カンガルーの小部屋

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  • 2025.08.07

    シネマカンガルー 評判どうりの作品

    李相日監督の映画「国宝」を観ました。

    冒頭の襲撃事件のシーンから、画面に引き込まれます。

    ふたり道成寺や藤娘の美しさ

    そして鴫娘を舞う主人公の脳裏によみがえった風景とは

    同名小説を3時間に圧縮しているので、すこし流れがわかりにくい所もありましたが、

    近年の日本映画の中で、突出した作品に違いありません。

    夏季休暇にこの作品に出会えたことに感謝です。

    さっそく原作小説を手にし、読み始めることにしました。

    2025年8月7日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2025.08.06

    シネマカンガルー 木の上の2年

    映画「木の上の軍隊」を観ました。

    太平洋戦争末期、伊江島で繰り広げられる戦争。

    村人や、同僚の兵隊が次々と死んでいく中、

    生き延びた二人の兵隊

    大きなガジュマルの樹の上に隠れ住み、

    捨てられた残飯を糧に、2年を暮らします。

    2時間のドラマの大半は、木の上のシーン

    それでも観るものを飽きさせない名作です。

    2025年8月6日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2025.08.04

    シネマカンガルー 長崎の空

    映画「長崎―閃光の影で」を見ました。

    夏休みの1日目、選んだ映画はNAGASAKI

    80年前の夏の日、3人の若い看護学生が体験した壮絶な日々

    家族を奪われ、恋人に先立たれ、

    それでも一人の命を救おうと懸命に生きる彼女たち

    迫力ある映像と音響に、当時の世界に入り込んでしまいます。

    映画としては、エピソードを盛り込みすぎて、焦点がぼやけます。

    最後に流される福山雅治さんの主題歌に、

    ほんの少し救いを感じました。

    2025年8月5日

    いたやどクリニック 木村彰宏

  • 2025.07.06

    シネマ・カンガルー DMATの心意気

    カンガルーのおかあさんと、映画「フロントライン」を見に行きました。

    2020年 横浜港に入港した豪華クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」で発生した

    新型コロナ感染症から、乗客の命を救いに活躍したDMATの物語

    厚労省の担当官や、報道記者、そしてクルーの人々の心意気と葛藤

    遅れて全国を席巻した新型コロナウイルスのパンデミックは、

    多くの命を奪い、後遺症に苦しむ人を残しました。

    パンデミック対策か、それとも食物アナフィラキシーの最後の砦の役割か、

    クリニックでも、答えが出ない問いに悩み続けました。

    同じ時に、クルーズ船の船内で繰り広げられていたウイルスとの戦いの映像に、

    身が引き締まる思いがしました。

    かれらの心意気を踏みにじるような、医療費の削減政策に

    許せない気持ちでいっぱいになりました。

    2025年7月6日

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  • 2016.04.04

    シネマ・カンガルー もう一度の人生を

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    多部未華子さん主演の映画「あやしい彼女」を、観ました。

    73才のおばあちゃんが、突然20歳の女性に若返る・・。

    そこから生まれる悲喜劇に、大笑い。

    昭和の名曲に載せて、多部さんの熱演が光ります。

    久しぶりの映画館。

    たっぷり堪能の2時間でした。

             2016年4月4日

             いたやどクリニック 木村彰宏

     

  • 2015.08.02

    シネマ・カンガルー 子どもに引かれて18世紀

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    DVD「Amazing Grace」(2006イギリス)を観ました。

    時は18世紀、奴隷貿易が盛んなころ、奴隷廃止運動に身をささげた

    ウィリアム・ウィルバーフォースの物語です。

    誰もが知っている讃美歌Amazing Grace」に、

    そのような壮絶な実話が隠されていたことを、知りませんでした。

    宗教と人類愛から、偏見にも屈することなく

    議会を変え、奴隷を解放に導く生き方に

    強く共感を覚えました。

    このDVDは、かんがるうっ子が探してきたもの。

    先に見て、「おとうさんに絶対に合うから」と、勧められました。

    夏の暑い日、感動の日になりました。

                 2015年8月2日

                 いたやどクリニック 木村彰宏 

     

  • 2015.04.15

    シネマ・カンガルー 風に立つカンガルー

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    大沢たかおさん主演映画、「風に立つライオン」を観ました。

    ケニアの研究施設に派遣された青年医師が見たものは、

    長引く内戦の中、両親を殺され、

    麻薬を打たれ、狙撃兵に仕立て上げられていく少年

    青年医師は、少年に語りかけます。

    一生をかけて、殺した人の数より、多くの人の命を助ければいい

    わたしは、「風に立つライオン」にはなれませんが、

    神戸のクリニックで、

    「風に立つカンガルー」でありたいと思います。

               2015年4月15日

               いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

     

