。
看護師さんの、花への愛情には深いものを感じます。
「ところで、旦那さんへの愛情は?」とお聞きしますと、「・・・」微妙な空気が流れました。
「他山の石。人の振りみて、我が振り直せ。」という名言がありますが、ビオラを見て我が振りを見つめ直すことにしました。
2010年3月3日
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2010.03.03
クリニックだより おひなさま
クリニックでは、3月になってから、おひなさまの木目込み壁飾りを飾っています。
3日を過ぎると、片づけるという風習がありますが、これではあまりにもかわいそう。
旧暦の4月3日まで、お披露目しようと考えていますが・・
看護師さんの意見もお聞きして決めたいと思っています。
2010年3月3日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.02.07
クリニックだより AD/HD研修会に行きました
注意力が持続しない、落ち着かない、すぐに手が出てしまうなどの特徴を備えた病気です。
子どもの時には、多かれ少なかれこのような行動上の特徴はあるのですが、同じ年の子どもと比べても明らかに不注意や、多動、衝動傾向にある場合に、この診断名がつけられます。脳の前の部分(前頭前野)の障碍から、このような特徴ある行動が作られます。
治療の目標は、まわりの人との間で良好な人間関係を築くことができるように成長していくことですが、同時に自分自身への尊敬感情(自尊感情)が十分に育っていくことも大切です。
治療方法としては、心理学的な行動療法と薬物治療を併用することが有用であると考えられています。
現在日本では治療薬として、メチルフェニデート(コンサータ)、アトモキセフ(ストラテラ)の2剤が認可されています。
今回の研修会では、とくに薬物療法について勉強をしてきました。
子育てのご相談をおうけする時に、役立てたいと考えています。
2010年2月7日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.02.07
クリニックだより 急病診療所に行きました2月6日
ただ発熱で来られた患者さんでは、インフルエンザ迅速検査が陽性になられる方が多く、小さな流行は続いています。
嘔吐下痢症(おそらくはノロウィルスでしょうか)の患者さんも散見されます。
水痘の患者さんも来られました。
寒い日が続きますので、暖かくしてお過ごしください。
2010年2月6日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.02.05
クリニックだより 土曜日の診察担当医師2010年2月
2010年2月3月の土曜日の診療担当医師をお知らせします。
2月 6日 高木
2月13日 木村 (予約外受付は1130まで)
2月20日 高木
2月27日 木村 (予約外受付は1130まで)
3月 6日 高木 (予約外受付は1130まで)
3月13日 木村 (予約外受付は1130まで)
3月20日 高木 (予約外受付は1130まで)
3月27日 木村
2010年2月5日
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2010.02.01
クリニックだより 新型インフルエンザワクチン研究会に行きました
新型インフルエンザワクチンの勉強に行きました。
☆初めに、WHOの進藤奈那子先生のお話をお聞きしました。
○世界での流行の特徴をみると、
①5歳から49歳までの患者が多い。年齢とともに、重症度が上がっていく。②入院例は、0歳から5歳までが多い。死亡例は、25歳から49歳に多く、年齢とともに増えていく。③妊娠されている方では、ICUへの入院が約10倍になる。
○日本での流行の特徴をみると、
①死亡者数が世界に比べて際だって少ない。②第一波の流行が低く抑えられた。学級閉鎖の効果かもしれない。③世界では2才までの感染が多いが、日本では学童期の感染が多い。
○2010年~2011年のインフルエンザワクチンは、現在の新型H1N1と、B型の2株を中心に選定されるかも知れない。 などの、最新の情報をお聞きすることができました。
☆輸入ワクチンのお話しでは、
成人100名、小児60名の接種検討では、①一回接種で、95%以上の効果がある。 ②有害事象(副反応)は、疼痛、腫脹などの局所のものが中心である。 など、有効性と安全面からの説明がありました。
☆アジュバントについては、
アジュバントを使用する目的として、①免疫応答を活性化して接種効果を高める(早期のたちあがり、高いピーク活性、長期の免疫活性)。②ウィルス排泄量を少なくし、感染拡大を防ぐことができる。③緊急時(新たなパンデミック発生時)に大量生産できる。などの説明がありました。
現在クリニックで接種しています新型インフルエンザワクチンは、全て国内産です。
クリニックではアレルギーで通院の子どもさんが多いですので、今のところ海外産のワクチンを使用する予定はありません。
しかし、接種効率の際だった高さや、一回の接種で十分な効果があがる点などの利点を考えますと、アジュバント使用ワクチンの学習は進めておかなければならないと思いました。
2010年2月1日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏
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2010.01.29
クリニックだより 新型インフルエンザワクチン集中接種日の終了のお知らせ
新型インフルエンザワクチンの集中接種日は、1月29日(金)を最終とし、終了いたしました。
2月以後の接種は、小児科では予約日を設けず、来院された当日に接種いたします。
かかりつけの患者さんで、新型インフルエンザワクチンを接種希望の方は、月曜~金曜の小児科診察日にお越しの上、お申し込みください。
2010年1月29日
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2010.01.26
クリニックだより 寒椿
義理の祖母から木目込みパッチワークの額を沢山いただきました。
全部で12個いただきましたので、季節毎に小児科の入り口に飾ろうと思います。
2月の図柄は寒椿です。
クリニックに来られた折りは、探してみてくださいね。
2010年1月26日
いたやどクリニック小児科 木村彰宏