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2019.07.27
聴診器のむこうに つぎはツナヒキ
くまさんがらTシャツの男の子は おさかなアレルギー
次の診察のときに、何を食べようかと相談し
ツナ缶を持ってくることになりました。
男の子が「ツナって、なあに?」と尋ねるので、
「運動会でツナヒキするでしょ。ツナって それのこと」と、
教えてあげます。
男の子は、「ママ、ママ ツナヒキって どんなおさかな」って、
不思議がります。
話の真偽を確かめるのは 大切なこと
小さい時から オレオレ詐欺に引っかからない練習をしましょうね
2019年7月27日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2019.07.26
聴診器のむこうに あなたはだあれ
緑のTシャツを着た5才の男の子の胸には、
かわいい動物のプリント図柄
そこで男の子に、動物さんの名前を尋ねることにします。
「おおきな動物はなあに?」
「くまさん」
背中に乗っているのは
「うさぎさん」「さるさん」「ねずみさん」
全問正解です。
そこでラストクエスチョン
男の子を指さして、「これは?」と尋ねると
「○○くん」
最終試験にも合格です。
5才になると、何でも知っているんだねと 感心します。
2019年7月26日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2019.07.09
聴診器のむこうに 急がばまあれ
4年生の男の子の胸に、何匹もの金魚
赤いのと 黒いのと
何やら文字が書いてあります。
「急がば・・」
フムフム 急がば、無駄口をたたくな
急がば、さっさと治療方針を決めろ
急がば・・いろいろな言葉が頭に浮かびます。
男の子の椅子を回転させると、背中には「まわれ」
これって、そのまんまじゃん
そして、何度も男の子の椅子を回すことにしました。
2019年7月9日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2019.06.29
聴診器のむこうに たちつてと
4才の男の子は、あかちゃん言葉
「さしすせそ」が、「たちつてと」に変換されます。
「おすし」は、「おつち」
「しまうま」は、「ちまうま」
あんまり楽しくて、いつまでも言葉遊びをします。
背中に、看護師さんの鋭い視線を感じるので
さあ、診察を再開することにしましょうか。
2019年6月29日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2019.06.18
聴診器のむこうに 鹿がいたけど
5年生の男の子と、自然学校の話題
「鹿を見たよ」というので、「馬は見なかったの」と質問します。
続いて「鹿のあとに、馬ならいいけれど、
馬のあとに、鹿なら心配だね」と教えてあげます。
「なんで?」という顔をするので、
「よおく考えてね」と、答えを保留します。
次に会ったときに、答えが聞けるか楽しみです。
2019年6月18日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2019.06.14
聴診器のむこうに ベロだし新幹線
男の子の兄弟の胸には、新幹線
線路に何かが 落ちてます。
不思議に思って、裏返したり 引っ張ったりしても なぞは解けません。
「それ、カメラなんです」と、おかあさんのフォローがはいります。
そうか、ベロのように見えたのは、撮りたての写真
インスタントカメラ「チェキ」の図柄なんですね。
教わることが多い診察になりました。
2019年6月14日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2019.06.06
聴診器のむこうに おとこは○○
クリニックの小児科は、山ちゃんの結婚話でおお盛り上がり
勢いあまって小学生の男の子に、
「おとこは、顔じゃないからね」と、説明します。
男の子のおかあさんは
「そう、おとこは財力だから」とフォローされます。
看護師さんも「そう 財力です」と、肯定発言
診察室は、一気に大人の会話につつまれます。
取り残された男の子は ???
何はともあれ、山ちゃん 優さん
ご結婚おめでとうございます。
2019年6月6日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2019.05.22
聴診器のむこうに よこ歩き
4年生の男の子の 今日の課題は「カニパン」を食べること。
牛乳を飲む代わりに、使います。
「少しずつ、カニパン 食べると、
牛乳も飲めるようになるからね」と説明し
「でも、気を付けないと、まっすぐ 歩けなくなるかもね」と、
副作用の注意もします。
男の子は「また いつもの おやじギャグか」と、うんざり顔
それでも、横顔の写真は 撮らせてくれます。
その寛容さが、アレルギーを治す力になりますからね
2019年5月22日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2019.05.14
聴診器のむこうに 痛すぎる
採血と告げられて、こころがブラックな4年生の男の子
採血台の上に横になってからも、嫌だと抵抗します。
そこで、特別なお言葉をかけてあげます
「あのね、令和になってね、法律が変わってね
女の子も、男の子も 平等に赤ちゃんを産むことに決まったんだって」
男の子は採血の痛みも忘れて、
「えっ、そんなの 痛すぎる・・」と、悲壮な顔をします。
採血の痛みをかわすテクニックと、
新しい性教育を 無料でしてあげました。
今日もいいことをしたなと、満足なカンガルーです。
2019年5月14日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2019.05.13
聴診器のむこうに こころはブラック
4年生の男の子は、浮かない顔
採血をすると聞かされてブルーです。
「ブルーってなに」と、たずねるので