  • 2014.04.06

    シネマ・カンガルー ありのままで

    ディズニー映画、「アナと雪の女王(Frozen)」を観ました。

    主題歌「Let It Go」に乗せて、エルザが雪山を一人登るシーンには、

    胸がつまります。

    自由奔放な妹アナ。

    孤独な秘密をもった姉エルザ。

    かんがるうっ子に言わせると、秘密を妹に打ち明けていれば済む事となりますが・・

    結末は、意外なハピーエンド。

    今度は、映画館で3D版に挑戦してみようかなと思うほど 楽しい作品です。

    2014年4月6日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

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  • 2014.02.17

    シネマ・カンガルー ゼロからの思い

    百田尚樹さん原作の映画「永遠の0」を、観ました。

    封切られて時間が経っているにも関らず、満席の盛況です。

    岡田准一さんの熱演が光ります。

    司法浪人の主人公が、祖父宮部久藏の生き方をさかのぼる物語です。

    宮部久藏は、海軍屈指のゼロ戦パイロット。

    愛する妻や子の元に帰りたいと、ただそれだけを願います。

    その宮部が、なぜ特攻隊に志願したのか。

    主人公の疑問は、私の疑問でもありました。

    学徒出陣し特攻隊のパイロットとして養成された教え子たちが、次々と命を散らしていく。

    自責の念から、宮部は自らも死地におもむく決意をします。

    自己犠牲。

    生き続けたかったけれど、それが叶わなかった者の悲しみが、伝わってきます。

    青年に、究極の選択を強いた指導者への、許すことのできない怒りが湧きあがります。

    同時に、この時代にあっても戦争反対を貫いた人々がいたことも思い起こします。

    今時代は 祖父や父の世代の思いをねじ曲げて、進もうとしているかのようです。

    撮影にあたっての自衛隊の全面協力に、きな臭さを感じるのは、私だけでしょうか。

    本当の勇気は、「命を粗末にしないこと。自らも、まわりの人の命を大切にすること」

    わたし達の役割は、昔を懐かしむのではなく、青年たちの夢を守り育てること。

    戦争を繰り返してはいけないというメッセージだけが、この映画を通して広まりますように。

    2014年2月17日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

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  • 2013.09.18

    シネマ・カンガルー 許されざる者

    渡辺謙さん主演の、映画「許されざる者」を観ました。

    1992年に、クリント・イーストウッド主演の映画のリメイク版です。

    江戸から明治への時代の変り目に、

    生きるために殺さなければならなかった男の物語。

    エンディングのあと、極寒の北海道から、神戸の街並みに目を戻し、

    重いテーマを、消化できないまま  帰路につきました。

    2013年9月18日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

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  • 2013.08.27

    シネマ・カンガルー 謎ディ

    櫻井翔くん主演の、「謎解きはディナーのあとで」を、観ました。

    同名小説の映画化です。

    推理ものというより、エンターテイメント。

    奇抜で、笑いすぎて、最後は謎解きで・・

    子どもに誘われての映画でしたが、楽しめて帰りました。

    2013年8月27日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2013.07.22

    シネマ・カンガルー 真夏の方程式

    福山雅治さん主演の映画、「真夏の方程式」を観ました。

    定期考査が終わり、一息ついた子どもに誘われて出かけました。

    青く美しい海を守るために、環境保護運動に専心する女性。

    その女性を守り抜こうとする家族。

    帰路、本屋さんに立ち寄り、文春文庫の原作本を買い求めました。

    映画化された作品と、原作と・・

    どちらと先に出会うのか、または出会わない方がよいのかと、いつも迷います。

    映像を先に見ると、監督のイメージに固定されてしまいます。

    でも、今回の映画は、分かりやすく、感動的でした。

    原作を読んだ方も、まだの方も、映画館で観られることお進めの作品です。

    2013年7月22日

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  • 2013.05.07

    シネマ・カンガルー 舟を編む

    映画「舟を編む」(三浦しをん原作)を観ました。

    観に行きたいと思いながら時間がとれず、

    連休最終日に、ようやく観る事ができました。

    作中、次のような言葉が語られます。

    「人は辞書と言う舟で、その海を渡り、

    自分の気持ちを的確に表す言葉を探します。

    誰かと繋がりたくて、広大な海を渡ろうとする人たちに捧げる辞書・・」

    映画は、人と人との繋がりを支える辞書を編む人々の喜びや悲しみを、静かに描いています

    2013年5月7日

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  • 2012.12.25

