カンガルーの小部屋

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  • 2024.11.17

    聴診器のむこうに パンづくし

    6才の男の子に、パンに入った卵の負荷をします。

    袋を開けて、1つとりだして、

    残りを看護師さんに手渡して封をお願いします。

    「あっ」という声に振り向くと、床にパンが3つ転がっています。

    3秒ルールを適応し、おかあさんに断って、わたしのお昼ご飯にします。

    そういえば朝食も同じパンを4つ食べたんだったっけ

    朝昼合わせて、7つのパン

    パンが夢に出てこないといいけどな

    2024年11月17日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.11.14

    聴診器のむこうに すごい活躍

    14才の男の子は、テニスの近畿大会に出場します。

    おかあさんに「メンタルも強いんですね」と尋ねると、

    「緊張してばっかりです」との答え、

    午後から、同じ中学校のテニス部の後輩が来院され

    「先輩は、すごいんです」と賞賛の声

    小学校の時は、食物アレルギーもあり

    おとなしそうで少し心配していましたが、

    大きく成長されましたね。

    2024年11月14日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.11.12

    聴診器のむこうに 食べたらだめよ

    16才の女の子は、修学旅行で沖縄に行きます。

    「ヤンバルクイナを見に行くねん」というので、

    「どんな味か、また教えてね」と伝えると、

    「絶滅危惧種やから、たべたらあかんねん」と返ります。

    それは失礼しました。ヤンバルクイナさん。

    でも、関西人は変なことをするので、気をつけてくださいね。

    2024年11月12日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.10.26

    聴診器のむこうに ママのこと好きだよ

    自然学校から帰ってきた女の子に

    「おかあさ~ん、さびしいよ~って、泣いた子いなかったかな」と尋ねます。

    女の子は、「いたいた、男子、それから女子も」

    そこで、「あなたは、どうなのと」確認すると、

    「一度も、淋しいななんてこと、思ったことあれへんし」

    少し間をおいてから、

    「でも、ママのこと嫌いじゃないからね」と加えます。

    診察室は、大爆笑、

    でも、少しおとなの寂しさが漂います。

    2024年10月26日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.10.24

    聴診器のむこうに よく噛みよ

    11才の男の子の、今日の課題は、

    卵が使われているポンデリングの負荷試験です。

    「先生、これでもいい」と取り出したのは、ハロウィンバージョンのドーナツ

    「いいよ、でも、紙のところは、よく噛みよ」

    ドーナツに夢中の男の子は、

    わたしの会心のメディカル・ジョークをスルーします。

    食べることが大事だから、まあ「かみへんか」と

    自分の気持ちを支えます。

    2024年10月24日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.10.12

    聴診器のむこうに 乗るのか乗せられのか

    もうすぐ2歳になる男の子のブームは、パトカーです。

    手には、片ときも離さずにパトカーのおもちゃ

    服も、パトカーのTシャツです。

    思わず、「僕は、パトカーに乗るほうなの、乗せられるほうなの」と質問します。

    もちろん男の子は、「???」

    冗談は、小学生以上のこどもにすることにしましょうね

    2024年10月12日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.10.10

    聴診器のむこうに 見てみてこれ見て

    5才の男の子は、診察室の机の上におもちゃを並べて

    「見てみて、これ見て」と伝えます。

    フィギュア名前を聞くと、

    「マイクラの、クリーパーとアレックス」

    そこで、ドラえもんと一緒に記念撮影

    ワンワンも入って、4人で楽しいお写真タイムになりました。

    2024年10月10日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.10.05

    聴診器のむこうに 2匹の恐竜

    8才と6才の兄弟が、診察室に登場します。

    着ている服は、二人とも恐竜の図柄

    それも、触れば「いろへん」するあれです。

    今日は呼吸検査も良好で、たまごが入ったパンの負荷試験も大成功

    恐竜のおかげかな

    冬になって寒くなっても、このTシャツで負荷試験に来てくださいね

    2024年10月5日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.10.03

    聴診器のむこうに 早起きさん

    5才の男の子は、早起きさん

    毎朝5時には、ひとりで起きてきます。

    おとうさんが作ってくれる朝食が大好きで、

    朝からガレットやおにぎりセットを注文します。

    朝からしっかり食べて、さあ、幼稚園に行きましょうね

    2024年10月3日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.09.20

    聴診器のむこうに ピカチュウ大好き

    小学生の男の子の胸には、大好きピカチュウ

    眠っている顔と、怒っている顔と、

    どちらもわたしの胸に刺さります。

    ピカチュウ柄は、医療者用にとポケモンスクラブも売っているのですが、