「いやだとか、やりたくないとか、逃げ出したいとか
そういう気持ち」って、教えてあげます。
男の子は、「そんなら、ブラックやわ」と答えます。
ブルーに ブラック、その上がスーパーブラック
どれが一番か 考えている間に、頑張って 採血しましょうね。
2019年5月13日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2019.05.03
聴診器のむこうに お顔をガブリ
3年生の男の子は、ぬいぐるみを手放せません。
持っているのは、歯をむき出しにした謎の草
確か「スーパーマリオ」に出てくるキャラクターです。
さっそく貸してもらって、
男の子のお鼻と、お耳を ガブリします。
お仕事をして 楽しめて これだから、小児科は止められません。
2019年5月3日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2019.04.25
聴診器のむこうに メガドロン
5才の男の子の手には、危険動物のブックレット
マクドナルドの付録です。
ページを広げて、どのサメが好きかと尋ねると、
男の子の答えは「メガドロン」
帰ってから調べてみると、体長20mの巨大ザメです。
約1,800万年前から約150万年前に生息していたとか
しっかりと勉強して、サメ博士になってくださいね。
2019年4月25日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2019.04.20
聴診器のむこうに おかあさんと離れて
この春から5年生の男の子
4泊5日の自然学校に出かける学年です。
「ひとりで寝れるかなあ、おかあさん いないんだよ」と
心配してあげます
「たぶん だいじょうぶ」と答えるので、
「くまが でるかもよ」と、追い打ちをかけます。
「くまにはねえ、3種類がいてねえ」
「Aぐま、Bぐま、Cぐまが、いるんよ」と、教えてあげます。
「Aぐまは、頭から、Bぐまは、おしりから、Cぐまは、おなかから
ガブリと くるからね、自然学校に行く前に どのくまにするのか
決めていってね」と、情報を伝えます。
男の子は 次第にしんけん顔
備えあれば憂いなし、いいことを教えてあげられたと満足です。
2019年4月20日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2019.04.15
聴診器のむこうに ウーマ
2年生の男の子の手には、分厚いブック
表紙には「UMA・未確認生物」
もしかしてこれは、謎の生物を集めた図鑑かな
「このなかで、一番気に入っているのはなあに?」って尋ねると
ページをめくって「カエル男」
なんとも無気味なイラストです。
カンガルー先生は、ワンちゃんのイラスト集でお口直しをしますからね。
2019年4月14日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2019.04.14
聴診器のむこうに シーシーシシッシシー
2年生の男の子のユニフォームの胸に
オレンジ色のC
広島カープなら、赤地に白いC
オレンジ色なら、ジャイアンツ
どこのユニフォームかなって、悩んでいると、
千鳥ヶ丘チームの頭文字
この日は、男の子のデヴュー戦
記念の日に出合えて、光栄です。
2019年4月14日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2019.04.13
聴診器のむこうに ただいま運休中
3才の男の子は、診察室のおもちゃに夢中です。
床には 新幹線仕様の靴がゴロリ
「ねえねえ、走るの好きかな」って、たずねても
おもちゃに夢中で 完全無視
「ただいま運休中」ということですね
2019年4月13日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2019.04.12
聴診器のむこうに 12年の大切さ
春は、新入学の季節です。
中学、高校、大学へと進まれる話題で、外来はにぎやかな笑い声にあふれます。
「先生 これ受け取ってください」
手渡されたのは、かわいい花束
「12年間 ありがとうございます」
0才の時から、今年中学一年生になる男の子とは
そうか、12年のお付き合いになるんだなと、感無量です。
がんばってこられたおかあさんに ご苦労さま
そして、もうしばらくは おつきあいをよろしくお願いしますね
2019年4月12日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2019.04.03
聴診器のむこうに 君の名は
5才の男の子の名前は「しゅうと」くん
「もしかして、サッカー大好きかな?」って尋ねると不正解
実は、おとうさんがバスケの選手
それで、男の子の名前は「しゅうと」くん
確かに バスケにもシュートがつきものですものね
2019年4月3日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2019.02.25
聴診器のむこうに おかあさんゆずりの
1年生の女の子は、お気に入りのメーメーさんと一緒
もう一つの手には、モコふわの新人さん
お名前は うさくまちゃん
うさぎの着ぐるみを脱ぐと、クマちゃんに変身します
「私の実家にしまってあったのを、持ってきたんです」と、おかあさん
とういうことは、もとは、おかあさんの、うさくまちゃん
親子二代でかわいがってもらえるなんて、
ぬいぐるみ冥利につきますよね。
2019年2月25日
いたやどクリニック 木村彰宏
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2019.01.26
聴診器のむこうに 電車になって
2才の男の子の手には 阪急電車のおもちゃが
「大きくなったら、電車になろうね」というと、
「線路の上を走って、おかあさんを乗せてね」と、
おかあさんのナイスフォロー
線路は続くよ どこまでも・・
忙しい 体力勝負の人生がはじまりますね
2019年1月26日
いたやどクリニック 木村彰宏