    シネマ・カンガルー  レ・ミゼラブル

    公開されたばかりの映画「レ・ミゼラブル」を観ました。

    上映時間158分の超大作。

    全編ミュージカル仕立てのために、退屈にならないかと少し心配していました。

    しかし、エンディング・クレジットが終わるまで、座席を立てないほどの感動を覚えました。

    演技と歌とを同時に収録するという荒技が、物語に躍動感を与えます。

    ミュージカル好きな人も、そうでない人も、お正月映画は「レ・ミゼラブル」、この一作で決まりです。

    2012年12月25日

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  • 2012.08.10

    シネマ・カンガルー 海犬

    映画「BRAVE HEARTS海猿」(羽住栄一郎監督作品)を、観ました。

    海難救助に命をかける、海上保安官の姿を描いた、シリーズ最新作です。

    翌日は、診察室で映画の話をします。

    診察に来た高校生のお嬢さんは、結婚するなら海保の人と、

    小学生の弟には、体を鍛えて、海猿になったらというほどの、熱の入れようです。

    帰って、その話をしながら「今度生まれ変わったら、海猿もいいな」と言うと、

    家族からは「そうしたら・・」と、冷たい返事。

    こうなれば、我が家の希望の星は、ハッちゃん、あなたです。

    身体を鍛えて、めざせ、海犬!

    2012年8月10日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

     

  • 2012.07.25

    シネマ・カンガルー おおかみこども

    映画「おおかみこどもの雨と雪」(細田守監督)を、観に行きました。

    「おおかみおとこ」との間に生まれた、ふたりの子どもを育てる「母」の物語。

    母の半生を見つめる、女の子の物語。

    そして、母のもとから旅立つ男の子の物語。

    ファンタジー仕立ての作品ながら、考えさせられ、心を動かされる映画です。

    夏休みに入り、おかあさんに観ていただきたい映画です。

    2012年7月25日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2011.11.04

    シネマ・カンガルー 落ち武者くん

    三谷幸喜監督の「ステキな金縛り」を観ました。

    映画と言えば、「ワンコもの」のフォロー。

    でも、今回は喜劇です。

    西田敏行さんの落ち武者役は、名演技。

    おなかを抱えて大笑い。

    涙もこぼれます。

    ドリンクをとり落とさないように、注意も必要。

    ところどころで、ホロリとさせられて、

    映画館へ、足を運ぶ値打ちありの作品でした。

    2011年11月4日

    いたやどクリニック小児科 木村 彰宏

  • 2010.11.04

    シネマ・カンガルー SP

    岡田准一さん主演の「SP」を観ました。

    「十三人の刺客」や「桜田門外の変」など、見たい映画の候補をさしおいて、子どものSPを観たいという意見が通りました。

    SPは、Security Policeの略です。

    全編、息を飲むようなアクション映画。

    アクションシーンは、岡田准一さんが、吹き替えなしに演じられたとか。

    年初に上映予定の続編も、楽しみです。

                                             2010年11月4日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2010.10.12

    シネマ・カンガルー 大奥

    嵐の二宮和也くん主演映画「男女逆転大奥」を見てきました。

    疫病により、男の人が激減し、世の中の全てのことがらが、女の人を中心に展開するという設定です。

    商業、職人、力仕事、その全てが女の人にゆだねられます。

    時は下り平成の時代。

    政治をおかしくするのも男。自殺をするのも男。

    誰かに依存して、自立できないでいるのが男。

    まわりを見回すと、女の人の力強さばかりが、目に付きます。

    かく言うわたしも、自立にはほど遠い存在です。

    映画「大奥」で描かれた世界は、未来を予見しているのかも知れません。

                           2010年10月12日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏 

  • 2010.09.20

    シネマ・カンガルー うみの猿

    映画「海猿・The last message」を見ました。

    3D映画に、はじめて挑戦です。

    3Dは、眼鏡を二つかけることになるのと、ちょっとした船酔い気分になるのと、どうしても、3Dシーンを見せんがための絵作りになりがちなので、敬遠していました。

    今回の「海猿」は、お話しに引っ張られました。

    Happy End は、いいものです。

    劇場を出て、「海上保安庁の試験を受けようかなあ」と言いますと、「すぐに死んでしまうから」「およがれへんくせに」と、おかあさんと子どもから、ほとんど同時に、一蹴されてしまいました。

                           2010年9月20日

                           いたやどクリニック小児科 木村彰宏

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