    お高くて手が出ません。

    しばらくは、男の子のTシャツを見て、楽しむことにしましょう

    2024年9月20日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.09.16

    聴診器のむこうに お写真撮られて

    9才の女の子が、腕にはめたおもちゃの時計を見せてくれます。

    操作すると、写した写真が現れます。

    自分の写真や妹さんの写真などを見せてもらっていると、

    私の写真をリクエストされます。

    診察室の明かりではうまく映らないので、

    表に出て、太陽の光の下でハイポーズ

    出来上がった写真の頭には、カチューシャが

    「まあ、かわいい」と女の子にいわれて、

    複雑な気持ちになりました。

    2024年9月16日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.09.14

    聴診器のむこうに ふたり仲良く

    11才の男の子が、動物のかぶり物を着て登場します。

    診察が終わり、さっそくお写真を撮らせてもらうと

    後ろから16才のお姉さんが色違いのかぶり物で入ってきます。

    「これ、カワウソのパーカーなんです」と教えられ、

    二人並んでもう一度、お写真タイムです。

    でも、説明されないと、カワウソには見えないけれどと、

    もやもやとしたものが残ります。

    2024年9月14日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.09.11

    聴診器のむこうに カッパがいたよ

    9歳の男の子の、夏休みの思い出は、田舎の川に行ったこと

    「カッパは、いたかな」と尋ねると、

    「いたよ」と、軽いのり

    「だったら、メール交換したかな」と追いかけると、「・・・」

    のりの良さでは、先生にかなうものはいませんからね

    2024年9月11日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.09.10

    聴診器のむこうに お手ができるかな

    7歳の男の子は、近所の海辺で「タコ」をとりました。

    おうちに連れて帰り、エサをあげて飼い始めます

    名前は「タコちゃん」

    「お手って、教えたら、どの足か手を出すのかな」と尋ねると

    「・・・」

    スマホで調べると、足として使うのは2本

    腕として使うのは6本だそうです。

    やっぱり、「お手」を教えるのは、難しそうですね。

    2024年9月10日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.09.09

    聴診器のむこうに マジックボール

    5才の男の子は、不思議なものを持って診察室に

    オレンジ色のボールが、みるみる大きなボールに変身します。

    この中に、100円硬貨をいれると、1万円札に変わるのかな

    試してみたい気持ちを抑えて、診療を続けます。

    2024年9月9日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.09.07

    聴診器のむこうに 見せたげよか

    4才の男の子は、診察室に入ってくるなり「見せたげよか」

    手には、マルーン色の3両編成のプラレール

    「9000系なんだよ」と、得意そう

    すっかり男の子と、鉄道友だちになりました。

    2024年9月7日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.09.06

    聴診器のむこうに 高校野球に夢中

    22歳の女の子は、高校野球に夢中です。

    時間があれば、甲子園

    出会った高校球児にサインをねだり、

    私に見せてくれます。

    将来、大谷選手のような活躍をすれば、

    すごい値打ちがでるかもしれませんね

    2024年9月6日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.09.05

    聴診器のむこうに ヘビも大好き

    16才の女の子は、動物関連の専門学校をめざしています。

    「動物と言っても、ヘビはどうなの」と尋ねると

    「ヘビ 大好きです。首に巻くと冷たいし」

    これは、質問をしなければよかったかな

    私の心臓は、バクバクです

    2024年9月5日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.09.03

    聴診器のむこうに 出発進行

    14才の男の子は、中学校で鉄道研究会に入りました。

    気の合う友だちがたくさん増えて、楽しそう

    今日は採血の日なので、「阪急9000系で採血しようか」と提案すると

    「2000系でお願いします」と返事が返ります。

    それでは、採血の準備ができたので、「出発進行」

    2024年9月3日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

  • 2024.08.30

    聴診器のむこうに 見ると食べるとでは

    13才の牛乳アレルギーの中学生は、

    憧れのハンバーガーに挑戦します。

    症状は出なかったものの、食べた感想は「いまひとつ」

    見て聴いて、頭の中で描いていたイメージと

    実際のものとは大違い。

    「これって、結婚にも言えますよね」と伝えると、

    後ろにいる看護師さんも、大きくうなづきます。

    中学生の夢を、また一つ壊してしまいました。

    2024年8月30日

    いたやどクリニック小児科 木村彰宏

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